元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【中国語学習】成語を楽しく覚える、自分流のやり方(YouTube活用&成語ノート)

中級以上の中国語学習者にとって、立ちはだかる壁の一つが「成語」だと思います。

私も、成語がなかなか覚えられなくて、覚えたと思ってもすぐに忘れるし、知らない成語は次から次に現れるし…うぇーい!と、投げ出したくなったことは数知れず😅

実際私も中国で数年暮らし働きましたが、外国人が中国語で会話をする上で、成語なんて使わなくても問題なかったし、「そこそこ日常会話を話せる」ために成語を覚える必要は全くなかったのです。(もちろん、ネイティブは普通に使うので、聞き取れるために語彙を増やしておいた方がいいに越したことはないのですが)

そんな私が、成語をちゃんと覚えようと思い直したのは、今年6月末に受験した中国語検定準1級の勉強を始めてからです。

準1級では、2級やHSK6級よりもずっと豊富な語彙力が試されます。成語も容赦なく出題されるので、これは本腰入れて対策しないとだめだ、と一念発起したのでした。

その甲斐あってか、筆記試験は難なく合格基準点を上回ることができました。しかし、リスニングがなんと合格基準点に1点足りないという、悔しすぎる結果となったため、初の準1級受験は不合格に終わったのでした…( ノД`) また次の機会に受けますよ!

 

そんなわけで、成語攻略に力を入れ出したのですが、単にテキストを見て丸暗記したって、すぐに忘れてしまうのがオチ。

さらに、私が好きな中国ドラマでも、セリフの中に成語はごまんと出てきます。

知らない言葉の意味を調べ、書き留める癖は以前から付けていたのですが、成語はなかなか覚えられない。

ならば少しでも頭に残るよう、楽しく覚えられないか…とYouTubeを探してみたら、ありました。

私が気に入って見ているYouTubeの成語紹介動画は、主にこの二つ。

どちらも本来はネイティブの子ども向けのようですが、外国人学習者にも役立ちます。

中国語の動画なのでリスニングの練習にもなるし、私は必ず中日辞典で日本語の意味や解説を確認するようにしています。

 

●中华成语故事-倒霉先生

www.youtube.com

 

たとえばこれ↓。

www.youtube.com

ちなみに、「抛砖引玉」とは、「たたき台」のこと。何か発言する時、自分の未熟な見解を述べて大方の卓説を引き出すという意味に用いることが多いです。

 

主人公は倒霉先生という、上のサムネイルにあるとおり小さなおじさん(?)です。可愛い顔なのですが、帽子を取るとハゲています。年齢不詳( ´艸`)このダサ可愛さが良いのよ(笑)。

倒霉(運が悪い、ついていない)という名前の通り、いつもトホホな目にあっていますが、時には成功したり、民を救ったりと良いこともあります(笑)。身分も、時には農夫、時には画家、時には将軍と、何にでもなれます。体を張って私たちに成語を教えてくれているのですね…( ´艸`)

口癖の「可恶」があまりにもたくさん出てくるので、これで覚えましたよ。発音も注意★

可恶(kĕ)…憎らしい、いやらしい、癪に障る

 

●「兔小贝Beckybunny」の「小兔子成语故事」

この「兔小贝Beckybunny」というチャンネルは、ネイティブの子ども向けの番組なのですが、その中に「小兔子成语故事」という、成語を一つずつ紹介する動画がいくつかあります。これも、なかなか見やすくて気に入っています。

 

たとえばこれ↓。

www.youtube.com

ちなみに、「匹夫之勇」とは、「血気にやはるだけの向こう見ずな勇気」のこと。

成語の成り立ちにはストーリーがあるので、そのストーリーが頭に残っていると、言葉自体も忘れにくくなります。

 

倒霉先生も兔小贝も、動画としてしっかり作られていて、アニメーションも可愛いので、気に入って見ています。

あとは、こちらの記事↓で書いた、「Yoyo 儿童动画」かな。

minghuabj.hatenablog.com

今はYoyoよりも、倒霉先生と兔小贝の方が好きなのですが、この記事を書いた時はまだ知らなかったので😅

以前も書きましたが、この手の成語紹介動画チャンネルは、YouTubeにも山ほどあります。しかし、その大半が絵が可愛くなかったりして、観ようという気にはなりません。そんな中で、私にとって観ようという気になれる倒霉先生と兔小贝は重宝しています。

 

そして、自分だけの「成語ノート」を作りました!

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↑ただ書き連ねていくと、一度書いたものを忘れてもう一度書いたりしがちなため、見やすいようにアルファベットで整理しています。どんどん増えるので、ルーズリーフでファイリング。

ここに、準1級のテキストで出てきた成語、そしてYouTubeで出てきた成語、さらに中国ドラマのセリフで出てきた成語など、出会った成語をメモしています。

中には成語でない単なる四字熟語もありますが、まとめて書いています。

 

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↑こんな感じです。これは「B」から始まる成語たち。「不」や「百」などで始まる言葉が多いので、「B」のパートはボリュームがあります~。

 

エクセルなどでまとめた方が早いし効率的じゃん、って言われるかもしれませんが、あえて書いているのには自分なりの理由があります。

一つは、自分で書くことによって、書ける簡体字と書けない簡体字が分かるということ。見て・聞いて分かるのに、いざ書けない!という簡体字って実は多いのです。スマホやPCでピンインを入力して文字を出すことはできても、いざ手書きだと書けない…💦

さらに、日本の漢字と同じように見えて、微妙に違う文字に気付けること。

中検準1級には、ディクテーション(聞いて書きとる)問題や中国語作文問題もあり、これらの対策のためには「書く」練習が欠かせません。特にディクテーションの練習をしてみて、「こんな文字さえ思い浮かばないなんて!(聞いて分かるのに)」とか、「これまで日本の漢字と同じと思い込んでいたのに、実は微妙に違った」などといった字が山ほどあることに気付かされました。

(余談ですが、先日の試験で私が不合格になったのも、ディクテーションで点数が思うように取れなかったから…;つД`) 次回までにたくさん練習します~)

なので、書いて覚えることは、できるだけ疎かにしないようにしています。

 

自分で口をついて出なくても(そこまでは私、目指していません)、やっぱり成語が聞き取れるとぐっと理解やコミュニケーションが深まるし、嬉しいものです。

どうせやるなら楽しく自分に合った方法で、続けていけたらいいですね。