【和歌山】紀州藩のお城、和歌山城。そして名城100という城巡りアプリを始める…
ご存じ紀州藩のお城で、豊臣秀吉が弟の秀長に命令し築かせた城です。その後紀州徳川家が成立し、8代将軍吉宗、14代将軍家茂を輩出しました。
車が入れる入り口ではなくて、この小さな門から入ってしまいました。(たぶん追廻門)
敷地内には、天守閣のほか、庭園やわかやま歴史館、さらに動物園まであります。今回は天守閣にのみ行きました。
おお、堂々とした天守閣が見えます!
今回は、愛犬ぽーと一緒でしたが、
ペットは天守閣の中には入れないので、外で待っていてもらいました🐶
私だけ、入場料410円を支払って天守閣に登ります。
上から見て気づきましたが、石がハート♡になっています!さりげない演出にキュン。
綺麗に手入れされており、雰囲気が良いです。
↑天守閣の3階には、外に出て景気を眺める人たちが見えます。
天守閣の中の展示物を眺めながら進み、3階へ。
↑3階から見る景色。外をぐるっと一周できます。
奥の橋の向こう側に見えるのは四国方面と淡路島。
天守閣の出口に向かう途中、こんなものを見つけました。
↑日本の城一覧!?思わず見入ってしまいます🏯
さらに、出口までの通路には、全国の城(一部)の写真まで飾ってありました。
↑入れないけれど、地下の遺構も。こういう所にロマンを感じます(笑)。
天守閣を出て、ぽーと再会し、門に向かう途中。
↑ぽーの目線の先には…👀
↑でーんと鎮座する猫ちゃんが🐱そして、全く動じません。ぽーさん、見事に相手にされず(^-^;
敷地内は広く、散歩コースにもちょうど良いです。緑が多く、セミの声が高々と響いていました。
「犬のフン禁止」と至る所に看板があったので、万一のためぽーはずっとスリングに入れて、下には下ろさずに移動していました。
週末に行きましたが、人はそれほど多くなく、スムーズに見学できました。
私は天守閣しか行かなかったけれど、敷地内をもっとじっくり回っても楽しめそうです。
さて、和歌山城を後にし、行った城をマークしておきたい🏯とふと思い立ち…。
アプリを探すと、「名城100」というのを見つけて良さそうだったので使い始めてみました。
これは、行った城をマークするだけの、ものすごく地味なアプリです。100城制覇しても何もありません(たぶん)。共有機能もないです。完全に自己満足のためのもの。
↑行った城をマークすると、「攻略」の旗が立てられます。
というか、まだ13カ所しかマークできてない!城ありすぎですよ、日本。
↑タップすると、各城の詳細が見られます。
吉野ケ里遺跡まで名城100に入っていたのには違和感ありありで驚きましたが、「城のルーツ」という位置づけで100選に選ばれているそうな。
日本100名城はこちら↓
あと87城もあり、積極的に登城する気はあまりなく、制覇を目指しているわけでもなく、近くに行けた時ついでにでいいや、というかなりのゆるゆるユーザーです。でも、こういうの好き(笑)。
公式サイト
暗い歴史を引きずる南アフリカで交差する思い。凄惨なクライムサスペンス『ケープタウン』
Amazonプライムで映画鑑賞。今回はこちら。
※画像をクリックするとAmazonページに飛びます
原題『Zulu』
監督:ジェロール・サム
出演:オーランド・ブルーム、フォレスト・ウィテカーほか
ケープタウンはご存じ南アフリカの都市名ですが、原題は「Zulu」。南アフリカの民族ズールー族のことです。
映画のジャンルとしてはサスペンス、クライム、刑事モノ、どれも当てはまりそうですが、何よりもアパルトヘイト時代に起因する、今でも消えない深刻な問題を描いた社会派映画だと思いました。
ホラーではないのに、なぜだろう、すごく怖かった。「なぜ?もうやめて」と言いたくなってしまうくらい。観ていて苦しくて辛かった。けれど、目をそらしてはいけない問題が確かに南アフリカには存在しているのだろうと。南アフリカの問題を世界に伝えたいという強い意図が制作陣にあったのだろうなと、ひしひしと感じました。
ケープタウンで、元ラグビー選手の娘の死体が見つかる。殺人事件として捜査にあたるズールー族の警部アリ(フォレスト・ウィテカー)と刑事ブライアン(オーランド・ブルーム)。捜査を進めていくと、被害者は謎の薬物の売人と接触していたことがわかる。さらに、街から少年が次々と消える事件が起こり、そこにもその薬物が関与していた。一連の事件の背景には、根深く恐ろしい陰謀が渦巻いていた。
