元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【奈良】全国で(たぶん)唯一、蘇我入鹿を祀る入鹿神社&重要文化財の正蓮寺大日堂。境内には冬桜が咲きます(橿原市・御朱印)

奈良・橿原市へ。

近鉄橿原線大和八木駅から徒歩約10分の場所に鎮座する、興味深い神社を参拝しました。全国で唯一(らしい)、蘇我入鹿を祀る神社、入鹿神社です⛩ 小綱町という場所にあります。

蘇我入鹿といえば、645年の大化の改新、いや今では乙巳の変というのか、で討たれた、”逆賊”でどちらかというとマイナスイメージの強い人物。しかし、入鹿神社への参拝をきっかけに、物事の片面だけではなく、いろいろな見方があるのだなぁと、改めて知ることも多いです。

蘇我入鹿 - Wikipedia

 

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↑大きな鳥居です⛩入鹿神社の境内に、正蓮寺大日堂も建っています(鳥居左側)。

 

入鹿神社は、その創建は不詳ですが、

廃寺真言宗高野山派仏起山普賢寺の東南部の一段高い所に西に向かって建ち、もとは同寺の鎮守社であったと伝えられる。
祭神は素盞鳴尊(すさのおのみこと)と蘇我入鹿大臣の両柱を合祀している。
素盞鳴命と蘇我入鹿の木造坐像を神体とし本殿に丈1尺の木造立像2体が安置されている。 
現在の橿原市周辺は蘇我氏ゆかりの地であり、小綱町の隣町には曽我町(蘇我)といった地名も残る。曽我町には、蘇我馬子が創建した宗我都比古神社があり、蘇我氏の始祖を祀っている。因みに入鹿神社の鳥居は蘇我氏の始祖地の曽我町(蘇我)に向かって西向きに建っている。

(入鹿神社HP「<公式サイト>入鹿神社 蘇我入鹿 首から上の病に霊験あらたかな神様 学業成就の神様 全国で唯一蘇我入鹿を御新体とする神社 頭痛に霊験あらたかな神様 首 首伝承」より)

とのこと。

で、正蓮寺大日堂はというと、

廃寺真言宗高野山派仏起山普賢寺の本堂で、普賢寺の創建年代については全く明らかにすることはできないが、その建立年代は棟札により文明10年(1478)の再建であることが分かっている。

(「<公式サイト>正蓮寺大日堂 小綱町文化財保存会」より)

普賢寺は廃寺となりましたが、大日堂と仏像は残され、正蓮寺の管理に。

入鹿神社も大日堂も、常駐の神職さんや住職さんはおらず、無人です。しかし、小綱町文化財保存会さんがしっかり運営されているようで、HPの他、各種行事やSNS発信、そして御朱印の授与もされています!すごいなぁ、ありがたいですね。

御朱印は基本、ネット申込後郵送での対応です。詳細は下に書きます。

 

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↑鳥居正面に、入鹿神社の拝殿があります。

 

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↑大きな目と口の狛犬さん。1858年(安政5年)に、当時の氏子さんが寄進したものだそうです。

 

入鹿神社は、首から上の病に霊験あらたかな神、そして学業成就の神として慕われているそうです。それは、

中臣鎌足を除いて蘇我入鹿公の右に出る者がいないと言われるほどの頭脳明晰であったので、入鹿神社は「学業成就」の神様として厚い信仰がある。又、乙巳の変(645年6月12日)で蘇我入鹿公が飛鳥板蓋宮で中大兄皇子らに首をはねられたので、入鹿神社は昔から「首の上の病に霊験あらたかな神」として信仰があり

入鹿神社HPより)

とのこと。頭脳明晰だったのはともかく、首をはねられたからという理由がなんとも独特で、信仰の興りって不思議なものですね。

また、HPやネットを見ていると、この地域は蘇我入鹿に対してやはり思い入れがあるようです。

小綱町の隣に曽我町(蘇我)がありますが、蘇我氏の始祖を祀る神社があったり、また、蘇我入鹿の母がこの辺りの出身だったという説や、入鹿さんが幼少期この辺りで遊んでいたという説もあったり、なにかと蘇我入鹿にゆかりのある土地柄なのですね。

