元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

大きく変わりゆく中国の運送業界を描いた、中国の現代ドラマ『在遠方』

中国ドラマ『在遠方』をYouTubeで観終えました。2019年放送の現代ドラマです。

私の好きな中国女優さんの一人、馬伊琍(マー・イーリー)主演のドラマ最新作ということで楽しみに観てみました。

運送業に生きる男の紆余曲折を、長い時間の流れで描いたストーリーです。全54話、長かった…。削れるだろう、と思ってしまうシーンもたくさんあって、冗長に感じたことは事実。それでも、中国の急速な経済発展と密接に関係しながら、山あり谷ありで成長していくさまは、なかなか面白かったかも。

 

『在遠方』(2018年中国)

出演:劉燁(リウ・イエ)、馬伊琍(マー・イーリー)、梅婷(メイ・ティン)、保剣鋒(バオ・ジエンフォン)ほか

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絶対日本には来ないドラマだよなぁ、と思っていたら、なんとスカパーで放送ですって。

鳳凰劇場(ドラマ) Phoenix Drama 在遠方 | プレミアムサービス | 番組を探す | 衛星放送のスカパー!

 

孤児院で育った姚遠(ヤオ・ユエン、劉燁)は、養父や仲間らと配達員の仕事をしていた。彼は郵政の調査責任者である路中祥の一人娘で、心理学を専攻する路暁欧(ルー・シャオオウ、馬伊琍)と知り合う。二人は惹かれ合い付き合うようになるが、姚遠は突然、何も言わずに暁欧のもとを去ってしまう。

その後、再会と別れを繰り返す二人。2003年のSARS、2008年の四川大地震北京五輪など、中国が大きく揺れ動く時代背景の中、姚遠たちの運送業も二人の関係も、形を変えながら大きく変わっていく。

 

姚遠が運送業に携わる仕事人として、配達員、起業、大企業へと成長していく話。そして姚遠と暁欧の恋愛関係、この二つが主にドラマの軸となっています。

しかし、姚遠と暁欧の恋愛はねぇ…。見ていてイライラしてくる時も多々ありました(笑)。二人の付き合いは何年にも渡って続くのですが、なかなかはっきりしないし、なんだか腐れ縁の旧友みたいに思えてきたりも。

それよりも、現代中国経済の発展を、運送業そしてECを中心にしながら大きな時間の流れで追えたのは、観て良かったと思った点です。

特に、新型コロナウイルス感染症で世界中が影響を受けている今、SARSの時の描写は興味深く観ました。感染し入院した人を見舞うこともできない。生きて退院できるかも分からない切迫した状況が、まさに今同じように起こっているのですから。

 

姚遠は賢くはないが実直で、思ったとおりにとことん突き進むタイプ。不器用だが皆を引っ張るリーダーシップに長けています。同時に周りが見えなくなってつまずいたり、失敗したりすることもあって、必ずしも”敏腕経営者”としては描かれていないのもポイントかな。

姚遠を演じる劉燁、名前は知っていましたが出演作を初めて観ました。男気溢れるタイプで、特に声がカッコいいと思います。

ただ、ドラマの中ではどうも、衣装や髪形がひたすらダサい(笑)。まあ、わざとな演出かもしれませんが。ドラマではカッコよさが発揮されていないので、YouTubeで彼の出演したトークショーなどを見てみたら、普通にカッコいいじゃないですか(笑)。ちなみに奥様はフランス人。

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馬伊琍はさすがの安定感。しかし、序盤のシーン、さすがに学生を演じるのは厳しかったですね^^; ポニーテールも似合っていなかったし。後半の方が良かったです。

私はわりと、暁欧の親友かつライバルの霍梅(フオ・メイ)が好きでした。演じるのは曾黎という女優さん。アジアンビューティーだなぁ。綺麗な人です。

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男性キャラでは、姚遠と同じ孤児院で育った姚遠の弟分、高暢(ガオ・チャン)がお気に入りでした。年上の霍梅に一途に思いを寄せていて、霍梅も高暢の気持ちに気付いているのに相手にはされなくて。私は主演二人の恋愛よりこっちの成り行きの方が気になっていましたよ。演じるのは鄭奇(ジェン・チー)という俳優さん。なかなかカッコいいです。

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冗長な部分もあるし、個人的には「面白いよ、おすすめ!」というところまでは行きませんでしたが、現代中国の発展をおさらいしているような流れも垣間見えて興味深かったです。

何より、このドラマでもたっぷりと中国語の勉強ができたことが嬉しいです♪