心洗われる素敵なドラマでした。『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』
韓国ドラマ『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』を、遅ればせながらAmazonプライムで観ました。
韓流好きには有名な、大人気ドラマですよね。 私は普段、ファンタジーやガチなラブストーリーはあまり好きではないため積極的には観ないのですが、これは評判がとっても良いので気になって観てみました。
すごく良かったー!人気の理由が分かった気がします。
最近観ていたドラマって、『ミーユエ 王朝を照らす月』や、クライムサスペンス系の中国ドラマで、悪が渦巻いていて陥れ陥れられの繰り返しばかり、ドキドキハラハラして面白いのだけれどちょっと疲れたりもして(笑)。そして、同時進行でアメリカのドラマもいくつか鑑賞中なのですが、これまたアメドラは、純粋さが物足りないですよね(笑)。すぐ体の関係になりすぎて引いちゃう…(笑)。もちろん、それらはそれらなりの面白さがあって、楽しんでいますが。
そんな中で出会った『トッケビ』は、なんだかとってもピュアで、美しくて、心が洗われるようでした。なんというか、ああ、癒された…そんな気持ち。
『トッケビ~君がくれた愛しい日々~』(2016年韓国)
出演:コン・ユ、キム・ゴウン、イ・ドンウク、ユ・インナほか
Amazonプライムの視聴ページはこちら↓。全16話です。
Amazon.co.jp: トッケビ~君がくれた愛しい日々(字幕版)を観る | Prime Video
*****
高麗時代の英雄キム・シン(コン・ユ)は、戦いから凱旋して若き王に拝謁するが、キム・シンに嫉妬した王はキム・シンを逆賊扱いし、シンは命を落とす。キム・シンは神の力により、不滅の命を持つ「トッケビ」として生き続けることになった。トッケビの命を終わらせることができるのは、トッケビの花嫁だけとされていた。
900年が経った現代。トッケビの前に、「自分はトッケビの花嫁だ」と主張する女子高生のチ・ウンタク(キム・ゴウン)が現れる。
*****
コメディ要素もところどころ散りばめられてはいるけれど、しっかり切なくて、見たことのない発想で描かれるラブストーリーでした。
最初は設定の珍しさもあってなかなかハマれないかも、と思ったものの、観続けていたら止まらなくて。
まるで長い映画のように緻密に描かれていて、主要登場人物の心理描写も丁寧だったから、感情移入もしやすかったです。
39歳のおじさん(トッケビ)、いや本当は939歳だけど…(笑)と、19歳の女子高生の恋愛ってどうなのよ、とも最初はちょっと思ってしまいましたが^^;(韓国は数え年ですね)そんなことは気にならなくなるくらい、いつのまにかキム・シンのことも、ウンタクのことも好きになっていました。
不滅の命を生きるトッケビ。大事な人がどんどん生を終えていくのに、不老不死の自分はそれを見送ることしかできない。この不滅の命を終わらせることを望んでいたのに、いざそれができる”花嫁”に出会うと、もうちょっと生きていたくなった。
そんなトッケビの運命と心の揺れ動きをはじめ、”生と死”について、優しく深く、考えさせられもする名作だと思いました。
トッケビとウンタクも良かったし、死神(イ・ドンウク)とサニー(ユ・インナ)の切ないカップルもすごく良かったな。
死者をこの世からあの世へと案内する死神。前世で大罪を犯した者が死神になり、前世での記憶は消され、死神となってからは名前も持たない。そんな死神が、ウンタクのアルバイト先であるチキン店の美人社長サニーと出会い、二人は惹かれ合います。
トッケビとウンタク、死神とサニーの4人を中心に、今世と前世、運命と人間の意思が交差しながら、物語は進んでいきます。
前世で犯した罪。前世で出会った人。もしかしたらあなたの周りの人は、前世で会っていたのかもしれない。今世で結ばれなくても、来世で会える。
前世や輪廻転生、生まれ変わりなんて、信じたことはなかったけれど、そんなことがあってもいいのかなって。それも素敵なことかもなって、思えてしまいました。…影響受けすぎかも(笑)。
役者さんたちの演技も素晴らしかったです。何度泣かされそうになったことか。
トッケビ(キム・シン)を演じたコン・ユさんがそれはそれはカッコよくて( ´艸`)いやぁ、素敵でした。これはファンになっちゃいますよ。早速、コン・ユさんの出演作を観てみなくちゃと思っているところです。
ウンタク役のキム・ゴウンさん。一見、とっても”普通”な、平凡な感じの女の子に見えるのですが(すみません)、それがウンタクの役にとってもハマっていて良かったです。屈託のない笑顔で見ているこっちも笑顔になれそうだし、どんどん魅力的に見えてくるし。ウンタクの、満面の笑顔の「サランヘヨ」はすごく可愛かったな。トッケビを「アジョッシー!」(おじさん)って呼ぶのもとっても可愛い。泣きの演技も素晴らしいです。
死神役のイ・ドンウクさんもカッコいいですね~。トッケビと死神コンビの不器用な感じはすごく微笑ましくて可愛かったし。
ユ・インナさん演じるサニーも魅力的なキャラクターでした。最初は、あまり人に関心がない、クールで変わった人だと思ったけれど、最後はもう…サニー社長がいてくれてよかった( ノД`)
映像も綺麗で、韓国ドラマのロケ地巡りをしたくなる人の気持ちが分かった気がします(笑)。日本公式サイトにロケ地がいくつか紹介されていて嬉しい!いつか行ってみたいなぁ。
音楽も全てが素敵でした。やはり音楽やロケ地、ファッションなどにおいては、中国の現代ドラマよりはオシャレ度がぐいーんと上がりますね。中国の現代ドラマを観ていると、どんなに面白いドラマでも必ず「ダサいね…」って思ってしまう部分がありますから。「なんでここでこんな音楽が来る!?」「ちょ、この服…」って(笑)。その点、韓国ドラマは洗練されている感じがあります。
オリジナルサウンドトラックも出ていますね!こちら↓
また、Amazonプライムでは、死神とサニーのカップルがナビゲーターになって、メイキング映像やNGシーン、出演者コメント、名場面などを紹介する特別番組『トッケビ召喚スペシャル』(全2話)も配信されています。
本編を観終えた後はこちらも必見です!ネタバレ含むので、必ず本編後に観ることをおすすめします。
NGシーンや、コン・ユさんたちのアドリブで生まれたシーンは笑っちゃいました。それ以上に、コン・ユさんをはじめとする役者さんたちの、真剣に撮影に挑む姿が垣間見れて、さらに好きになっちゃいました。また、衣装やCG、小道具、メイクなどスタッフの方々による撮影秘話もあり、改めて名作ドラマとは、多くの人の努力と才能が結集して成り立つ素晴らしいものなのだなと感じました。
Amazonプライムの視聴ページはこちら↓
Amazon.co.jp: トッケビ召喚スペシャル(字幕版)を観る | Prime Video
トッケビがとても良かったので、改めて、韓国語がもっとわかるようになりたい!との気持ちが強くなりました。独学だけど、頑張ってみようかな^^