 

そして、HPを見ていて、びっくりしたのが、

蘇我入鹿が鶏鳴を合図に首をはねられたので、昔は小綱では鶏を飼わなかったとか、小綱で生れたものは蘇我入鹿を暗殺した中臣鎌足を祀る多武峯へ参ると腹痛が起るとか、明日香村小原は中臣鎌足の母の出生地だということで小綱町と小原は縁組みしない等多くの伝説がある。

入鹿神社HPより)

ひょー!さすがに、今も守っている人は少ないのではと思いますが、この土地の方々が入鹿さんを慕う気持ちは大きいようです。

 

拝殿の後ろには、境内社と本殿があります。

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↑拝殿の裏に回ります。

 

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↑上述の通り無人の神社ですが、小綱町文化財保存会さんの努力が垣間見られます。参拝客をもてなそうという気持ちが伝わってきて嬉しくなりました。

 

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境内社三社。稲荷神社、八幡神社秋葉神社が並んでいます。

 

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↑そして、こちらが拝殿の真後ろに建つ、本殿です。

 

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↑正蓮寺大日堂国の重要文化財に指定されている、堂々としたお堂です。素敵な佇まい。

 

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大日堂の中に祀られている、鎌倉時代作の大日如来坐像も重要文化財です。普段は中には入れませんが、時々特別公開が行われているようですよ。

私が訪れたのは非公開時だったのですが、扉の隙間から、そーっとお姿を拝見することができました。

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↑黄金に輝く大日如来さまです!令和2年に補修されたばかりだとか。

堂内には、持国天多聞天の二天王像や、弘法大師像なども安置されているそう。

また、全国でも珍しいという「猫入り涅槃図」のレプリカが展示されています。9月には、本物の特別展示を行っているそうですよ🐱見たい!

 

もう一つ、境内で驚いたのが….。

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↑10月なのに、桜🌸

 

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↑可愛い桜が花を咲かせています🌸

 

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↑お地蔵さまたち。

 

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↑弁財天社。

 

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↑紅葉も綺麗でした!

境内で紅葉と桜が同時に見られるなんて、なんだか不思議な気持ちです。

 

さて、入鹿神社の境内を出て少し歩くと、三宝荒神の社がありました。

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↑川沿いにある、小さなお社です。知らなければ通り過ぎてしまいそうな目立たない存在ですが、毎年6月28日には、「すももの荒神さん」と呼ばれる夏祭りが開催され賑わうそうです。

 

とっても興味深く印象的な、入鹿神社と正蓮寺大日堂でした。

上述の通り、御朱印はネット申込で、郵送でいただくことができます。

詳細については、HPでご確認ください↓。種類もいろいろありますよ★

<公式サイト> 朱印 ネット 通販 お守り 御札 橿原市 小綱町文化財保存会 正蓮寺大日堂 入鹿神社

初穂料と手数料を、御朱印に同封されている払込用紙でお支払いします。

 

申し込んで数日で、届きました!

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↑封筒のデザイン。入鹿さんの表情が面白い(笑)。

 

今回いただいたのは、4種類です。

 

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↑入鹿神社の御朱印。入鹿さんのお姿が入った御朱印なんて、珍しすぎますよね。

 

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↑境内で咲いていた、冬桜の御朱印。見開きです。

 

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三宝荒神御朱印

 

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↑正蓮寺大日堂の御朱印

 

その他にも、行事ごとの日付で書かれる御朱印が数種類ありました。次回はぜひ、特別公開などの行事の際に訪れたいな。

いろいろと勉強になった参拝でした。

 

 

入鹿神社・正蓮寺大日堂

住所:奈良県橿原市小綱町335番地

(小綱町文化財保存会)

dainichido.net