【読書記録】『ジャスミンの残り香ー「アラブの春」が変えたもの』を読んで、エジプトのロックバンドCairokeeを知る
久しぶりの読書記録。
偶然目に留まったこの本を読んでみました。アラブ、中東情勢は不勉強で分からないことだらけ、著者のお名前も全く存じ上げていませんでしたが、吸い込まれるように夢中で読んでしまいました。
『ジャスミンの残り香ー「アラブの春」が変えたもの』田原牧著 集英社(2014年発行)
中東問題、アラブ世界の話は複雑で難しいです。私の知識不足で、この本を一通り読んでみても、分からないことだらけ。
そんな私でも、ページをめくる手が止まらないほど面白く読めたのは、やはり著者の力量なのだと思います。
著者の田原さんは、中日新聞社の特派員としてカイロ支局に勤務し、カイロでアラビア語留学をされた経験のある方。約30年にわたりアラブ世界を見続けてきているアラブ通です。
この本は決して、「アラブを知る解説書」のような教科書的な内容ではなくて、著者の主にエジプトとシリアを中心とした現地での体験を基に執筆されており、ルポタージュのようで臨場感があります。
アラブの春の実態とは何だったのか。革命は徒労だったのか?
私はアラブ諸国には行ったことがありませんが、活字を読んでいて、現地の光景が目に浮かぶようでした。青年たちが集う広場、タクシー運転手との会話、お店のフレンドリーな主人との何気ない会話、 目の前を流れるナイル川…。一般市民の側から、革命はどう見えていて、どんな思いでどのように関わって参加して、革命を振り返ってどう思っているのか。日本にいてはなかなかメディアが報じない、現地の人々の声は貴重です。
訪れたことのないエジプトの空気や人の温かさが活字を通して伝わってきて、ワクワクする場面もありました。
また、主に第二章「ジャスミンと紫陽花」では、日本の「紫陽花革命」を引き合いに出しながらアラブの春と比較もしています。2012年、反原発を訴えて首相官邸前に10万人以上(主催者発表では20万人)が集まりデモをした、紫陽花革命。
アラブの春と日本のデモを比較することには多少唐突というか、違和感も感じたものの、新聞記者である著者ならではの分析は勉強になります。
中東情勢やアラブ世界に詳しくなくても、「もっと知りたい」と思わせてくれる、パワーを感じる一冊でした。
もっと世界のことを知りたいし、目を向けなければ。
さて、この本を読んで、ちょっと本筋からそれるかもしれませんが、面白い出会いというか収穫がありました。
この本の中で紹介されていた、エジプトの「社会派ロックバンド」カイロキー(Cairokee)に興味を持ちました。
このバンドは二〇一一年年のムバラク打倒闘争と並行して、闘争を担った人々を鼓舞した『スウト・エルホッリーヤ(自由の声)』という曲で一躍、社会派ロックバンドとして注目を集めた。
(本書より)
エジプトのバンドなんて全く知らなくてイメージもなかったのですが、興味をそそられて、本書で紹介されている曲のMVをYouTubeで探してみたらありました。というか、カイロキーのオフィシャルチャンネルがあります。以下の3曲は本書で紹介されています。曲名の日本語は本書より。
聴いてみたら、私アラビア語は全く分からないのに、なんだかとても刺さる。印象に残る曲たちです。
『ナース・ビトラアス・ワ・ナース・ビトゥムウト(人びとは踊り、人びとは死んでいく)』(英語字幕あり)
『イスバト・マカーナック(君の場にとどまれ)』
『ヤー・エル=ミダーン(広場よ)』(英語字幕あり)
アラビア語が分からないのが悔しいです。世界にはまだまだ、知らないミュージシャン、知らない音楽がたくさんあります。
カイロキーというバンドを知れたことは、この本の思わぬ副産物となりました。嬉しい収穫だなぁ。
