元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【滋賀】小さいお寺だけれどとってもユニーク。護船観音に会える、妙法寺(近江八幡市・御朱印)

滋賀・近江八幡をぶらり歩き。

日牟禮八幡宮に向かう途中、ふと目にしたポスターが気になりました。それは、宝船に立つ「護船観音」という秘仏がいらっしゃるという、近くのお寺のもの。さらに、御朱印もいただけるとのことで、立ち寄ってみることにしました。

それが、日牟禮八幡宮から徒歩約6分の場所にある小さなお寺、妙法寺です。

事前に知らなかったけれど、突如参拝させていただいたこのお寺が、とてもユニークでした!

 

日牟禮八幡宮から、地図アプリを頼りに住宅街の中を「道合ってるのかな~」と自信なく進むと、ありました。

 

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↑山門。こちらが、普陀山妙法寺です。

 

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↑こんな看板があって、小さなお寺でも入りやすいのが嬉しいですね。何やらいろいろ気になることが書いてありますが、とりあえずお邪魔します。

 

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↑山門前には、護船観世音菩薩のオブジェ(?)が。そもそも、護船観音がどういう観音様なのか、初めて耳にするのでよく分かっていないのですが😅

 

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↑参道を進んでいきます。両脇には、植物がたくさん。

 

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紫式部という名前の花!花が咲いているところを見てみたいです。

 

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↑なんと、ドッグランまであります!これは、犬好きには嬉しいですね~。この日は愛犬ぽー🐶はお留守番でしたが、犬も歓迎してくださるお寺さんは好印象です。

ただし、この通り小さいので、小型犬のみ利用可とのこと。この日は会えなかったけれど、お寺のHPには、お寺の看板犬・トイプードルのルーちゃんが登場していました🐶

 

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↑本堂。こちらに上がらせていただきました。中に入り、入山志納料300円を払います。

入って、ご住職の話を聞いて、お寺のことを知って驚きました。実はとてもオープンで、新しいことをどんどん取り入れていらっしゃる、ユニークなお寺でした。

 

ここ妙法寺は、黄檗宗のお寺。山号普陀山。中国の浙江省舟山市に位置する普陀山に由来しており、普陀山は観音信仰の聖地とされています。

妙法寺は、江戸時代中期の1733年(享保18年)に開山。船の守護、渡航安全、風水害厄除、商売繁盛を祈願するお寺として、近江商人の信仰も篤かったそうです。

 

御本尊の護船観音がご開帳されており、お目にかかることができました。初めて見る、船(宝船)に立ち、竿を持ち、船を漕いでいる観音様です。

小さいけれど、存在感と不思議なオーラがありました。

HPに写真があります。

www.myouhou-ji.com

護船観音は、最澄の弟子である慈覚大師(円仁)の作と伝えられています。円仁は、遣唐使でもありました。

承和五年(西暦838年)、最澄の弟子、慈覚大師(円仁)は遣唐使に加わり、中国に渡りました。同十四年、帰航中、海上において嵐に遭遇しました。古文書には、「荒波岩石を飛とばすが如く、黒雲覆いて暗夜のごとし。水主楫取(船頭)本心を失なう」と記載されており、船頭も気が狂わんばかりの大嵐で、4隻の遣唐使船のうち1隻は帰航中に沈没しました。この時、円仁は天に向かって「無垢清浄光(むくしょうじょうこう)、慧日破諸闇(えにちはしょあん)、能伏災風火(のうぶくさいふうか)、普明照世間(ふみょうしょうせけん)」の呪文を唱えたところ、たちまち、この観音様が空中に光を放って現れ、船を守り、黒雲は晴れて白日輝き、逆風が順風へと変わって、肥前の国松浦の岸(今の長崎県)に無事にたどり着きました。しかし上陸時、船はコントロールがきかず渚に乗り上げて大破し、円仁も溺れながら陸にあがったそうです。

上陸後、船頭たちは、海上に出現した、この観音様の尊像を作って欲しいと円仁にお願いをし、円仁は、渚に乗り上げて大破した遣唐使船の船木を使って、この「護船観音」をお作りになりました。

妙法寺HP「護船観音・縁起・御朱印 | 普陀山妙法寺 滋賀 お寺めぐり・御朱印」より)

この護船観音、元々は100年に一度ご開帳という秘仏だったのが、現在は積極的にご開帳されています。私が訪れたお盆期もそうですし、年末年始やゴールデンウイークなども拝観できるそう。詳しくはHPで確認を。

 

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↑庭園。

 

ご住職さまがとても気さくな方で、いろいろとお話をしていただけました。

抹茶もいただけます。ただし、セルフサービスで自分で点てますよ🍵私は学生の頃茶道を少々たしなんでいたのですが、もう長いことお茶を点てておらず、久しぶりにやったら泡が立たなくてプチショックでした(笑)。

また、畳の上で昼寝してもOKという寛容さ(笑)。ご住職に、「昼寝してもいいよ」と勧められましたが、さすがに遠慮しました(笑)。

その他、お寺ではマインドフルネス講座、座禅や瞑想、寺ヨガなど、さまざまな活動を取り入れていて、いつでも立ち寄れる身近なお寺であろうとされていることが見てとれました。こういう姿勢、素敵ですね。何より、ふらっと立ち寄って歓迎してくださるのが嬉しいです。

 

御朱印をいただきました。黄檗宗のお寺で御朱印をいただくのは、初めてです。

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御朱印は6種類あり、その内直書きしていただける2種類をお願いしました。左の護船観音さまのスタンプが、とても可愛いです♡

 

偶然知って、突如立ち寄ったお寺だったけれど、行ってよかったです。これもご縁ですね(^^)

非常に印象に残る参拝となりました。

 

妙法寺

住所:滋賀県近江八幡市鉄炮町17

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