【北京】混乱と狂気の映像世界。ポール・マッカーシー『Innocence』@木木美術館
北京のアート、クリエイティブが生まれる798芸術区。
↑このような、昔のスローガンなんかがところどころに残っていて、レトロな雰囲気も垣間見ることができます。
↑西門から入り、スターバックスやHey Juiceなどが並ぶ道をさらに東に進みます。
今回の目的地はこちら。
↑木木美術館、M Woodsです。
↑6月17日まで開催されている、ポール・マッカーシーの個展を観てみようとやって来ました。
木木美術館は、2015年にオープンした比較的新しいギャラリー。
確か2年前、アンディ・ウォーホルの個展を開催していたのも記憶に新しいです。
↑入ってすぐの所には、ショップが営業しています。名前は「木木商店」。
↑ポール・マッカーシー作品のグッズも。
↑日本の雑貨も少し並んでいました。
↑これ、可愛いー!せいろに入った肉まんや餃子の形をした、塩&コショウ入れ。
↑そして、レジ横にはこんなナイスなグッズも♪
麻雀牌やマオタイ、タンフールー(糖葫芦 サンザシを飴でコーティングした北京名物のお菓子)をモチーフにした、ピアス、ブローチなど。
マオタイや麻雀牌なんてユーモアあっていいじゃないですか~🀄ギャグ的なお土産に良いのでは?私も買いそうになりましたよ。あげる人が思い浮かばずやめましたが(笑)。
さて、このショップ側は出口になっているので、入場できません。
チケット(60元)を買い、裏側の入口へまわります。
↑こちら、出口です。チケットはここで買います。
一旦外に出て、東側から裏口に回ります。
↑ここから。斜め向かいには、可愛いショップ兼カフェ「西東SHOP」がありますよ。
↑こちらの入口の方が雰囲気ありますね。
↑階段を上って、いざ観覧スタートです。
受付で、イヤホンガイドの貸し出しを行っていました。
一日に4回、ガイドが説明をしながら回ってくれるそうです。
私は時間にあまり余裕がなかったので、借りませんでした。
ポール・マッカーシー氏の作品を観るのは初めて。
かなり物議を醸し出す系(?)の作品に、批判も多いアーティストだそうです。
そして私は、入ってみて…ちょっと怖くなりました。
↑展示されているのは全て映像作品です。
暗い館内に、奇妙とも感じられる映像がいくつも放映されています。
↑館内の一部。作品自体は撮りませんでした。何かをひたすら塗りたくるような映像が頭から離れません。
この奥は、18歳未満は入場禁止となっています。
スタッフが立っていて、観覧客はサインをし、携帯電話を出すよう言われます。
理由は、撮影を禁じているから。
袋にスマホを入れられ、スタッフでしか開けられないよう閉められます。(出るときに開封されます)
キーカードを渡され、改札にタッチして先へ進めるようになっています。
なぜ18歳未満を制限するエリアが設けられていたのか。
作品を観れば一目瞭然です。
グロテスクとも受け取れるような、恐怖感をあおるような映像や、性的な映像が放映されていました。
映像から流れる悲鳴のような音声や、狂気をまとったかのような映像の波に、やや気分が悪くなってきたのは気のせいか…。
しかし、制限エリアは広くないため、出たい、と思ったらすぐに出ることはできます。
初めて見た、マッカーシー氏の映像作品。
映画『サウンド・オブ・ミュージック』や、白雪姫など、名作をシニカルにもじったような作品がいくつかありました。
私はアートに詳しいわけでは全然ありませんが、現代アートを観るのは好き。
しかし、このマッカーシー氏の映像は、好きだと思えるものではありませんでした。逆に、ちょっとキツかったです。
私が捉えたのは、混乱、狂気、恐怖、嫌悪。おどろおどろしささえ感じられました。
芸術に疎い私には、彼の伝えたいことも分からなかったなぁ。あ、解説のイヤホンガイドを聞けばよかったのか(笑)。
※ド素人の感想であり、専門的な評価ではありませんので、あくまでも個人の好みで感じたことです!好きな方、お気を悪くされませんようご容赦ください。
そうそう、私は利用しなかったイヤホンガイド。
私の前に、解説するガイドさんと、それを聞く観覧客数名がいました。
ガイドさんは若い中国人。絶対きわどい内容を含んでいるのに、この作品たちをよく解説できるなぁ…となんだか感心してしまいました。
それにしても一番の驚きは、
このきわどい内容満載の個展を、中国で開催できたこと!!に尽きるのではないかと(笑)。
6月17日まで開催中ですので、興味のある方は自己責任で行かれてみてはいかがでしょうか。
Paul McCarthy: Innocence(无辜)
開催中~2018年6月17日
木木美術館 M Woods
住所:北京市朝陽区酒仙橋路2号798芸術区D-06