【和歌山】秀吉に攻められた歴史を持つ大きな寺院。40mの大塔が美しい根来寺へ
和歌山県岩出市にある根来寺(ねごろじ)へ行きました。新義真言宗の総本山です。
春は桜の名所、秋は紅葉の名所としてにぎわうスポットです。そんなことは気にせず2月になってから訪れましたが。
広い敷地に大塔が映え、趣ある風景。なかなか見ごたえのある寺院でした。
根来寺は、1132年に高野山の学僧であった覚鑁(かくばん)上人が開祖。覚鑁上人は肥前国(幻現在の佐賀県)の方だったのですね👀1143年に亡くなりました。
その後、15~16世紀には全国から学問を志す僧侶が集まる大寺院として発展し、大きな勢力を備えるも、豊臣秀吉に攻め入られ、大塔などの主要伽藍を残して全山焼失。やがて、紀州徳川家の庇護を受けて復興されたという歴史があります。
(参考)根来寺の歴史↓
↑この通り、境内はわりと広く、歩いてじっくり回りながら楽しめます。
下の方に注目。「春は桜(7000本) 夏は青葉・ほたる 秋はもみじ 冬は静寂の境内が楽しめます」に笑いました。はい、静寂を楽しみに来ましたよ~(・´з`・)
駐車場に車を停め、まずは不動堂の方へ行ってみました。
というか、境内にもその周辺にも、スマホを見ながらそろそろと歩く人たちを何組か見かけました。聞くところによると、どうやらここはポケモンが出るスポットらしく、皆さんポケモンを探している人らしい…。ポケモンGOですね。私はやっていないので分からないのですが、こんな歴史あるお寺でどんなポケモンが出るのでしょう?
↑この奥に不動堂があります。
↑愛犬ぽー君も連れて行きました🐶
この不動堂は、「身代り不動」として信仰を集めているそうです。厄除けや交通安全の祈願で訪れる人が多いそう。
絵馬が面白いです!
↑「厄」の字がインパクト大の絵馬。厄年の方が祈願していくのでしょうね。厄除けに効きそうです!
厄年の方はぜひ(笑)。
↑不動堂からの戻り道、「ようお詣りです」の文字にほっこり。
さて、不動堂を後にし、根来寺メインの見どころの方に行くには、入山料を払う必要があります。大人(中学生以上)500円、子どもは無料。
ぽーも一緒だったのですが、受付の看板には、ペットは入れない旨書いてあってがっかり…と思いきや、受付の人に聞いてみたところ、「抱っこなら大丈夫です」と言ってもらえました。ぽーが小さいのと、この日は人が少ないのとで許容していただけたのでしょうか。ありがたいです。感謝感謝。
※いつもペットOKとは限りませんので都度ご確認ください。混雑時は特にNGの可能性が高いです。入ることができた場合でもマナーをしっかり守りましょう。
ということで、ぽーを抱っこ+スリングで連れて行きました。
↑左が国宝に指定されている大塔、右が大伝法堂です。
大塔は立派で青空に映えます。桜の季節はきっと美しいだろうなぁ。
↑大塔。高さは40mです。秀吉に攻め入られた際にも戦火を免れ、当時火縄銃で打たれた弾痕も残っています。
↑大伝法堂。本尊に祀られている大日如来像が神々しいです。
↑重要文化財の大師堂。弘法大師空海像を本尊として祀っています。
続いては、奥の院へ。
↑この参道をまっすぐ進み、一番奥に覚鑁上人が眠っています。
そして、名勝庭園へ。
↑ここから庭園に入るのですが、犬も一緒なので中に入るのはやめておきました。
石庭が綺麗に整備されているのが外からも見えました。
↑庭園の西側には、光明殿。
向かい側には、鐘楼があります。写真は撮り忘れ。鐘楼のたたずまいを見て、なんだか中国を思い出しました。
鐘楼をくぐって道路側に降りると、敷地を抜けます。
道路の方からぐるっと回って、駐車場へ戻りました。
↑敷地内には「もみじ谷公園」もあります。紅葉の季節はきっと綺麗だろうな。
こうして、広い敷地内をたくさん散策して訪問を終えたのですが、あ、あれ~?
