銀行口座開設が複雑になっていた!~中国工商銀行の場合
私は2012年10月から、中国で働いています。
お給料は人民元でもらっており、中国の銀行口座が必須です。
私の場合、給料振込み口座の銀行は会社指定だったので、
指定された銀行に口座を開設しに行きました。
私の前職では、同じ会社なのに上海と北京では指定銀行が違って、
上海から北京に異動してからは、北京でもまた違う銀行で口座を開設しました。
そんなこんなで、これまでに何度も中国で口座を作っていて、
いずれもパスポートさえ持っていけば間単に手続きができたのです。
そして最近また、別の銀行口座が必要になって開設に行きました。
仕事が休みの週末、自宅から最寄りの、工体北路支店に行きました。
中国の銀行は、土日も営業している所が多くて助かります。
入り口近くに立っているおばちゃんに用件を聞かれるので、「口座を開設したい」と伝えます。
「身分を証明できるものは?」と聞かれ、「パスポートです」と答える。
「〇〇〇はある?」と聞かれ、聞き取れずよく分からない顔をしていたら、
おばちゃんは窓口の行員から、何か記入用紙を取ってきました。
「これが記入できるなら口座が作れる」というようなことを言われます。
以前中国銀行で口座を開設する時に書いたような、住所とかパスポート番号とかの個人情報を書くものだろうと思って受け取りました。
↑「个人税收居民身份声明文件(Individual Tax Residency Self-certification Form)」と書いてあります。んん?
その中で、「納税人識別番号」の記入が求められています。
おばちゃんが言っていた「〇〇〇」は、このことだったのでした。
というか、そんなの(たぶん)ないし、分からない!
「メイヨー」(ないです)とおばちゃんに言っても、これが記入できないと口座が作れないとの一点張り。
この数年間中国で働き、給与から税金が差し引かれて中国で税金を納めてきたのですが、
納税人識別番号なんて聞いたことがありません。
私以外にも、口座を開設する外国人はたくさんいるはず。
「外国人はない人多いですよね?どうすればいいですか?」とおばちゃんに聞いても、「これが記入できる人にしか口座を開設しません」とまた言われ、何の役にも立たない(泣)。
この場ではやはり分からないので、一旦持ち帰り。
週明けに出社し、中国人同僚に聞いても、「そんな話は初耳です」と。銀行に問い合わせてもらいました。
今は、中国で銀行口座を開設するには、納税人識別番号が必要になっていると言われたそうなのです。
しかし、工商銀行の場合は、なくても大丈夫。
結局、日本人で納税人識別番号を持っていないならば、
「地区」の欄は中国ではなく日本と書き、「ない理由を選ぶ」欄で「A」と書けばいいと言われました。私の場合です。
↑この部分。
中国に住んで中国で働いて、中国で税金を払っているから…なんてことは考えずに、
「日本人だから番号はない」。そういう扱いでいいということなんでしょうか。
次の週末、改めて銀行に乗り込みました。
行ったらまた先週のおばちゃんで、「あなた前も来たでしょ」と言われる。
「リベンジしに来たんじゃい、フン」と、心の中で答えながら、
今度は大丈夫、と用紙を記入し提出。
無事、口座がその場で開設できました~。ほっ。
書類を記入すれば、あとは簡単。
パスポートを見せて、15分もあればささっと口座開設手続きは終了です。
銀行によると思いますが、工商銀行の場合は、
申告した中国の携帯番号に、手続き中にSMSで暗証番号が送られてきます。
その暗証番号を入力する、というプロセスがありました。ちなみに、口座開設手数料など費用は一切かかりませんでした。
中国では同じ銀行でも、支店、さらに担当者によって対応が違って、
支店によって求められる書類が違ったりする…なんて話もこれまでによく聞いていました。
今回もそうなんじゃないの~?なんて初めは思っていたのですが、
これは今年2017年7月より、統一ルールになっている模様です。
しかし、後でこの件に関して、日本人はマイナンバーを申告すればOK、とある人から聞きました。そうだったのかー!
というものの、私は中国に引っ越す際に、日本の住民票を抜いており、マイナンバーをまだ持っていないため、結局番号なしであることには変わりないのですが。
とにかく、工商銀行では納税人識別番号がなくても口座が作れました。
さらに私は、もう一つ別の銀行で口座を作る必要があり、
この調子でもういっこ!と、その足で意気込んで別の銀行にも行きました。
…しかし、この2軒目の銀行では、納税人識別番号が絶対ないとダメ、でした。
「工商銀行ではこういう紙書いて口座が作れたんですけど!」と言っても、「当行ではダメです」と…。
どうすることもできず退散。
うーん、どうしたものか…。続きはまたいつか!
※上記の内容は、2017年9月、北京の中国工商銀行にて私個人の場合です。
地域や銀行によって異なる可能性もあります。
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