元・ふわふわ北京日和

約6年半中国で働き、2019年4月に本帰国。北京で出会った愛犬ぽー(トイプードル×ビションフリーゼ)が相棒★中国暮らしを懐かしみつつ、日本にいながら日々思うことを。

『LOVE LOVE LOVE 愛的芸術』でマリーナ・アブラモヴィッチというアーティストを知る@今日美術館

北京で私が特に好きな美術館、今日美術館へまたもや行ってきました。

1号館では3月10日まで、ニキ・ド・サンファル展が開催中です↓。 

minghuabj.hatenablog.com

 

2号館で開催されている『LOVE LOVE LOVE 愛的芸術』という展覧とセットのチケットを購入していたのですが、

ニキ展を観た日は時間に余裕がなくて、2号館の方は観ることができず。

チケットは会期中であれば有効だったため、日を改めて、2号館へ行ってきました。

 

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↑こちらが2号館。百子湾路沿いの1号館の裏にあります。


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↑『LOVE LOVE LOVE 愛的芸術』というこの展覧は、複数のアーティストの映像作品を中心としたものになっています。

この展覧には、草間彌生さんの名前もあったので、楽しみにしていたのですが…


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↑ガーン!

草間彌生さんの映像作品の放映は、1月6日で終了してしまったそうです…。もっと早くに来ればよかった( ノД`)

 

入ると、観客は若い中国人女性が大半を占めていました。

自撮りが大好きな中国人女性が好みそうな展示が多く、まるで自撮り祭り。中国人女性は、自分を良く見せるためなら恥ずかしがったりはしない人が多いです。キメッキメのポーズで撮影大会。

彼女たちが撮った写真をSNSにアップして話題になることを狙っているのね…と、入って早々、なんだかシラケてしまった私でした。


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↑上記のようなオブジェが1階に並んでいました。自撮りをする女の子たちを横目に、足早で進む私。

 

…しかし、2階に上がってからは、そんなちょいシラケ気分が吹っ飛びました。


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↑2階ではこのようなテーマの展示が行われています。果たして。


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↑階段もピンクで、ここでも女の子がポーズキメキメで何人も写真を撮っていました。

 

2階に上がると…


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↑この先には何が?


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オノ・ヨーコさんの作品です。


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ジョン・レノンとベッドの上で映った映像が放映されています。


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↑私は全然世代ではありませんが、この映像から流れるジョンの歌声と、幸せそうなオノ・ヨーコさんの表情がしばらく頭から離れませんでした。


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↑壁一面に飾ってあった大きなこの写真。

 

オノ・ヨーコさんのパートを抜けると、


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↑このような通路を通り抜けます。

 

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そして、この展覧で一番の衝撃の出会いをしました。


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↑マリーナ・アブラモヴィッチです。

 

マリーナ・アブラモヴィッチは、世界的に有名なパフォーマンス・アーティスト。

自分の肉体を傷つけるという、過激で痛々しいパフォーマンスで名を馳せています。

レディー・ガガが敬愛するアーティストらしいです。

 

が、アートに疎い私は、お恥ずかしながら、彼女のことを全く知りませんでした。

アブラモヴィッチのことを何も知らないまま、彼女のパートへ進んだんです。


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アブラモヴィッチの映像は、仕切りのあるスペースで放映されていました。

全く気にしなかったこの写真。実はよく知られた、深い意味のある作品だったのですね。

女性はアブラモヴィッチ、男性は当時のパートナーだったウーライ。

ウーライの矢は、アブラモヴィッチの心臓を狙っています。

 

そして、下の注意書きには、「この先の映像作品には過激な内容が含まれているため、12歳以下のお子様はご注意ください、必ず保護者が付き添ってください」といった内容が。

具体的には、ヌード作品が映像中に出てくるのですが、

普通に子どもが入っていましたよ…。子どもの親は子どもをあまり気にせず鑑賞していたし。良いのか??

 

そして、アブラモヴィッチのことを何も知らないまま観ていた映像。

映像は、アブラモヴィッチが2010年にNYのMOMAで行った、

ただ観客と向かい合う、というパフォーマンスを追いかけたドキュメンタリーでした。

私、何も知らないアブラモヴィッチというアーティストにくぎ付けになり、見入ってしまった。


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↑彼女が、マリーナ・アブラモヴィッチ

ちなみにこの部屋は、中央に池があり、池を囲んで観客が映像を観るという造りになっています。

 

3カ月間の会期中、MOMAの開館時間ずっと、アブラモヴィッチは椅子に座り続ける。

向かい合った椅子には、観客が座る。そこにいたいだけ座る。

アブラモヴィッチは何もしない。ただひたすら、観客と1対1で見つめ合うだけ。彼女と向き合い、涙を流す観客もいた。

オープニングでは、かつてのパートナーだったウーライがサプライズで彼女の前に座った。再会に涙するアブラモヴィッチは、アーティストではなく、一人の女性の表情だった。

 

私は、マリーナ・アブラモヴィッチという人に興味を持ち、観覧を終えてから彼女について調べてみました。

こちらがよくまとまっていると思います↓。

www.echigo-tsumari.jp

まさか、全く期待していなかった企画展で、こんなアーティストのことを知れたなんて。

私は暴力的やエグイのは苦手なので、マリーナ・アブラモヴィッチのパフォーマンスは、実際には見る勇気がないかもしれません。

それでも、大きな惹かれるものを感じます。なんだか、胸が締め付けられるような、心の奥をえぐられるような。私ももし彼女と見つめ合ったら、感極まってしまう気がします。

 

マリーナ・アブラモヴィッチというアーティストを知ることができただけでも、個人的には価値のある展覧でした。

中国人女性の自撮りのための企画展かーい、なんて最初シラケていたのを反省しました(笑)。

 

私は日を分けて観覧しましたが、ニキ・ド・サンファル展と、この愛的芸術を一度に観ると、

たぶん感受性の強い人は受け取るものが重すぎて大きすぎて、消化しきれないのではないか…とすら思ってしまいました。

私は決して感受性が強い方ではないのだけれど(笑)、この2つの展覧からはかなりの衝撃を受け、良い意味でのショックが体に付きまとっているような感じさえしています。

 

ということで、まとまらない文章で恐縮ですが、

予想に反し、非常にインパクトを受けてしまった展覧でした。

この機会を逃さず、観て良かったなぁと思います。

 

 

『LOVE LOVE LOVE 愛的芸術』

開催中~2019年2月24日

今日美術館 2号館

住所:朝陽区百子湾路32号苹果社区4号楼

今日美術館公式サイト

www.todayartmuseum.com

 

今日美術館の過去の展覧感想記事↓ 

minghuabj.hatenablog.com

 

 

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