見どころの一つである、大門を見逃しているではありませんか💦
大門は、駐車場からさらに西側の、ぽつんと離れた位置にあったのですね。見つけられず帰ってしまいました(笑)。
写真ではとても立派で、見ておけばよかったなぁ。とほほー。次回近くを訪れたら、大門を一目見てみたいものです。
冬の静寂を求めて訪れる人はそれほど多くないと思いますので(笑)、やはり桜や紅葉の季節であればもっと風情を楽しめそうですね。
根来寺を後にして、道の駅「根来さくらの里」へ。
↑この通り、とても小さな道の駅です。産直の農産物や地元の特産品などが販売されています。左手の建物は休憩所、中で飲食できます。
↑今日もドライブ楽しかったね~🐶
道の駅「根来さくらの里」
チャン・ツィイーとセシリア・チャンが美しい。映画『危険な関係』
映画鑑賞記録。 2012年の中国映画『危険な関係』を観ました。フランスの同名小説が原作。主演はチャン・ツィイー、チャン・ドンゴン、セシリア・チャンと豪華です。
私は中国語字幕で鑑賞しました。というかこれ、何年か前にも観たことがあったけれど、結末をすっかり忘れていたのでした(笑)。ということで2度目の鑑賞。
Amazonプライムでは日本語字幕で観ることができます。
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『危険な関係』(2012年中国)
原題:危险关系(『危険関係』)
監督:ホ・ジノ
出演:章子怡(チャン・ツィイー)、チャン・ドンゴン、張栢芝(セシリア・チャン)ほか
Amazon.co.jp: 危険な関係(字幕版)を観る | Prime Video
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舞台は1931年の上海。 富裕層が集まるパーティで、女性実業家の莫婕妤(モー・ジエユー、張栢芝)は、恋人が自分を捨てて16歳の少女・貝貝(ベイベイ、王奕瑾)と婚約したことが許せず、貝貝の処女を奪うようプレイボーイの謝易樊(シエ・イーファン、チャン・ドンゴン)に持ちかける。しかし、易樊にとって16歳の少女を落とすのはたやすく、面白くない。そこで易樊が目を付けたのは、未亡人の杜芬玉(ドゥー・フェンユー、章子怡)だった。
易樊と婕妤は、易樊が芬玉を落とせるかを賭けてゲームをする。そして仕掛けた罠に、それぞれがはまっていく。
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まあ、18世紀フランスの小説が原作なので、ストーリー自体は古典的な展開が否めないし、大げささもあり、古さもあり。誰かに共感したり、大きな感動を覚えたり、ということはそれほどなかったかな、と。
それがかえって、舞台を観ているようで世界観に浸れました。
1931年の上海、あのキッチュでコケティッシュな世界観が素敵ですよね。これぞ「魔都!」というような、オールド上海の妖艶な雰囲気。多くの外国人が上海に移り住み、繁栄した、そんな時代感を感じられるセットに魅せられます。
上海旅行に行ったら誰もが必ず訪れるであろう、外灘(ワイタン)の洋風建築群なども出てきて、1930年代に生きたわけではないのに、なんだかとても上海が懐かしくなってしまいました。
なんといっても、チャン・ツィイーとセシリア・チャンが美しいです。亡き夫の遺志を受け継ぎ社会貢献に努める貞淑な未亡人・芬玉を演じるチャン・ツィイー、人を陥れる悪女の婕妤を演じるセシリア・チャン。どちらもはまり役でした。