アリ警部は黒人、ズールー族。幼い頃に父親を目の前で殺されたり、自身も白人警官によって暴行されたりと、アパルトヘイトによって傷を負った過去を持っています。
アリ自身はいつも冷静で、感情を表に出さない真面目な人物として描かれています。
アリとタッグを組む白人のブライアン刑事は、女グセが悪く酒好きでだらしないが、刑事としては有能。父親が極端なアパルトヘイト推進派だった反動で非差別主義者という設定です。
静かなアリと破天荒なブライアン。しかし、アリにとって大切な人を殺され、アリは復讐を決意する。それがもう、凄惨で、やりきれなくて。壮絶でした。
正義とは、悪とは何だろう。正しい行いとは。復讐は、赦しとは。
ひたすらに重くて、ダークで、やり場のない悲しみと怒りがつきまとう映画。ただ、あのラストは、私はこれで納得です。少しだけでも、光が見えたような気がしたので。
この国が背負っている暗い歴史。私は詳しくは書けませんが、政策が変わり、時が流れても、負の遺産として根強く残っているものが、まだ多くの人々を苦しめ続けているのだろうと思います。
そして、もう一つこの映画が怖いと思った点は、人命が軽視されているようなこの街の描写。
わりと序盤で海岸で警察と犯罪組織の一味が対決するシーンがあるのですが、そこから怖くなりました。
警察を警察とも思わず、容赦なく危害を加える者たち。アリとブライアンの仲の良い同僚であったダンが、むごい殺され方で殉職します。
さらに、黒人の子どもたちを使って薬物の人体実験を行ったり…言葉を失います。
その後も殺人、拷問、打ち合いなど凄惨なシーンが何度も出てきます。眼をそむけたくなるような描写も少なくないです。
そして、街の描写から感じ取るケープタウンの風景はやはり、殺伐としていました。もちろん、映画のために意図的にそういうカットを切り取っているのだとは思うし、現地に住んでいる日本人の方もいるわけだし、一概に危険だ、治安が悪いとは言えないのだとは思うのですけどね。行ってみなければ分からないことだってたくさんあると思います。
ただ、治安の悪さと言っても、いつどこで殺されるか分からないという恐怖、そして警察をものともしない犯罪者たち。やっぱりちょっと、怖いなぁ…と。
…と、映画としては怖いし、もう一度観たいとは全く思わないけれど、この映画にかける人々の思いと深いテーマに魅了されたので、個人的にはかなりの高評価です。観て良かった。
また、知らない国だからこそ、こうやって映画などエンターテインメントを通じて、たとえフィクションでもその国のことを知ることができるのは、やはり嬉しいことだと思います。
もっと他国のこと、世界で何が起きてきて、現在何が起こっているのかを知りたい。
アリを演じるフォレスト・ウィテカーの演技は凄まじかったです。そして、これまできれいどころのおぼっちゃんのようなイメージだったオーランド・ブルームが、かなりワイルドな刑事をうまく演じているのにはびっくりでした。こういう役もできるのね。
YouTubeに予告編がありました。
アラサー女性の日常を描いた、斬新なブラックコメディドラマ『Fleabag フリーバッグ』がシュールで面白い
Amazonプライムで独占配信されているイギリスのドラマ『Fleabag』を観ました。
これが、期待以上に面白かった。何なのコレ?と言いたくなるくらい“変な”ドラマ。しかし、なんだかズンズンと観る者の心に踏み込んでくるような気がして。
一話30分×6話×全2シーズンと、海外ドラマでは比較的短いので、一気に観てしまいました。
※画像をクリックするとAmazonページに飛びます
『Fleabag フリーバッグ』(2016~2019英)全2シーズン
主人公“フリーバッグ”(フィービー・ウォーラー=ブリッジ)は、何をやっても上手くいかないアラサー独身女性。性欲強め、盗み癖あり。
口を開けば皮肉か冗談か下ネタが出てくる彼女は、周りから疎まれることもしばしば。
親友ブーと開いた“モルモットカフェ”は全く流行らず、金銭的にも余裕がない。銀行には融資を断られる。彼氏には愛想を尽かされ失恋するが、性欲だけは人一倍で体を求めてくれる相手を欲している。
