元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【奈良】”日本最初の厄除霊場”岡寺へ。西国三十三所第七番(明日香村・御朱印)

奈良の明日香村にある、岡寺へ行きました。愛犬ぽー🐶も一緒です。

”日本最初の厄除道場”であり、西国三十三所の第七番札所にもなっています。

以前明日香村に来た時に訪れた石舞台古墳の、ちょっと北の方に位置しています。車で行ったので、岡寺の下にある民営の駐車場(500円)に車を停めて、いざ入山。階段を少し上りました。

 

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↑この階段を上った先に、岡寺があります。ぽーも一緒にぐいぐい上ります~。

 

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↑階段を上ると、岡寺に着く前に「岡寺跡」という看板が。岡寺に向かっているのに”跡”とは、どういうこと?と読んでみたら、なるほど~。創建当初は、こちらの方に伽藍があったのですね。

 

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↑その、昔岡寺の伽藍があったとされる、治田神社。中には入りませんでした。

 

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↑そして、目の前には岡寺の仁王門!「厄除祈願」の文字が目立っていますね。

この仁王門は、1612年(慶長17年)の建立。重要文化財に指定されています。

手前の受付で、入山料を支払います。大人400円。

犬連れでも入れるか尋ねたところ、大丈夫ですよと笑顔で答えてくださいました。ありがとうございます♡犬連れで入れる所は、私にとってはそれだけで好きになっちゃいます(*^-^*)

 

岡寺は、「龍蓋寺」(りゅうがいじ)という名前もある、真言宗豊山派のお寺です。7世紀末頃、天智天皇の勅願により、義淵僧正が建立しました。

義淵僧正は法相宗の祖であり、門下には行基などの高僧がいたそうです。

(参考:「岡寺の歴史|日本最初やくよけ霊場・西国第七番 岡寺」)

 

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↑また少し石段を上って…。

石段を上ってすぐ右手には、鐘楼堂があります。この鐘は誰でも撞けるみたい🔔私は撞きませんでしたが、実際に鐘を撞いている人がいましたよ。

 

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↑左手に本堂があります。

 

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↑こちらが本堂。御本尊の如意輪観音菩薩像が祀られています。

土でできた塑像としては日本三大の仏様で、重要文化財にも指定されているそうです。高さは4.85m!また、弘法大師作とも伝わっているのだとか。

寺伝によると弘法大師が日本・中国・インド三国の土を以って造られ、それまで本尊とされてきた金銅如意輪観世音菩薩 半跏思惟像(重要文化財)を胎内に納められ本尊とされたとの伝えも残っています。

(「ご本尊|日本最初やくよけ霊場・西国第七番 岡寺」より)

1月から3月は、本堂内にて厄除法要を随時行っているため、一般の参拝者は内陣には入れません。厄除祈願を申し込んだ人のみ、内陣に入り厄除法要を受けることができます。4月から12月は、一般の参拝者も内陣に入れるとのこと。

私は法要を受けていないので中には入れませんでしたが、外からも迫力のある如意輪観音さまのお顔がしっかりと拝めましたm(__)m

 

また、この重要文化財の御本尊の他にも、岡寺には国宝や重要文化財などの寺宝があります。しかし、HPを見てみると、現在お寺に安置されているのではなく、奈良や京都、東京の国立博物館に出張中だそうで(゜o゜)いつか見てみたいものです。

詳細は→寺宝|日本最初やくよけ霊場・西国第七番 岡寺

 

本堂を参拝した後は、境内を散策。

 

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↑岡寺を建立した、義淵僧正。岡寺の古くからの名称「龍蓋寺」は、この義淵僧正が、飛鳥の地を荒らす悪龍をその法力により池の中に封じ込め、大きな石で「蓋」をし改心させたことが由来となっているそうです。

こうした伝説が「災いを取り除く」信仰に発展し、日本最初の厄除霊場が形成された、とのこと。

 

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↑その石が、この池の中にあります。あれ、ちょうど手前の花に隠れて写真に写っていません…ダメダメ写真ですみません💧奥の塔は十三重石塔です。

 

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↑鳥居の奥は、奥之院に続いています。歩いてみました。

この日は2月にも関わらず20度に達する、とても暖かい日でしたが、奥之院へ上ると空気が一気に涼しくなるのを感じました。

 

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↑途中に修行大師像が。

 

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↑左奥の鳥居の向こうには、稲荷明神社⛩ここでも、神仏習合を感じることができます。

そして、この上の写真は撮っていませんが、右側に上ると、奥之院石窟があります。石窟の奥には弥勒菩薩座像が安置されており、特別な空気を感じました。

 

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↑奥之院からシャクナゲの道、もみじのトンネルを歩いて、三重宝塔に着きました。

シャクナゲももみじも見頃ではないシーズンですが(笑)。4~5月はシャクナゲが境内を彩り、美しい光景が見られるそうですよ。

この三重宝塔は、見た感じとても新しくて、それもそのはず。元々は旧境内地(現治田神社)に建っていましたが、1472年に倒壊。その後復興されることなく長い年月が経ち、1986年(昭和61年)に514年ぶりに再建されました。

(参考:「境内|日本最初やくよけ霊場・西国第七番 岡寺」)

 

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↑三重宝塔の下から、明日香村の景色を一望できます。のどかだなぁ。

 

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↑大師堂。弘法大師を祀っています。お堂の前にある2体の像、右側は、四国を巡り修行をしていた頃の修行大師像、左側は幼少期の姿の稚児大師像。

 

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↑右側には、”健脚”絵馬が。身体健全や足腰健全を祈願しながら、大師像を撫でていくそうです。

 

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↑三重宝塔から、本堂を見渡しました。

 

本堂の納経所にて、いただいた御朱印です。

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↑岡寺でいただける御朱印は数種類あり、今回は初めてなので、御本尊の御朱印を拝受しました。中央の墨書きは「厄除大悲殿」。日付の「令和三年」印に、干支の牛さんがいます!可愛いです♡毎年御朱印をいただきたくなっちゃいますね。

納経所の前で、お守りやお札などの授与品が販売されており、オリジナル御朱印帳もありました。

また、西国三十三所の企画「スイーツ巡礼」の品もありましたよ。岡寺では、「やくよけぜんざい」と「やくよけせんべい」が販売されていました。

 

明日香村というと、聖徳太子や古墳のイメージが強いですが、岡寺もハイライトの一つだと思います。次はぜひ、内陣を拝観してみたいな。

 

 
 
 
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岡寺

住所:奈良県高市郡明日香村岡806

www.okadera3307.com