そんな女性陣との駆け引きを繰り広げる、プレイボーイの易樊を演じるチャン・ドンゴン。私チャン・ドンゴンさん好きなのですが、いやぁ、ため息の出るカッコよさでした(笑)。私が好きな韓国人俳優さんは、チャン・ドンゴンとイ・ビョンホン。今の韓流ファンの若い方からすればだいぶ古いのだろうか…って、どうでもいいか(笑)。ちなみに、チャン・ドンゴンを漢字表記すると「張東健」なんですね~。
他には、『サンザシの樹の下で』で周冬雨ちゃんの相手役を演じた竇驍(ドウ・シャオ)が、貝貝の美術家庭教師役で出ていました。
中国語レベルはそれほど高くないと感じましたので、中国語学習者さんにはぜひ中国語字幕で観てみることもおすすめしたいです。
世界を見てアメリカを、そして日本を考える。映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』
映画鑑賞記録。2015年のドキュメンタリー映画『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』をAmazonプライムで観ました。
『華氏911』や『ボーリング・フォー・コロンバイン』などで有名なアメリカのドキュメンタリー映画監督、マイケル・ムーア作品。
これ、すごく面白かったし、非常に勉強になりました。当然アメリカ人に向けた作品なのだけれど、日本人にとっても驚くような気づきがたくさんあります。日本はどうなんだろうか…と、考えさせられるトピックスがふんだんに散りばめられていました。
※画像をクリックするとAmazonページに飛びます
『マイケル・ムーアの世界侵略のススメ』(2015年米)
原題:Where To Invade Next
監督:マイケル・ムーア
出演:マイケル・ムーアほか
Amazon.co.jp: マイケル・ムーアの世界侵略のススメ(字幕版)を観る | Prime Video
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これまで侵略戦争を繰り返してきたが良い結果にならないアメリカ。国防総省から相談を持ち掛けられたマイケル・ムーアは、自らが“侵略者”となって外国へ“侵略”の旅に出る。それぞれの国では“常識”となっているがアメリカ人にとっては目から鱗の良い取り組みを“略奪”し、アメリカに持ち帰るのだ。
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マイケル・ムーアがイタリア、フランス、フィンランド、スロベニア、ドイツ、ポルトガル、ノルウェー、チュニジア、アイスランドを訪れ、各国のさまざまな取り組みを取材し紹介する内容です。
テーマは多岐に渡ります。イタリアやドイツの働き方、フランスの学校給食や性教育、フィンランドの教育、ドイツの歴史教育、チュニジアやアイスランドの女性の社会進出、ポルトガルのドラッグ事情と警察、ノルウェーの刑務所、などなど。
それらのすべてに、マイケル・ムーアは驚きます。そして私も、驚嘆するトピックスばかりでした。
私は本当に、世界のことをまだまだ知らなさすぎると痛感しました。そして、多くの日本人にも観てほしいです。特に、「日本スゴイ」に未だ囚われている中高年世代に。そして、これからの日本に希望と不安を抱える若い人たちに。世界にもっともっと目を向けてほしい。
そして、その中にはきっと、日本を良くするヒントがたくさん隠れているはずなのです。もちろん、何でもかんでも取り入れられるはずはなく、真似できないことも多くあるでしょう。私は決して、日本が劣っている、外国が優れている、なんて声を張り上げているのではないです。日本の素晴らしいところはたくさんある。
しかし、視野と見聞を広げて、参考にし、客観的な観点からも日本が抱える問題を考えるきっかけにすることはできるはずです。そこから、一つずつでも良くできることがあれば進めていけばいい。何より、これから大人になる若い世代や子どもたちのために。老害ばかりが得する利権なんてもうまっぴらです。