仲の良い姉のクレアは、フリーバッグとは正反対。バリバリのキャリアウーマンで高給取り、既婚で美人、真面目なしっかり者。
母親を乳がんで亡くし、父親は芸術家でくせ者の女性“ゴッドマザー”と再婚しようとしている。
そんなフリーバッグと彼女の周囲が繰り広げる、とことんシュール、だけどどこかシリアスで深いドラマです。
フリーバッグはおしゃべりで、姉のクレアに「皮肉と冗談は言わないで」と何度も釘を刺されるくらい。下ネタも炸裂、日本のドラマではなかなか放送できないであろうお下品さやタブーも満載です。でも、なぜか憎めない。
最初は変人かと思ったくらいのフリーバッグですが、徐々にフリーバッグに親しみがわいてくるんですよね。
おしゃべりなのも、皮肉や冗談を言うのも、体を求めてくれる誰かを欲するのも、
フリーバッグが虚勢を張って取り繕うのに必死で、素顔の自分を隠して生きているからなんだろうな、と思えてきて。
周りから疎ましがられるほどの彼女の言動は、本当は弱くて傷ついているフリーバッグの、鎧でしかないのだろうな。
だから、本心を突かれるようなことをふいに言われると、戸惑いを隠せず急に鎧がはがれて、不安に駆られてしまうのだろうと。
そのフリーバッグの内面は、シーズン2の司祭という禁断の相手との恋愛を通して描かれているように思います。
このドラマのユニークな特徴として見過ごせないのが、何と言っても、フリーバッグが視聴者に語りかけるという演出。
突然カメラ目線になり心の声を私たちに語りかけるこの演出によって、フリーバッグと距離が近くなったように感じるのです。
そんな、フリーバッグの心の声は、フリーバッグの目の前にいる相手は気づきません。しかし、フリーバッグが本気で好きになる司祭だけが、そんなフリーバッグに気付くのも意味深なところです。
もう一つ、面白いと思ったポイント。
主人公は、ドラマを通して名乗ることがないのです。誰かに名前を呼ばれることもありません。
クレジットやドラマの紹介文などでは“フリーバッグ”となっていますが、fleabagとは「不潔な人」「不愉快で汚い人」を意味する俗語。主人公の本名ではもちろんないはずです。
名前を呼ばれることも名乗ることもない、“名前のない”主人公フリーバッグ。この名前と設定からも、制作者の深い意図がありそうで気になるところ。
フリーバッグの周りを固める人たちも、個性的で変な人揃いでドラマをより面白くしてくれる存在ばかりなのですが、私が一番好きなのは姉のクレアです。
シーズン2で髪を切って失敗して「鉛筆みたい」と泣くシーンは笑いました。
フリーバッグだけではなく、クレアも前を見て進んでいく。変わっていく様子が描かれていて良かったです。
ちょっとクセが強すぎる、シュールでシリアスでダークでシニカルな、それでいてぐっと観る者の心を突き刺し感情を揺さぶるような、とっても個性的なこのドラマ。
特に、同世代の女性は共感するところも多いのではないでしょうか。おすすめです。
YouTubeにフィービー・ウォーラー=ブリッジのインタビューがメインのメイキングムービーがありました。
フリーバッグ役のフィービーはこのドラマの脚本も手掛けていて、今女優・脚本家として引っ張りだこなのだそうですよ。
【和歌山】愛犬と一緒に参拝~熊野本宮大社と、“日本一の大鳥居”大斎原
先日、愛犬ぽーを連れた日帰りドライブで、熊野本宮大社へ。
「紀伊山地の霊場と参詣道」として世界遺産に登録されている熊野古道の、熊野三山の一つです。
↑こちらから、奥の階段を上ったところにあります。ぽーをスリングに入れて、上りました🐶
山の中の石段を一歩一歩踏みしめているだけで、なんとなく穏やかな気持ちになってきます。
↑階段を上りきろうという所に、このような看板が。
この通り、犬は抱きかかえれば連れていけました。「ペットは家族の一員ですので」という言葉が嬉しい。(けれど、抱っこできない大きな犬は連れて行けないですね…)
写真はあまり撮りませんでした。さすがはるか昔より信仰を集めてきた敬虔な場所であり、心落ち着く場所です。
さて、熊野本宮大社のそばにある自販機は、おなじみキリンさん。サッカー日本代表のエンブレムと言えばこちらですね。
なぜ、これをわざわざ撮ったかというと…。
すでに知られているとは思いますが、このカラスはヤタガラス(八咫烏)、熊野三山に非常に縁の深い生き物なのです。
