AIはどこまで進化するか? 斬新なSFアクション映画『アップグレード』
映画鑑賞記録。『アップグレード』をAmazonプライムで観ました。
近未来を舞台にしたSF・バイオレンス・アクション(とでも言おうか…)です。いろいろな所で評価が高く、おすすめされているレビューを読み、気になって観てみました。確かに面白かった!AIがさらに進化した未来は、今となってはそれほど遠いものには思えなくて、単なるSFでは終わらせられない考えさせられる部分がありました。
けれど、私はグロいのが苦手なので、観たことを後悔しました(笑)。そんなグロい描写が何度も出てくると知っていたならば、観なかったよ~(泣)。流血や暴力シーンが苦手なわりには、クライムサスペンスものなんかは大好物なのですが、過激なバイオレンスアクションやグロいの、スリラー系などは避けたいのです…。
まあ、映画の好みは人それぞれですし、実際世間の評価も高い方なので、観る人を選ぶと同時に好きな人にはハマる映画だと思います。
『アップグレード』(2018年米)
原題:Upgrade
監督:リー・ワネル
出演:ローガン・マーシャル=グリーン、メラニー・バレイヨほか
日本公式サイト(予告編動画が再生されます)
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Amazon.co.jp: アップグレード (字幕版)を観る | Prime Video
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近未来。自動車修理工のグレイ(ローガン・マーシャル=グリーン)は、妻のアシャ(メラニー・バレイヨ)と平穏な日々を送っていた。しかしある日、アシャの自動運転車に乗って出かけた二人は、謎の組織に襲われる。アシャは殺され、グレイは首から下が動かない全身麻痺となってしまった。
失意のグレイに、巨大企業のCEOが驚きの提案を持ちかける。新しく開発した「STEM」というAIチップをグレイの体に埋め込むと言うのだ。その実験台になれば、グレイの体はまた動くようになるという。
手術は成功し、グレイは体を動かせるようになった。「STEM」はグレイと会話ができ、「STEM」に身を委ねれば、自分で意図しなくても超人的な力を出すことができる。卓越した身体能力を手に入れたグレイは、妻の復讐を果たすために動き出すが…。
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近未来といっても、自動運転車が今よりもメタリックになってより身近なものになっているとか、ドローンが警察の捜査に駆使されているとか、スマートホームが当たり前になっていて、声で全部操作できるとか、そのような環境の未来です。自動運転車もドローンもスマートホームも、たとえば10年前だったらものすごく新しくて未来的に見えたかもしれませんが、今はすでにあるものなので、未来が舞台とはいえ妙にリアリティがありました。もしかしたら、数年後にはこの映画の一部が当たり前の光景になっているのかもしれない…と。
冒頭で書いたように、グロい流血シーンが苦手なので、アクションシーンはまともに観られませんでした😅が、自分の意図しない動きをAIが勝手にやるので、グレイの戸惑った情けない顔で、体は超キビキビと、高速ロボットのように動き、相手を痛めつけます。ロボット的なアクションの動きと、それに頭がついていけないグレイの様子が、ユニークで面白く斬新でした。
最新AIチップが体内に埋め込まれ、AIと体内で共存するグレイ。AIはここまで進化してしまうのでしょうか。人間がAIを駆使する、のではなく、AIが人間に危害を及ぼすところまで行ってしまうのでしょうか。数年後、数十年後の科学はどうなっているのだろうと、楽しみである反面ちょっと怖さも感じます。