もちろん、この映画で紹介されている内容は、各国の言わば“良いとこどり”。良い面ばかりを見せて、実際は問題がたくさんあるじゃないか。そう言う人はたくさんいます。そんなことは百も承知。
しかしムーア監督は、ここで各国のマイナス面やネガティブな話題を入れることはあえてしなかった。それにより一つの作品としてまとまっていると思うし、私は支持します。
この中で紹介されているトピックスの中の一つでも興味を持ち、ムーア監督が紹介しなかったことを各自が自分で掘り下げて調べ、知り、その過程で「一見良いことづくめのように見えるが実はこんなマイナス面もある」「もし自国でこの取り組みを行ったらどうなるか」などと自分の力で考えること。そのきっかけをムーア監督は与えてくれただけにすぎないし、映画を観た後に一人でもそのようなアクションを起こす後押しをしてくれたのではないかと思っています。
(以下ややネタバレあり)
私が特に印象的だった各国のパートについてメモ。
・フランスの給食
とにかくこれ、観てほしいわ…。
・フィンランドの教育
先生たちの言葉
「テストで点を取る訓練は教育ではない」
「学校って 幸せになる方法を見つける場所じゃない?」
学校選びに迷うことはなく、近所の学校に通う。学校は全部同じレベル。学校を設立し授業料を取るのは違法。だから私立校はほとんど存在しない。
「アメリカでは教育はビジネス ここでは生徒優先」
・スロベニアの大学
スロベニアは大学の学費が無料となっている国の一つ。
(他にはアルゼンチン、オーストリア、ブラジル、キューバ、チェコ、デンマーク、エクアドル、フィンランド、フランス、ドイツ、アイスランド、アイルランド、ルクセンブルク、メキシコ、モロッコ、ノルウェー、パナマ、スロベニア、スウェーデン、チュニジア、ウルグアイ、ベネズエラ。映画より)
教育レベルは非常に高い。アメリカの学費を払えなくてスロベニアの大学に通うアメリカ人学生は、「こっちの高校はアメリカの大学より上」と話す。
・ドイツの働き方
休暇中の社員に接触することは違法。多くの会社で終業後の社員にメールを送らない規則を採用。メルセデス社は、上司が自宅にいる部下へメールできないシステムを採用。社員はメールに答える義務はない。
上司は週末社員に介入してはならない。休暇中や終業後の社員の生活に立ち入るのも禁止だ。
・ドイツの歴史教育
「ごまかさず なかったことにもしない “生まれる前のこと”と片づけない」
負の歴史をしっかりと授業で教える。対してアメリカはどうだろうか。黒人差別や奴隷制度のことは教えているのか。今でも差別がなくならず、繰り返すのはなぜか。
そして、私たち日本はどうだろうか。
・チュニジアの女性運動
「女性も一人の人間 オマケじゃない」
一人ひとりに何かしら考えるきっかけをくれる映画ではないでしょうか。邦題がちょっと物々しいですが決して恐ろしい内容ではなく、ドキュメンタリー映画としては見やすく良作だと思います。
中国語検定準1級合格に向けて勉強中
前回の中国語検定(2019年11月実施)で2級に合格しました。
2級を受験して、もうちょっと難しいレベルも挑戦できそうだという感触があったので、準1級を受けることにします。
中国との縁もあり、せっかくここまで中国語を勉強したのだから、できるところまでやってみようと。
準1級のレベルは、「実務に即従事しうる能力の保証(全般的事項のマスター)」です。
社会生活に必要な中国語を基本的に習得し,通常の文章の中国語訳・日本語訳,簡単な通訳ができること。
(一次)新聞・雑誌・文学作品・実用文などからやや難度の高い文章の 日本語訳・中国語訳,及び熟語・慣用句などを含む総合問題。