当社のいたるところに見られる3本足のカラス。日本サッカー協会のシンボルとしても有名な、八咫烏やたがらすです。八咫烏は、日本書紀・古事記の「神武東征」という物語に登場します。
これは神武天皇が、宮崎県(日向)から奈良県(橿原)に都を移し、大和朝廷を開いて初代天皇に即位するまでを描いた物語です。神武天皇が熊野に到着された時、神の使者である八咫烏が奈良まで道案内をしたというエピソードから、熊野三山に共通する「導きの神鳥」として信仰されるようになりました。
(5分でわかる熊野本宮大社 - 熊野本宮大社 | 公式サイトより)
ヤタガラスにちなんだイラストやグッズを、至る所で見かけることができます。
熊野本宮大社の参拝が終わったら、どうしても見たかったものを見に行きました。
歩いて10分ほどでしょうか。
↑どーん、こちらです!なんて神々しい風景…。一目見て、その姿に圧倒されました。
山と田んぼに囲まれ、ぽつんと建つ巨大な鳥居。ものすごいインパクトがあります。
こちらは大斎原(おおゆのはら)と言って、この鳥居の大きさは日本一⛩
かつては、大斎原に本宮があったのを、明治の大洪水被害により現在の位置へ移されたとのことです。
↑ぽーと記念に一枚。ぽーさん、なぜ不機嫌顔~(笑)。
↑鳥居の上の部分にも、シンボルのヤタガラスがいます。
↑てっきり彼方昔から建っているのだと思ったら、「竣工は平成十二年」とあって拍子抜け💧この鳥居自体は新しいのですね。
熊野三山はゆっくり回ったことがないので、他のスポットも少しずつ制覇していきたいです。
公式サイト
ありきたりなバンド映画じゃない。『シング・ストリート 未来へのうた』
『はじまりのうた BEGIN AGAIN』のジョン・カーニー監督作『シング・ストリート 未来へのうた』をAmazonプライムで観ました。
この邦題、絶対『はじまりのうた BEGIN AGAIN』とかぶせていると見た。
『はじまりのうた BEGIN AGAIN』に負けず劣らず、音楽のパワーで前向きになれる良い映画でした。
『シング・ストリート 未来へのうた』(2016年アイルランド・英・米)
監督:ジョン・カーニー
出演:フェルディア・ウォルシュ=ピーロ、ルーシー・ボーイントンほか
Amazon.co.jp: シング・ストリート 未来へのうた(字幕版)を観る | Prime Video
ちょっとダサさが否めない青春映画。なのだけれど、ダサさがどんどんカッコよくなって、観終わった後はなんだか爽快な気持ちにさせてくれました。
大人でも、いや、大人だからこそ響くものがある映画だと思います。
*****
舞台は1985年のアイルランド、ダブリン。街は不況で、皆ロンドンやアメリカにあこがれていた。14歳のコナー(フェルディア・ウォルシュ=ピーロ)は、父親の失業で公立の荒れた学校に転校させられる。
ある日、学校のそばで見かけた少女ラフィナに一目ぼれしたコナー。彼女に近づきたくて、思わず「僕のバンドのPVに出ない?」と話しかけてしまう。
そこから、バンドに打ち込む日々が始まった。メンバー集め、作詞、作曲、PV撮影…。ラフィナに振り向いてほしくて始めたバンド活動だったが、それはやがてコナー自身を変えていく。
*****
1985年って、年がバレてしまいますが私の生まれ年なのです。そして、私はアイルランドに昔からとても憧れを抱いていました。なので、1985年のアイルランドが舞台というだけでまず刺さります(笑)。
そんな1985年のアイルランドって、こんな感じだったんだなぁ。多くの若者がこんな街を出てロンドンに行きたいと思っていて。コナーは音楽好きの兄と、テレビで当時流行の音楽のPVを見ているのが好きでした。閉塞的で退屈な街にいる倦怠感と、海の向こうにあるカルチャーへの憧れ。
コナーは14歳、お子ちゃまで地味でいじめられっ子っぽくて。しかし、バンドを始めてからはそのお子ちゃまさがどんどんと成長しカッコよくなっていくのです。歌っている時は特に。
バンドメンバーもそれぞれ良い味出していて、演奏もどんどん上手くなるんですよね。
コナーが一目ぼれする少女ラフィナ役のルーシー・ボーイントンは、『ボヘミアン・ラプソディ』で、フレディの元恋人で生涯の親友であったメアリー・オースティンを演じていた女優さんですね!
