【大阪】地獄体験と極楽体験ができる!?まるでテーマパークのユニークなお寺、全興寺(平野区・御朱印)
大阪・平野で御朱印さんぽ👣長寶寺から歩いて、全興寺へ向かいました。
マイペースで回っているおおさか十三佛のお寺ということで知ったのですが、ちょっと調べただけでも興味津々!なんでも、地獄体験と極楽体験ができるという、なんだか昭和のテーマパーク感あふれるお寺…。とっても楽しみに伺いました🎶
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↑こちらは西門。しかし私は、商店街に面した北門から入ってしまいました。
↑こちらが、商店街に面した北門。余談ですが、商店街もやたらと昭和レトロで面白く散策しました。
↑もう既に、怪しげな看板が…( ´艸`)ウソをつくと舌をぬくぞ、と言って舌を既に抜いている怖い人(いや、鬼👹)…ぎゃああああ
全興寺は、飛鳥時代に聖徳太子が平野の地に仏堂を建立して薬師如来像を安置したのが始まりと伝わる、古いお寺です。聖徳太子にルーツがあったとは。
境内には、地獄体験ができる「地獄堂」、極楽体験ができる「ほとけのくに」をはじめ、面白い見所がたくさんあり、退屈しません。
↑北門から入るとまず、西国三十三カ所石仏が迎えてくださいます。
↑次にお目にかかるのは、一願不動尊。水を掛けて拝むと、一つの願いがかなうとされます。モクモクと雲海が現れてびっくり!
↑おおさか十三佛のお寺に必ずある、ネパールから寄贈されたマニ車。ここでも回してきました。
境内には気になるスポットがたくさんありますが…、
↑まず本堂の御本尊様に参拝いたしましょう。
↑御本尊の薬師如来像を祀る、本堂です。1576年(天正4年)の建立ですが、大坂夏の陣で一部を焼失。1661年に再建されました。
本尊の薬師如来像は秘仏で、毎年1月8日と、中秋の十五夜だけ御開帳されるそう。
また、中には「首の地蔵尊」も祀られています。文字通り、首から上だけのお地蔵様。こちらは、
徳川家康と豊臣方が争った”大坂夏の陣”の時に、真田幸村が、家康が立ち寄ると見られた陣地横の地蔵尊に爆薬を仕掛けて待っていた。果たして家康は、ここに到来したが、たまたま席を立った時に地雷が爆発したため、家康は助かったが、地蔵尊のお首だけが、ここ全興寺の境内へ飛んできたと伝わっています。
毎年8月23・24日のみ御開帳されています。
↑本堂前には令和池。メダカが泳ぎ、夏には蓮の花が咲くそうです。
↑紅葉も終わって、落ち葉がたくさん。お寺の方が落ち葉掃除にお忙しそうでした🍂
↑地獄に行くか、ほとけのくにに行くか?
まずは、地獄堂で地獄体験です。寺務所で、地獄通行手形(100円)を購入します。地獄通行手形は、何度でも使えるらしいです(笑)。次来た時にも忘れずに持ってこないと(笑)。
↑こちらが、怖い怖い地獄堂ですよ~🔥
↑極楽度・地獄度チェックもできます。
↑子供も多いこのお寺。地獄堂の入口には、お父さん・お母さんへ、お寺からのお願いが掲載されていました。こういうところが、素敵だなぁと思うのです。
↑地獄通行手形のQRコードをこちらにかざし、急いで中の扉の前に建ちます。急がないと、扉は開かず、やり直し。私は3回繰り返しました(笑)。
扉が開き、中に入ると、閻魔大王様が目の前に。その横には、怖い怖い鬼の像が、下を抜く道具を持って立っています。そして、銅鑼を叩くと、地獄とはどんな所かを説明するアニメーションが流れました。
ちなみに、扉は開いたままでした。狭い空間なので、扉が閉まったら大人の私でも怖いわーと思っていたけれど、良かった(笑)。小さなお子さんは本当に怖いですよ、これ。
でも、上の「お寺からのお願い」にもあるように、あくまでもここで伝えたいのは命の大切さ。とても良いことだと思いました。Wikipediaにも、解説がありました。
地獄堂の設立は1989年。当時は中高生のいじめや自殺が大きな社会問題となっており、住職の川口良仁は何とか出来ないかと考えていた。そんな中、近所の高齢の女性から「昔、親に「悪い事をしたら地獄へ落ちる」と怖い顔で何度も言われ、そのせいで年を取っても悪い事をする気になれなくなった」という話を聞き、それをヒントに江戸時代からあった古い堂を改装し、名前を「地獄堂」と改めた。当初は人が入ると自動ドアで扉が締め切られる仕様だったが、あまりの恐怖に叫び出したり、非常ベルを押したりする人が続出した為、ドアを開けっぱなしにしている。閻魔大王が「命を大切に」と言っているのは、子供の自殺が頻発していた頃であった為だという。
(「全興寺 - Wikipedia」より)
↑地獄堂の出口。無事、地獄から抜け出せました~😅
↑地獄の釜の音が聞こえる石もあります。私も頭を入れてみましたが、聞こえたような聞こえないような…(笑)。
↑賽の河原石積み体験。これは、地獄に落ちた子供たちが、両親を想って石を積み上げるのですが、積み上がったと思うと鬼が来てバラバラに崩されてしまいます。永遠に積み上がらない石…(´;ω;`)
さて、地獄の次は、極楽へ。
↑赤い糸の縁結び。面白すぎますよ😂
↑ほとけのくにへ、足を踏み入れます。
中の写真は撮りませんでしたが、151体の石仏に囲まれながら、ステンドグラスの曼荼羅に座って瞑想体験をすることができます。なんとも不思議な空間でした。階段の手すりは、四国八十八カ所のお砂入りです。
↑ほとけのくにの隣には涅槃堂があり、涅槃仏がいらっしゃいました。見たことのない仏像の形。なんとこの仏像はガラスでできています。背景の色がゆっくりと変化し、なんだか不思議な癒され空間になっていました。
↑弘法大師像。
↑さまざまな石仏も。
↑ほほえみ地蔵さん。
↑仏足石。
↑小さな駄菓子屋さん博物館。中には、昭和20~30年代に駄菓子屋さんに並んでいたおもちゃが展示されていました。
↑昭和っぽさ満載です。
↑平野の音博物館。博物館といってもここだけ。昔の平野の音を集めてあり、懐かしく感じる人がたくさんいるのだろうなぁ。百連発、にはウケましたけど(笑)。
↑寺務所にも、面白いものがたくさんあります。注目はやはり、エンマ大王の地獄ミクジィ👹ミクジィ!👹
御朱印をいただきました。
↑おおさか十三佛の第7番札所です。左下に、輝く仏さまが☆彡他に、摂津八十八カ所霊場第39番札所でもあります。
おおさか十三佛の札所に来たら、スマホ御集印で仏様カードもゲットです。
↑優しそうな薬師如来さん。
いやぁ、こんなお寺は初めてでした!いろいろ個性的すぎますが、根底には、命の大切さを伝えたいという思いがしっかり感じられて、素敵な所だと思いました。
ぜひ、これからも後世に伝え続けていってほしい場所ですね。
全興寺