元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

リウ・シーシー&ニー・ニーが親友同士を演じるW主演ドラマ『流金歳月』

中国で昨年末から今年放送されたばかりのドラマ、『流金歳月』をYouTubeで観終えました。日本未上陸です。

劉詩詩(リウ・シーシー)&倪妮(ニー・ニー)の、トップ女優がW主演。その他のキャストも豪華で、役者さんの演技を観ているのが楽しかったです。

劉詩詩と倪妮が演じるのは親友同士。家庭環境や仕事、恋愛と、さまざまな人間関係に苦悩し、困難に直面しながら前に進んでいくお話です。舞台は上海。

特別面白かった!というわけでもないけれど、特に倪妮の演じるキャラクターが好きで、サクサクと楽しく観進められました。

 

『流金歳月』(2020年中国)

出演:劉詩詩(リウ・シーシー)、倪妮(ニー・ニー)、陳道明(チェン・ダオミン)、董子健(ドン・ズージエン)、楊祐寧(ヤン・ヨウニン)、袁泉(ユエン・チュアン)ほか

baike.baidu.com

全38話と、中国ドラマにしては短い方です(笑)。

予告編↓

youtu.be

↑サムネイルの左が劉詩詩(蒋南孫役)、右が倪妮(朱鎖鎖役)。

 

YouTubeでの本編視聴はこちら↓。日本語字幕はありません。

www.youtube.com

 

*****

蒋南孫(ジァン・ナンスン、劉詩詩)と朱鎖鎖(ジュー・スオスオ、倪妮)は、育った環境も性格も全く異なるが、お互いかけがえのない親友同士だ。蒋南孫は裕福な家庭に生まれ育ったお嬢様で、建築を学ぶ大学院生。先輩の章安仁(ジャン・アンレン、楊玏)と付き合っている。

朱鎖鎖は幼い頃に母親を亡くし、父親は仕事で鎖鎖を顧みず、叔父夫婦の家に預けられ肩身の狭い思いをしながら育った。自立して自分の家を持つことを渇望し、ひょんな出会いから大手不動産会社の精言集団に営業として就職する。

南孫は夢を抱き学業に励んでいたが、父親が株の失敗で借金地獄に陥り、裕福だった彼女の暮らしは激変する。また、鎖鎖は精言集団で働くようになり、新たな人間関係を築く。2人はさまざまな困難に直面し、お互いを支え合いながら前に進んでいく。

*****

 

蒋南孫と朱鎖鎖。2人の絆は、単なる親友という以上の結びつきを感じました。何が起こっても、この人だけは信じられる。そんな存在が、どれだけお互いの支えになっているか。2人の友情が軸になって話は進みます。

裕福な家で育ち、世間の厳しさを知らない蒋南孫。しかし、父親が株で失敗し、借金地獄に陥ったことから家庭環境は激変し、暮らしは一気に厳しくなりました。

幼い頃から叔父夫婦の家で育ち、親の愛情に飢え、自分の家に憧れてきた朱鎖鎖。ある男性に騙され、その男性が働く精言集団に乗り込んだところを、同社の営業マネージャーである楊柯(ヤン・クー、王驍)にスカウトされ、楊柯の部下として営業職で働くことに。

 

私は蒋南孫よりも、倪妮演じる朱鎖鎖の方が好きです。美人でサバサバして、言いたいことは我慢せずその場で言うタイプ。そしてものすごく友情に厚く、誰よりも南孫のことを心配しています。思ったことをすぐ口に出し、行動するので、失敗もしょっちゅう。でも、美人だけれど飾らない彼女のキャラクターは好きでした。倪妮の演技はすごく自然で、彼女がこういう性格なのかと思いこんでしまいそうなくらい。というか、劉詩詩を食っていたように見えます。

まあ、鎖鎖と謝宏祖(シエ・ホンズー、董子健)の関係はちょっと微妙だったけれど。大人っぽい倪妮と比べて、董子健がどうしても子供に見えてしまって、このカップルはあまりお似合いには見えないのがずっと気になっていました😅董子健、良い俳優さんだとは思いますけれどね。

実際、朱鎖鎖のような人がいたらちょっとトラブルメーカーっぽくもあり、ちょっと困ってしまうかもしれませんが(笑)。親友だったら最高です。

また、鎖鎖は精言集団での人間関係にも恵まれていたのがすごくラッキーだったと思います。上司の楊柯、社長の葉謹言(イエ・ジンイエン、陳道明)、社長秘書の範金剛(ファン・ジンガン、田雨)。営業部の同僚たちも鎖鎖に対して良く接してくれる。楊柯と葉謹言は決裂するけれども、楊柯、葉謹言、範金剛それぞれが鎖鎖にとって素晴らしい上司でした。こんな上司に恵まれたら本当に幸運だよな、と思いながら観ていました。

範秘書のキャラが最高です。範範、良い人やん~。

 

劉詩詩と倪妮は、キャリアも美しさも演技力も兼ね備えた中国のトップ女優です。その2人がW主演というだけでもワクワクなのに、脇を固めるキャストも豪華で贅沢でした。 

本作は亦舒という作家の小説を原作にしており、過去に何度かドラマ化されたことがあるそうな。

そして、『我的前半生』の監督(沈厳)と脚本家(秦雯)が手掛けており、ドラマの中には『我的前半生』にも出てきた日本料理店が出てきましたよ~。そう、外観は「うまや」、店内は「平成屋」のアレです。(詳しくはこちら→『我的前半生』

そして、『我的前半生』のキャストもちらほら出演しています。精言集団の社長・葉謹言役は陳道明(チェン・ダオミン)、蒋南孫の叔母でカッコいい女性の戴茜(ダイ・シー)役は袁泉(ユエン・チュアン)、精言集団の社員で後に南孫の上司となる唐欣(タン・シン)役は呉越(ウー・ユエ)など。

個人的には、『我的前半生』ほどはハマらなかったかなぁ~。『我的前半生』の方が面白かったです。

 

とはいえ、現代の中国人の一面を知るには興味深い脚本だったと思います。特に、建築業界に従事している人たちを描いているのもあって、中国人の仕事ができる人ってこういう感じだよなぁ、なんて思ったりして。とにかくスピードが速くて、無駄な会話はしない。一度納得すれば、優秀な人材がぐいぐいとプロジェクトを前に進める。楊柯や唐欣の姿がそう映りました。

 

また、中国語学習ツールとしてもとっても役に立ちました!現代ドラマながら成語が頻繁に出てくるし、これの前に観た現代ドラマ『以家人之名』よりも中国語学習には有用でした。『以家人之名』は全編を通して知らない単語が少なかったけれど、『流金歳月』は知らない成語がたくさん出てきて、電子辞書を片手に語彙を増やしていました(*^^*)

 

まあツッコミどころは相変わらずたくさんありますけれど、結構好きなドラマでした。中国語学習者にもおすすめです。

 

出演キャストの過去作品(過去に観たドラマ&映画):

劉詩詩(蒋南孫役)…『親愛的自己』

倪妮(朱鎖鎖役)…『28歳未成年』『等風来』

陳道明(葉謹言役)…『我的前半生』『妻への家路』

呉越(唐欣役)…『我的前半生』『北京女子図鑑』

袁泉(戴茜役)…『我的前半生』『いつか、また』『フライト・キャプテン 高度1万メートル、奇跡の実話』

董子健(謝宏祖役)…『大江大河』『山河ノスタルジア』

楊祐寧(王永正役)…『都挺好』

張晨光(蒋南孫の父役)… 『都挺好』『月に咲く花の如く』

侯長栄(朱鎖鎖の叔父役)…『月に咲く花の如く』