【北京】ローカルの中にたたずむ美しい教会。小説『黄砂の籠城』にも登場する西什庫教堂
北京の中心部の故宮の北側、北海公園からちょっと西に足を伸ばすと、
庶民の活気あふれるローカルな雰囲気に囲まれます。
そんな中に、美しい教会がそびえたっていました。
↑こちら。
「西什庫教堂」（xīshíkù jiàotáng）という教会です。
私はずっとここに来てみたかったのです。
この教会のことを知ったのは、小説『黄砂の籠城』を読んだから。
義和団の乱を題材にしたこの小説がとっても良くて、私は涙腺をやられました（笑）。
主な舞台となっているのは、東交民巷ですが、
外国人神父や漢人のクリスチャンが籠城したというこの西什庫教堂も登場します。
その教会が北京に現存すると知ってから、一度訪れてみたいとずっと思っていました。
しかし、昨年はずっと修復工事が行われていて、中に入れませんでした。
今年の8月に、やっと修復工事が終わって、一般開放されました。
遅ればせながら私も参観してきました！
場所は、地下鉄4号線西四駅からモバイク（自転車）で5分程度。
徒歩でも行けると思います。
↑西安門大街から、西什庫大街を北上すればすぐ見つかります。この門が目印です。
↑参観時間は、月曜から土曜の6:00～11:00、14:00～17:00、日曜は終日、とのことです。
北京には4つの主要な教会があって、この西什庫教堂は北側に位置しているので、通称「北堂」とも呼ばれています。
名前に「西」とついているのに北堂なんて、ちょっとややこしい（笑）。
↑青空とのコントラストが美しいです。
そして、両側には中国風の屋根と獅子。中国と西洋の要素が融合したたたずまいが、他にない独特な趣を醸し出しています。
修復された建築だと分かっていても、もうこれを見た時点で、私は『黄砂の籠城』の場面を思い出して一人感無量…（笑）。
↑天気が良い日に来て良かったです。
↑中国要素も惜しみなく…。
↑これは教会の右側（東側）。
↑こちらは左側（西側）。
内部に入りました。参観は無料です。
↑高い天井の荘厳な空間。ただ参観しているだけの中国人もいましたが、中には聖書を持った信者らしき方ももちろんいました。
美しいです。
↑「告解室」とあります。懺悔室、ですね。
↑1900年。義和団の乱が起こった年です。
↑こんな小窓にもステンドグラス。
↑中洋折衷のコントラストが見事。ここ中国で、宗教を信じることは、大変な葛藤があっただろうと思います。それでも、こんなに美しい教会が（修復されたとはいえ）現存していることは、信者ではない私が見てもなんだか感慨深いものがあります。
『黄砂の籠城』を読んだから余計に、かな（笑）。
この教会の近くには、合わせて訪れたい素敵なカフェ「1901 Cafe」があります。
そちらにも行ってきましたので、次回記事にしたいと思います。
西什庫教堂
住所：北京市西城区西什庫大街33号
http://www.dianping.com/shop/1769431
