北京で中国人とルームシェアをした思い出~その2
私は以前、中国人とルームシェアをしていました。
前回↓の続きです。
■ルームシェアをして良かったこと
- 中国語が上達した
ルームメイトが、日本語がほぼできない中国人だったので、会話は中国語。
当時私の中国語はまだまだ下手で、ルームメイトEさんの話は半分くらいしか理解できていなかったと思います(笑)。それでも毎日会話をしていると慣れてきて、分かる言葉、言える言葉が増えてきた実感がありました。
当時は、平日仕事に行き、週末中国語学校に通っていました。宿題で分からないところはEさんに聞いていました。 - 家賃が抑えられた
前回も触れましたが、破格の安さで住めていたのは、昇格前の現地採用者には大きかったです(笑)。 - 体調を崩した時気遣ってくれた
それまで住んでいた上海では、一度も病院に行ったことがなく健康だったのに、
北京に来て一年目、胃腸炎っぽくなったり、咳が止まらなくなったりと、何度か体調を崩しました。
当時は、それまで楽しく暮らしていた上海から北京に引っ越してきて、上海に比べたら環境も悪い(と思い込んでいた)し、町並みはつまらないし、同世代の同僚や友達もいないし…なんて、今思えば甘えた不満を一人抱えていたのでした(笑)。
そんな気持ちでいたので、体調を崩すと余計マイナス思考になってしまうのですが、弱った時にEさんが気を遣ってくれたのがありがたかった。
温かいスープを作ってくれたり、果物を差し入れてくれたり、「これ効くから」と薬を渡してくれたり。一人暮らしには慣れているけれど、この時は支えられたなーと思います。
■思い出エピソード
- 猫
ペットの猫の世話はもちろんEさんがやっていましたが、ある時Eさんが海外旅行に行くことになり、数日間私と猫の2人(?)暮らしに。
と言っても、餌や水をあげたりの簡単なことしかなかったのですが、ペットを飼ったことのなかった私はアタフタの数日間でした。
普段Eさんが猫に話しかけるように、私も猫に中国語で話しかけるのが普通になりました(笑)。
↑洗濯機が回るのを見つめるニャンコ。 - Eさんの趣味
Eさんはファッションやデザインに興味があり、ルームシェアを始めた頃は、某日系アパレルで働いていました。
部屋にはでっかいミシンがあって、よく自分で服を作っていました。
片付けは苦手だったみたいで、布の切れ端がよく散らばっていたりしたのを、ニャンコがさらに荒らしててんやわんやになったり(笑)。
あとは、日本の小説を読むのが好きで、本棚には中国語訳された本が並んでいました。東野圭吾さんの本は欠かさず買っているみたいでした。
Youkuで日本の番組を観るのも好き。バラエティやドラマを中国語字幕で楽しんでいるみたいでした。
「Youは何しに日本へ?」を観ていて、「私も日本に行ったらインタビューされたいけれど、日本人と外見が似ているからされないだろうな」とか言ってた(笑)。
(確かにあの番組、中国人にインタビューすることほとんどないですね~。数は圧倒的にいるはずなのに(笑))
■ルームシェアの終わり
古い家で不便もあったといえばあったけれど、なんだかんだで楽しく過ごしていました。
が、大家さんが家を売ることが決まり、私たちは退去を余儀なくされました。
Eさんは、仕事を辞め、遠距離恋愛をしていた彼氏のいる広州に引っ越すことに。
私は、新しく家を探しました。
たった8カ月だったけれど、見ず知らずの中国人とルームシェアをしたのは、とても濃くて良い思い出です。
それも、Eさんの人柄が良かったからかな。他の人であれば、もっと居心地が悪かったかもしれないし、相性が悪くてルームシェアをとっくにやめていたかもしれません。
どこの国の人であろうが関係なく、相手に恵まれたなぁと思っています。
■日本で再会
EさんとはWeChatで繋がっていたので、その後もときどき連絡を取り合いました。
彼氏が日本に帰任になり、Eさんも一緒に日本に着いて行き、
2人は日本で結婚して、子どもが生まれました。
私は今年の夏、一時帰国した際に、神奈川県に住むEさんに会いに行きました。
約3年ぶりの再会。
Eさんは子育てをしながら日本語を勉強し、日本での生活に奮闘していました。
Eさんは中国雲南省の出身。北京でルームシェアをしていた時も、遠いので実家にはあまり帰らないし家族も北京に来ないと言っていました。
中国人は、子どもが生まれると両親(つまり子どもの祖父母)に子どもを預けて面倒を見てもらい、共働きで働くという女性も多いのですが、日本で暮らすとなると余計に家族も気軽に来れないし、大変だと思います。
ちなみに、飼っていた猫は、日本に連れてくる手続きが進まなくて、中国の友達の家に預けたままだと寂しそうに言っていました。会いたかったな。
(ペットの渡航手続き、日本は特に複雑なんだそうです)
ルームシェアがきっかけで、何年経っても会いに行ける仲になれたことをとても感慨深く感じました。嬉しかったな~。
そんな、私の北京生活の大切な思い出。
ダラダラと長くなりましたが、読んでいただいた方ありがとうございました。
経験値が上がったことは間違いない。こんな中国生活もアリですよ(笑)。
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