ラフィナが最初に出てきた時は、濃いメイクで背伸びした不良少女でしたが、物語が進むにつれて弱いところも出てきて、親近感がわきました。
そしてもちろん、『はじまりのうた BEGIN AGAIN』と同様、この映画も音楽が素晴らしいです。
ライブのシーン、とても良かった。ライブといえば、あの先生に仕返し(笑)食らわせる演出は面白かったな。
こちらはサウンドトラック。
※画像をクリックするとAmazonページに飛びます
ちょっとくすぐったくなるけれど、時代や国は違っても「わかる、わかる!」と頷いてしまいそうな、今思えばくだらないかもしれないけれど何かに一生懸命だった10代のあの頃の気持ち。
それを決してけなすことなく、ストレートに描いている良い作品だと思いました。
【大阪】祝★世界遺産登録 百舌鳥・古市古墳群の仁徳天皇陵古墳へぶらり
2019年に世界遺産に登録された、大阪の「百舌鳥・古市古墳群」。
私の住んでいる和歌山からもすぐ行けるので、まずは代表的なものをと、堺市にある仁徳天皇陵古墳をぶらり訪れてみました。
百舌鳥・古市古墳群として世界遺産に登録されたのはなんと45件49基もあるそうな。
たくさん巡ってみたかったけれど、まずは仁徳天皇陵古墳を目指します。
学生時代に日本史の授業で出てきた仁徳天皇陵をこの目で見られるなんて、ちょっとワクワク。
まずは、上から古墳が見られるという、堺市役所の21階の展望ロビーへ。
堺東駅から徒歩ですぐ行けました。入場料無料。
↑住宅地やビル群の中にどーんと広がる、モリモリっとしたそれこそ森のような緑がまさしく仁徳天皇陵古墳なわけです。
うーん、やたらと大きいのは分かりますが、真上から見られるわけではないので古墳の全体像ははっきり分かりませんね(笑)。できれば真上から、前方後円墳の形が分かる形で見たいです。
晴れた日は、この展望ロビーから六甲山や淡路島まで見えます。
さて、市役所を後にして仁徳天皇陵へ向かいます。
地図でチェックしたところ、歩いても行けそう?と判断したので歩いて向かったのですが、これが失敗でした。
なんと、この猛暑の中、仁徳天皇陵の正面まで約40分歩くことになろうとは…。
市役所あたりでレンタサイクルが借りられたら良かったのにな。
↑まだまだです。でも、引き返すわけにはいかないので、正面まで歩きましたよ~。
そう、一周2,850mもあるんですね。良いウォーキングコースです。
↑途中にて。この川の向こうがまさしく古墳なわけですが、この通り何も分かりません(笑)。
↑やっと正面に近づいて来た所。手作り感満載の看板が。
↑やっとたどり着きました!こちらが正面です。
中には入れません。
↑あの鳥居の向こうがまさしく前方後円墳になっているんですね。目の前にしてなんだか不思議な感覚です。
このあたりには地元のガイドさんたちが何人か待機していて、話を聞くことができます。
ガイドさんの一人に、上から見るとこうなっているよ、と見せてもらった全景写真。
↑「これも写真撮っていってください」と言われたので、撮りました(笑)。
この周りを約半周徒歩で歩いて来たのか。なんだかどうでもいい達成感があります。
↑縮図。仁徳天皇陵古墳の周りに、小さな古墳がいくつも寄り添うように作られているのが可愛らしいです。
仁徳天皇陵を訪れた後は、インスタグラムで見つけた“古墳カプチーノ”を飲みたくて近くのカフェに。
↑JR百舌鳥駅すぐの、Cafe Sato。
昔ながらの喫茶店というたたずまいで、感じの良いご夫婦(かな?)が迎えてくれました。
↑これがお目当ての、古墳カプチーノ!これで600円と、強気なお値段でしたが💦
古墳って、モチーフになるとこんなに可愛らしくなるんですね☕古墳メニューや古墳グッズ、センスやアイディア次第で可愛くおしゃれなものがいろいろと作れそうです。
世界遺産に登録されたことだし、この一帯で古墳にちなんだお土産も増えるのではないでしょうか。
