クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』
日本でも大ヒットし多くの人を魅了した、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を、Amazonプライムで観ました。もう説明するまでもなく、伝説的ロックバンド・クイーン、そのボーカルであるフレディ・マーキュリーの栄光と影を描いた作品ですよね。
私は実は、公開当時住んでいた中国で、映画館で鑑賞していました。クイーン世代ではなく、何曲か彼らの曲を知っているだけだった私も、とっても感動したのです。
しかし、中国で公開されたのは、実は中国当局の検閲によりいくつかのシーンがカットされたものでした😓確かに、話が飛んでいる部分がありました。
これはぜひ、カットされていない全編を観なければと思っていて、ようやく日本語字幕版を鑑賞しました。
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年米・英)
監督:ブライアン・シンガー
出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リーほか
Amazon.co.jp: ボヘミアン・ラプソディ (字幕版)を観る | Prime Video
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1970年のロンドン。移民の家に育った青年ファルーク・バルサラ(ラミ・マレック)は、空港でアルバイトをしながら、ライブハウスに通っていた。そこで演奏していたバンド「スマイル」のギタリスト、ブライアン・メイ(グウィリム・リー)とドラマー、ロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)に声をかけ、ボーカルが脱退したと知り、自分を売り込む。
ファルークは、自らをフレディ・マーキュリーと改名し、新生バンド「クイーン」として活動を始める。
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私はクイーンをリアルに知っている世代ではなく、超有名曲を何曲か知っているくらいでした。フレディ・マーキュリーのことも、名前と顔をなんとなく知っている程度で、特にファンというわけではなく、自分の中では”昔の洋楽”という存在でした。
そんな、クイーンを大して知らない私が観ても、すごく面白かったし、感動しました。
ライブ・エイドのライブシーンは、本当にワクワクしました。あのライブシーンを、映画館のスクリーンで観られたことはすごく良かったなと思います。
当時のクイーンを聞いていたファンの人たちは、いろいろと思うところがあったのではないかと思います。こうじゃない、フレディはもっとこうだった、とか。
私は当時を知っているファンではないので、どれだけリアルに描かれているかは分かりませんが、だからこそ純粋にエンターテインメント作品として楽しめた気がします。ドキュメンタリー映画じゃなく、あくまでも、クイーンを題材とした映画、だと捉えているので。
映画の製作には、クイーンのメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーも関わっていますし、彼らが納得ならばそれで良いのではないかな、と思います(*^-^*)
↑ブライアン・メイとロジャー・テイラーのインタビュー動画。素敵なおじいちゃんになられましたね、カッコいいです。
ブライアン・メイを演じたグウィリム・リーと、ロジャー・テイラーを演じたベン・ハーディは、それぞれ本人から指導を受けたそうです。すごい!!
それにしても、グウィリム・リー演じるブライアン・メイがそっくりすぎてびっくりでした。ブライアン・メイ本人も、「自分かと思った」って言っているくらいです(笑)。
フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックは、素晴らしかったです。往年のファンの人からしたら、似ていないとか、全然違うとか、いろいろ意見はあるかもしれませんが。ラミ・マレックは、フレディには似ていないけれど、似せようとしたのではなくて、フレディを理解しようとして心から演じているような、そんな印象を受けました。
ラミ・マレックといえば、主演ドラマ『MR.ROBOT / ミスター・ロボット』はかなり面白かったです。いろんな役柄を観てみたいと思わせる俳優さんですね★
リアルタイムでクイーンを知らない世代にも、この偉大なバンドと偉大なミュージシャンの魅力を教えてくれた映画でした。ボヘミアン・ラプソディ、今ではすっかり好きな曲です。
さて、冒頭でちょっと触れたように、私は映画公開当時中国北京に住んでおり、現地の映画館へ観に行きました。
しかし、中国の観客が観たのは、中国当局の検閲により、フレディのセクシュアリティなどに関わるシーンがいくつか、計3分ほど削除されたものでした。確かに、実際観た私も、話が飛んでいるなぁと思いました。
削除された中には、フレディという人間を理解するための、重要なシーンも含まれていたのに、なんでそういうことするかなぁ…💧映画にはとっても感動しただけに、残念でした。
そして、現地で映画館へ観に行った時の写真があったので、思い出に貼り付けておきます。
行ったのは、三里屯太古里にある映画館。
↑中国語タイトルは、《波西米亚狂想曲》(Bōxīmǐyà kuángxiǎngqǔ)。
ちなみに、フレディ・マーキュリーは佛莱迪·摩克瑞(Fóláidí Mākèruì)、ラミ・マレックは拉米·马雷克(Lāmǐ Mǎléikè)。クイーンは皇后乐队(Huánghòu yuèduì)、皇后ってそのまんまですね♕乐队は楽隊の簡体字、バンドのことをこう言います。バンド名だけではなく、「バンド名+乐队」、でそのグループを表すことが多いみたい。
↑チケットは、ネットで予約。当日映画館で発券します。65元は、1元=16円だとすると、約1,040円。日本より安いですね。
中国の映画館は、作品や映画館、上映時間などによって、料金が異なっていました。それほど大作や人気作ではなかったりすると、もっと安く観られました。
英語音声+中国語字幕で、私の語学力ではついていくのがちょっと大変でしたけれどね😅