(二次)日常会話,簡単な日本語・中国語の逐次通訳及び中国語スピーチ。
(受験申込 | 中検 | 中国語検定試験 より)
そう、2級まではなかった二次試験(面接)があります。
まあ、二次試験のことは一次に受かってから考えるとして、ここでは一次試験に関することだけ書きます。
まず、準1級の問題はどの程度のものかと、公式HPで過去問の筆記問題を2回分解いてみました。
解いてみた感想は、それほど高い壁ではないぞ?ということ。しかし私は、圧倒的に語彙力が足りないということを痛感しました。語彙を問う選択問題で分からない語句多数。一方、読解や日本語訳、中国語訳はなんとかなりそう。
ということは、語彙力を強化すれば決して歯が立たないものではないぞ。これはいける👍
と、楽観的に思い込み、語彙力強化をメインに対策を行うことにしました。
準1級の参考書を買おうとしたところ、私の行動範囲内の書店にはまず見当たりません。準1級どころか中検の参考書すら置いていないことが多いです。それどころか、中国語関連書籍自体が少なすぎます。都会の大型書店ならそれなりにあったと思うのですが😔
Amazonなどネットで探してみたら、唯一見つかったのがこちら↓。
※画像をクリックするとAmazonページに飛びます
『合格奪取! 中国語検定準1級・1級トレーニングブック 一次筆記問題編』戴暁旬著・アスク
過去問題集は数種類出ているのですが、私が欲しいのは過去問集ではなく参考書や問題集。この本は、現時点ではおそらく唯一の準1級の対策本だと思われます。準1級受験経験者のブログなどを読むと、やはりこの本で対策されている方が多いようです。
なぜこんなに少ないのでしょうね~。需要がないからか…。いや、私のように対策本を求めている人はそれなりにいると思うのですけれどね。
そしてこの↑トレーニングブック、1級と一緒になっていて分厚く、価格も3,960円とまあまあお高め。しかし、これ以外他にないので、Amazonでこれを買いました。
届きました~♪
届いてびっくり。これ、CD付ではなかったんですね…。リスニング対策は含まれていなかったのですか~。あちゃー。
って、事前に確認せず、勝手にCD付だと思い込んでいた自分が悪いのですが😅
準1級と1級を分けて、準1級のみでリスニング対策もできるCD付のテキストがあれば嬉しいのになぁ。そういうご予定はどの出版社もないのかしら。買いたい人一定数いると思いますよ~。
とはいえ、まだ途中までしか解いていませんが筆記問題対策にはとても良さそう。各パートの練習問題がたっぷりあり、解説も丁寧で、一通りやり込めばかなりの語彙力を身に付けられそうです。中国語作文も十分練習できます。これを一冊しっかり学習すれば、筆記問題の自信は付きそうです。
あとは、リスニング対策をどうするか。やはり、CD付の過去問題集をやるしかないかなぁ。いくらドラマやニュースで普段から耳を慣らしているとはいえ、中検ならでは問題の傾向はあるし、対策なしに受けるなんて勝負は私にはできません😅
この辺↓の過去問集が良いのかな。というか他にあまり見つかりませんが。
その他は、試験対策ではないですが日常的に中国語に触れる時間を作る、というのは以前からずっとやっていることです。中国ドラマや映画を観たり、中国語のニュースを聞いたり。
最近よく聞いているのは、NHK WORLD JAPANの中国語番組。私は1日最低1番組聞くのを日課にしています。耳が鍛えられますよ。
それから、YouTubeの中国関連チャンネルも。こちら↓など、特にテレビ局のチャンネルがアップしている番組をちょこちょこ観ています。特に中国語字幕が付いているものが好き。
以上のような感じで学習しています。目指すは一発合格!
