元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』ハマって一気見!超高級住宅街に住む、華やかなエリート家族の熾烈な競争。

韓国ドラマ『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』を、Amazonプライムで観ました。

これはすっごく面白かった。観始めると止まらなくて、夢中で観ましたよ~。

選ばれた上流階級の人間だけが住む高級住宅街”SKYキャッスル”を舞台に、子供を名門大学に入れさせたい大人たちの欲が渦巻きます。

単にお受験ドラマであれば私は観なかったと思うのですが、登場人物それぞれの欲や醜さ、子供たちの複雑な心情、そして韓国の極端な学歴社会や激しい競争社会を暴いている面もあり、深く考えさせられるドラマでした。

ドロドロ感はなく、事件が起こるサスペンス的な要素もあり、コメディのような笑いもあり、飽きずに一気に観てしまいました。子供がいない自分も十分楽しめました( ´艸`)

 

『SKYキャッスル~上流階級の妻たち~』(2018年韓国)

原題:SKY 캐슬

出演:ヨム・ジュンア、イ・テラン、ユン・セア、オ・ナラほか

Amazonプライムでの視聴はこちら↓。全36話です。

amzn.to

 

予告編↓

youtu.be

 

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選ばれた上流階級しか住むことのできない高級住宅街”SKYキャッスル”。専業主婦のハン・ソジン(ヨム・ジュンア)は、エリート医師のカン・ジュンサン(チョン・ジュノ)と、2人の娘と暮らしている。難関高校に主席合格した自慢の長女イェソ(キム・ヘユン)を、何としてでもソウル医大に入れたいソジン。

隣人のイ・ミョンジュ(キム・ジョンナン)の息子がソウル医大に合格したと知り、ソジンはミョンジュから合格の秘訣を聞き出そうと必死に。そこで、志望校合格率100%の実績を持つ、”入試コーディネーター”キム先生(キム・ソヒョン)と出会う。

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SKYキャッスルの”SKY”は、S=ソウル大学、K=高麗大学、Y=延世大学の、韓国の難関大学の頭文字を表しているそうな。

ドラマなのである程度の誇張はあるにしろ、韓国の学歴競争社会は、日本の感覚よりもずっとずっと強烈なものなのだと知ることができました。そして、それは社会問題でもあること。このドラマは、そんな現状を痛烈に批判しながらも、コミカルに時には滑稽に、ブラックユーモア的に描いているような印象でした。

受験競争にのめり込むあまり、狂っていく家族。取り返しのつかない事件も起こります。

まず、入試コーディネーターという存在にびっくりです。本当にこのような職業(?)の人たちがいるのかもよく分かりませんが、いそうだなぁ。

 

子供を名門大学に入れたい親たちの、過剰なまでの教育熱と欲望。勉強が大好きなイェソのような子もいれば(勉強しか取り柄がなく、性格は難ありで他人を見下しているが…)、親の欲望に振り回され、ストレスを抱え悩む子もいます。

1位を取って、ライバルのキム・ヘナ(キム・ボラ)に勝ったと満足するイェソ。ヘナの家はシングルマザーで、ヘナは母親の看病をしながら努力し勉強している。一方、イェソは恵まれた環境の中、大金を払って受験コーディネーターがつきっきりで管理。

努力したら良い成績が取れるかもしれないが、それは本当に公平な競争で、公平な評価なのか?韓国のみならず、日本も含め考えさせられるテーマです。昨年から”親ガチャ”という言葉をよく耳にしますが、それともつながる部分があるように思います。

私は上流階級には全く縁のない平凡な家庭で育ちましたが、不自由なく勉強をさせてくれて、大学受験をして大学に通わせてもらえて、親への感謝を改めて思ったり。

 

主人公は一応、ソジンなのかな?しかし、このソジンがかなり嫌な性格で、全然好きになれないんですよね(笑)。登場人物たちの欲望やマウンティングを、滑稽に描いているのもまた面白くて。皆さん本当に、強烈なセレブばかりです(笑)。

俳優さんの演技も素晴らしかった。大人も子供も、上流階級のリアルなドキュメンタリーを観ているかのようでした。

 

オ・ナラさん演じるセレブ妻のジニが良いキャラクターで、夫婦共に長いものには巻かれるお調子者なのですが、緩衝材的な役割でもありました(笑)。

そのジニがよく「ネマリネマリ~」と言っていて、しょっちゅう出てくるので耳に残ってしまって( ´艸`)このセリフのおかげで、韓国語を一つ覚えました~。

「내 말이 내 말이~」…「私の言いたかったことはそれよ!」「そうでしょ!」「でしょでしょ?」というような意味だそうです。

 

女優さんは皆さん本当お綺麗。皆さん中高生の母親役なので年齢層高めですが、素敵でした。双子の息子の母・スンへ役のユン・セアさんが、美しく強い母で特に印象的でした。

母親たちの欲深さの影で、父親たちはそうでもないかと思いきやこっちもしっかり強烈キャラ揃い。特に、スンへの夫であるチャ教授(キム・ビョンチョル)はもう、厳格な父親を超えてギャグかと思えるほど(笑)。

 

いやぁ、面白いドラマでした。楽しい時間をありがとう~。