【和歌山】高野山の文化財を多数展示する、霊宝館。見ごたえ十分で圧倒された(高野山・御朱印)
高野山の霊宝館へ行きました。
霊宝館には行きたい行きたいと思いながら、今回やっと初めて行けました。すっごく良かった。いやぁ、見る価値ありです。
↑壇上伽藍からすぐ。金剛峯寺へ歩いて行く途中に、この看板が見えます。
↑入口。まだ雪が残っていました。内部は撮影禁止です。
霊宝館は、高野山内の文化遺産を保存・展示する施設として、1921年に開設されました。
国宝21件、重要文化財148件を含め、絵画、彫刻(仏像)、書籍、工芸品などがなんと5万点以上収蔵されています。(会期ごとに展示内容が変わります)
現在は、冬期平常展「密教の美術ー経典と仏さまー」が開催されています。
受付で1,300円の拝観料を支払い、入場します。モニターに顔を映しての検温もありました。
最初は拝観料がちょっと高いなぁと思ったけれど、鑑賞を終えてみるとものすごく満足でした(*^^*)
順路通りに進み、まずは新館に入ります。入口すぐの所から、重要文化財の鐘や、弘法大師座像にワクワク。そして、最初の部屋(新館第1室)に鎮座している、大きな阿弥陀如来坐像にまず圧倒されます。
私、この第1室に一番圧倒されたかもしれません。阿弥陀如来坐像や、快慶作の四天王立像など、重要文化財の仏像がずらりと部屋を取り囲んでいるのです。
そして私が訪れた時は、他のお客さんもいなくて、私一人だけが薄暗い照明の部屋で、立派な仏像に囲まれている状態。すごく静かな空間で、圧倒されました。周りに誰もいない中、こんなに歴史的価値の高い何体もの仏像に囲まれる経験って、なかなかないのではないでしょうか。
本当に、いつまでも見ていたいくらい、この部屋の仏像は素晴らしいものばかりでした。博物館なのに、仏像を前にして手を合わせずにはいられなくなります。
とはいえここはまだ序盤。この先にもまだまだ展示物があるので、いつまでもこの部屋にいるわけにはいかないのですけどね😅
新館第2室から本館紫雲殿までは、冬期平常展「密教の美術ー経典と仏さまー」の展示がありました。
曼荼羅や経典など、貴重な文化財がたくさん展示されており、こちらも見ごたえがあります。
国宝の「金銀時一切経(中尊寺経)のうち「大般涅槃経」」(平安時代・金剛峯寺)は、金字で書かれた書跡が素晴らしかった。保存状態の良さにも驚きました。
また、大きさも表現方法もさまざまの曼荼羅図にも圧倒されました。普通イメージする曼荼羅の他にも、梵字の曼荼羅はデザインとしても素敵で惹かれます。
オフシーズンの平日とはいえ、こんな素晴らしい空間を、最初から最後まで一人貸し切り状態で鑑賞できたなんて、なんとも贅沢な時間を過ごさせてもらいました(*^^*)
館内は撮影禁止なので、帰宅後パンフレットをパシャリ。
↑館内にペットは入れないので、ぽー🐶はパンフレットを見てね( ´艸`)
↑霊宝館のチケット、後で気づいたのですが、このデザインは霊宝館収蔵の国宝「聾瞽指帰(ろうこしいき)」ではないですか!弘法大師空海の自筆本です。
今は展示されていないので、本物にはまだお目にかかれていませんが、4月からの企画展では展示されるとのことです!
何しろ霊宝館には5万点以上の文化財が収蔵されているので、一度行ったとしても、お目にかかれていない文化財がまだまだ山のように眠っているのです。
まだ出会ったことのない貴重な文化財に会いに、何度でも訪れたくなる博物館でした。
全体的にすごく満足だった霊宝館ですが、一点だけ言わせていただくと…
さ、寒い!特に足が、寒いです😅
まあ寒い時期に訪れたからですけどね(笑)。文化財保護のために空調を控えめにしてありますし。
館内は靴を脱いでスリッパに履き替えるので、足が冷えやすい人は厚手の靴下を用意して行くといいと思います。
そして、この霊宝館でも御朱印がいただけるのです。
チケット購入時に御朱印帳を受付に預けて、帰りにお返しいただくシステムです。
↑紫雲殿、と墨書きされています。
霊宝館を後にして、ぶらぶらと高野山散策へ。
↑石像になったこうやくん。高野山のキャラクターこうやくん、私好きなんです♡こうやくんが手に持っているのは、三鈷杵(さんこしょ)です。