学習中の方、一緒に頑張りましょう~。
2級についてはこちら↓
【奈良】色とりどりのニワトリがたくさん!“日本最古の神宮”石上神宮
奈良の天理市にある石上神宮(いそのかみじんぐう)へ、愛犬ぽーを連れて行ってきました。
犬と一緒に行けるスポットを探していて、インスタグラムで見つけた石上神宮。犬連れで行きやすいし、広くてパワースポット感のある、なかなか散策の楽しい場所でした。
私たちは車で行きました。県道51号線を挟んだ所にある第3駐車場(無料)に駐車。
↑石上神宮の社号標。第3駐車場は道路をはさんで向かいにあります。
中へどんどん歩いていきます。
↑鳥居が見えます。この時点から、「コケコッコー」と高らかな鳴き声が聞こえるのです。この先に待ち受けているのはもちろん…( ´艸`)
↑この手前左側にも駐車場、そしてお手洗い。
鳥居から先に足を踏み入れました。
↑広いです!予想以上に広くてびっくり。
↑なんとも神々しい牛さまです。
この牛の周辺には、なんと!たくさんのニワトリ(ご神鶏)が出迎えてくれるのです。このトリさんたちが、石上神宮の人気者。
↑立派ですよね👀孔雀みたいに美しい羽根。堂々としています。
↑ごはんを突っつく方々🐓
↑人間の休憩テーブルにもお構いなしにワラワラ🐓
↑こっちもワラワラ🐓
↑鳥小屋の中にもワラワラ🐓
↑一番大きな鳥小屋をのぞいてみたら、ワラワラワラ!🐓
ご覧の通り放し飼いにされており、皆慣れたもので、とても人懐っこいです。この日はファミリーの参拝客も多く、子どもたちもニワトリと触れ合えて楽しそう。
コケーコッコッコーと鳴いたり、ご飯を食べたり、トテトテ歩き回ったり、皆自由だわ~。
この石上神宮に来てみたかったのも、犬連れOKという点と、このニワトリがいるということを知って興味を持ったから。
しかし、こんなにいるとは思いませんでした!(笑)その数約30羽、烏骨鶏など数種類が住んでいるそうです。参考↓
我が家の愛犬ぽー君は、ニワトリと初対面。興味津々で近づいていくか、はたまた敵だと認識して吠えるか、どっちだろうと思っていたのですが、ビビッて吠えもせず、近づくこともできず、腰がひけておりました…(笑)。ニワトリとは仲良くできないか~、残念😅
ニワトリ密集スポットの奥には、こんな山道が。
↑ここは「山の辺の道」と名付けられ、石上神宮を中間地点として奈良と桜井をつなぐ散策道になっているのです。この先をずっと進んでいくと三輪、桜井方面へ行けます。
ニワトリとの戯れを終え、いよいよご参拝へ。
↑手水所。
↑立派な神杉です。
↑朱塗りの美しい回廊。
↑堂々とした立派な楼門です。重要文化財。
↑楼門の下には、こんな掲示板が。「なぜ鶏さんがいるの?」の謎はこちらで解明。
↑こちらが拝殿。国宝です。
拝殿のさらに奥には本殿がありますが、立ち入りできません。
↑石上神宮は、古事記・日本書紀にも記された日本最古の「神宮」なのだそうです。へぇー!
御神剣をかたどったお守りはカッコいいですね。
↑こんなのが境内にあったので、愛犬ぽー君を顔はめさせてみました。…が、どえらい不機嫌そうな顔になってしまいました(笑)。飼い主は顔はめないのにね、ごめんよ~😅
楼門を出て向かいの石段を上った所には摂社・末社が点在しています。
↑摂社 出雲建雄神社。
↑摂社 天神社と摂社 七座社。
写真に撮り損ねましたが、出雲建雄神社の向かいにある拝殿は国宝に指定されています。
楼門を出てさらに奥に進んでみると、そこも山の辺の道につながっています。
↑ここからずっと進んでいくと、奈良に出るのですね。
予想以上に広くてニワトリもたくさんいて、散策しがいのある神宮でした。楽しかった!