今回は仁徳天皇陵古墳にしか行きませんでしたが、他の古墳もまたゆっくり回りたいです。
そして、堺は街のサイズが大きすぎず小さすぎず、程よい感じが気に入りました。
仁徳天皇陵古墳
これまでに訪れた中国の世界遺産
私は世界遺産巡りが大好きです。生きている内にできるだけ多くの世界遺産を訪れたい。
いうまでもなく、中国は、世界遺産の宝庫。これまで訪れた世界遺産を備忘録としてまとめてみました。
しかし、全然行けていないですね~。特に、中国に住んでいる間に、西部や内陸は遠くて全然攻められませんでした。成都をはじめ、素晴らしい遺産がたくさんあるのに行きそびれた所がたくさんあって心残り。いつか行ける時を楽しみにしています。
下記は、私が訪れたことがある場所です。
■北京市
北京中心部から一番行きやすい八達嶺。初めて雄大な長城を目にした時は、やはり感動しました。
観光客にメジャーなのは上の八達嶺ですが、行って快適なのは断然こちらの慕田峪。八達嶺よりも人が圧倒的に少なく、中国人より欧米人客の方が目立ちます。
上の方に「毛主席」の文字が見えますね👀
また、慕田峪長城の麓にある宿泊施設Brickyardは素敵な所でおすすめです。
―黄花城水長城
あれ、写真撮ったのですが見つからないです(泣)。
「水長城」の名の通り、水に入り込む珍しい長城が見られる場所です。夏は水辺でBBQを楽しみに訪れる人も多いです。
―金山嶺長城 ※河北省
「長城の中の長城」と呼ばれる、万里の長城の中でも特に絶景の金山嶺。ただし、私は雪の積もる冬に行ったのでとても大変でした…(笑)。詳しくはこちらのブログにて。
いつ行ってもそのスケールに圧倒される、偉大な建築。故宮といえばやっぱり映画の『ラストエンペラー』の感動がよみがえります。
↑こちらは景山公園から見渡す一面の故宮。美しいです。
●明・清朝の皇帝陵墓群
―明十三陵
↑定陵
北京の世界遺産の中ではやや地味かな。八達嶺長城とセットで訪れることもできます。
詳しくはこちらのブログにて。
―清西陵 ※河北省
北京から日帰りで行ける清西陵。ブログでも書いた通り、隣の民間のお墓にはラストエンペラーも眠っています。
清東陵には行かずじまいだったことが心残り。
●天壇:北京の皇帝の廟壇
北京中心部から地下鉄ですぐに行ける世界遺産、何度も訪れました。その中でもあえてこの夜の写真を。珍しいでしょ?
もちろん、観光客が参観できるのは夕方まで。
3年くらい前に、某旅行会社さんの特別企画で、夜のライトアップ天壇を貸し切りできるというこの上ない素敵なイベントに参加させていただいた時の写真です。
昼間は観光客であふれかえる天壇を、夜貸し切りできるなんて、幸せなひと時でした。
そして、昼間は見ることのできないこの幻想的な姿。美しいです。北京の忘れられない思い出だな。
●頤和園、北京の皇帝の庭園
ご存じ西太后ゆかりの、贅を尽くした巨大な庭園。こちらでもスケールの大きさに圧倒されます。
●周口店の北京原人遺跡
おそらく、北京にこういう世界遺産があることは知っていても、地味すぎて観光客はあまり行かないであろう、影の薄い北京原人さん遺跡。
私は、行きましたよ~。北京中心部から地下鉄とローカルバスを乗り継ぎ片道2、3時間近くかかったのを覚えています。そして、行ってもやはり、予想通りの地味さです(笑)。
■山東省
●曲阜の孔廟、孔府、孔林
あの孔子ゆかりの場所。詳しくはブログにて。
●泰山
中国人が一生に一度は登りたい山として名高い泰山。なんだか良い写真が残ってなくて💧途中まではバスで行き、途中から徒歩で登りましたがどえらい疲れた記憶が。
ちなみに、5元札にはこの泰山が印刷されています。5元札を持って写真を撮っている人がたくさんいましたよ。
■河北省
●承徳の避暑山荘と外八廟
―避暑山荘
―外八廟