ぽーの他にもワンコ連れを見かけました。犬の散歩もできて犬にも優しく、良い所だ~。買わなかったけれど、ペットお守りもありましたよ。
そうそう、今回初めて天理市を訪れたのですが、あちらこちらに天理教の詰所があって、建築物の形は独特だし、歩く人は天理教の法被を着ているし、天理教の影響を色濃く感じました。宗教都市の雰囲気がなんだか不思議で、興味がわきます。またじっくり天理散歩してみるのも楽しそう。
マクドナルド創業の秘話にびっくり。映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』
映画鑑賞記録。世界でおそらく一番有名であろうハンバーガーチェーン、おなじみマクドナルドの創業秘話を基にした映画『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』を観ました。
世界のどこに行ってもマクドナルドの看板を見ると安心する、と言ってもいいくらい私たちに根付いた巨大ファーストフード企業。そんなマクドナルドにこんな秘話があったなんて知らなかったので驚きでした。映画としても非常に楽しめました。🍔🍔🍔
※画像をクリックするとAmazonページに飛びます
『ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ』(2016年米)
原題:The Founder
監督:ジョン・リー・ハンコック
出演:マイケル・キートン、ニック・オファーマン、ジョン・キャロル・リンチほか
Amazon.co.jp: ファウンダー ハンバーガー帝国のヒミツ(字幕版)を観る | Prime Video
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1954年。セールスマンのレイ・クロック(マイケル・キートン)は、シェイクミキサーを飲食店に売り込むため各地を回っていた。なかなか売れず門前払いされてばかりだったが、ある日、ミキサーを8台も注文する店が現れた。不思議に思ってその店を訪ねると、そこは「マクドナルド」というハンバーガー店。マックとディックというマクドナルド兄弟が営むその店は、お客を待たせないスピード、厨房の合理的な仕組み、低価格、そして何よりおいしいという、当時では革新的なコンセプトで、客足の絶えない人気店となっていた。マクドナルドのコンセプトに感動し、勝機を見出したレイは、フランチャイズ化を兄弟に提案する。
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映画のタイトルは「ファウンダー」すなわち創業者、ですが、レイ・クロックは本当の意味での創業者ではないのですね。元々の創業者はマクドナルド兄弟で、レイ・クロックはその兄弟の店をフランチャイズ化して大きくし成功させた人物。
あえて「ファウンダー」としたタイトルは皮肉にも取れますし、上手いなぁとも思うし、マクドナルド兄弟のことを思うとなんだかモヤモヤする気持ちにもなります。
レイ・クロックは52歳でも諦めることなく、アメリカ各地を回って物を売り続けるセールスマンでした。そこからマクドナルドを大きくする。その才覚と執念は並外れたものを感じました。欲しい物はどんな手を使っても、敵を作っても誰かを傷つけても、手に入れ実現させる。そこには情や遠慮はなく、ひたすら貪欲です。
ビジネスで大きく成功するには、逆にそのくらいの貪欲さが不可欠なのかもしれませんけれどね。
映画から受けた印象としては、レイ・クロックはマクドナルド兄弟からマクドナルドを奪い、利益に走った、どちらかというと嫌われるキャラクターとして描かれています。マクドナルド兄弟に同情してしまうし、兄弟を気の毒に思ってやりきれなくもなります。
レイ・クロックは天才的な成功者。ただし、人間としては共感できないし、マイナスイメージも持ってしまいます。
しかし一つ言えることは、レイ・クロックがいなければ、今私たちが食べているマクドナルドは存在しなかったであろう、ということ。
アイディアと良心だけでは成功しない。そのことが痛いほど身に染みます。
今はマクドナルドに限らず、多くのファストフード店で当たり前に見られる、効率化された仕組み。それが当時、どれだけ画期的だったかがよく分かりました。マクドナルド兄弟のアイディアの素晴らしさ、そしてその可能性を一目で見抜き勝機と捉えたレイ・クロックの嗅覚には敬服します。
兄弟がテニスコートを厨房に見立て、チョークでレイアウトしながら、いかに早くお客に品物を渡すかを試行錯誤しシミュレーションするシーンはワクワクしました。
ビジネスの参考としても、一つのエンターテインメントとしても、楽しめる映画でした。
レイ・クロックの自伝も出版されているので、こちらも読んでみようっと。
それにしても、これからマクドナルドに行くたび、この映画を思い出して複雑な気持ちになりそう…🍔(笑)。