↑普陀宗乗之廟。ラサのポタラ宮を模しており、「小ポタラ」とも言われます。
↑須弥福寿之廟
北京から日帰りで訪れた承徳。私が行った時は、山火事注意の時期だったそうで、避暑山荘内のケーブルカーが動いていませんでした(笑)。
■河南省
●「天地の中央」にある登封の史跡群
↑塔林
この一帯には厳かな雰囲気が漂っています。観光客の客引きはやたらとうるさかったけれど。
周りには、武術を学ぶ学校がたくさんありました。現役学生(?)によるショーも観覧できます。
●殷墟
少林寺と合わせて、せっかくの世界遺産だしと訪れたのですが、とってもがっかりガックシな場所でした~。
古代殷王朝の遺構であり、甲骨文字が発見されたということで歴史的には非常に価値の高い場所であるということは見逃せないのですが、
どうしても、地味で地味で、「あ、そ、そうか」という感想に(笑)。北京原人遺跡と並んで、中国の地味ーズ世界遺産です(笑)。
そういえば、この写真の内部に、鹿がたくさんいましたよ。奈良公園ほどではないですが(笑)。
さらに、近くには「文字博物館」というこれまたマニアックな博物館もありました。マニアックで笑えてきちゃいましたが、漢字の成り立ちなどに興味のある人は面白いかも。
●龍門石窟
中国の三大石窟の一つ。スケールの大きい石窟に圧倒されました。
ちなみに他の二カ所、雲崗石窟と莫高窟には行ったことがありません。
■陝西省
―兵馬俑
一度は訪れてみたかった、西安の兵馬俑。写真やテレビで見て知ってはいたのですが、いざ本物を目の前にすると、やはり感動がありました。
きらびやかな古都長安だった西安。他にも多くの見所がありました。
―大雁塔
西安で兵馬俑の後に訪れた大雁塔。ここも、シルクロードの一部として世界遺産に登録されています。
■浙江省
●杭州西湖の文化的景観
1元札に描かれた風景、杭州西湖。
上海から気軽にアクセスできます。
■江蘇省
―拙政園
世界遺産に登録された蘇州の庭園はいくつもあるのですが、この拙政園しか行ったことがありません。
蘇州は上海からすぐですが、上海とは違った落ち着いた雰囲気があって良い所です。
■福建省
●鼓浪嶼:歴史的共同租界
世界遺産になる前に行きました。
私、アモイが大好きです。台湾と海峡を挟んで向かい合った港町の雰囲気がとても心地よくて。
ただ、ただ!
この、世界遺産になったコロンス島は、あまり良い印象がありません…。
というのも、島自体は素敵なんです。じっくり島散歩をしてみたいくらい。
しかし、人がとにかく多すぎて。島に人があふれかえり、本来であればゆったり島の雰囲気を楽しめるはずが、島中中国人観光客だらけでマナーの悪い人も目立ち、かなり辟易してしまったのでした。
私が訪れたのは中国の3連休中だったので余計そうだったのかも。混雑シーズンを外して行くことをお勧めします。
ということで、島の写真も撮る気にならず、コロンス島に着いた船の写真しか残っていませんでいた💧
という、私にとってはイマイチの印象だったコロンス島。でも、アモイ自体は本当に好きな場所です。コロンス島に無理して行かなくても、アモイを楽しめます。
■マカオ
―セナド広場、聖ドミンゴ広場
―民政総署大楼
―仁慈堂大楼
―聖ドミニコ教会
―大堂
―大堂広場
―モンテの砦
マカオ歴史地区として世界遺産に登録されているのは30カ所。全部は回りきれなかったなぁ。
狭いマカオの中に、東洋と西洋の文化が融合している雰囲気、とても好きです。
マカオには、これまで4度訪れました。機会があればまた行きたいな。中国大陸から気分転換しにショートトリップするには絶好の場所です(笑)。
まだまだ行ったことのない中国の世界遺産、いくつもあります。
中国に住むと、これらの世界遺産を気軽に訪れることができるのも大きな魅力!
私は帰国してしまいましたが、まだまだ行きたいところがたくさん残っているので、次のチャンスが楽しみです。