元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【福岡】高さ10.8mの福岡大仏!弘法大師空海が開いた東長寺(博多区・御朱印)

ゴールデンウィークは、3年ぶりに地元の佐賀へ帰りました。

コロナが始まってから一度も帰れていなかったし、せっかくの規制のない連休だったので、そろそろいいだろうと😅

佐賀へ帰る前に、新幹線の博多駅を降りて、博多を少しぶらぶらしました。

 

御朱印集めを始めてから、初の九州上陸です(笑)。

佐賀も福岡も、行きたい神社やお寺はたくさんあったのだけれど、今回の帰省は家族とゆっくりすることが一番の目的だったので、御朱印は合間に少しだけ回りました。あまりガツガツ回るのも好きじゃないし😅その内また来るし( ´艸`)

博多駅から地下鉄空港線で一駅お隣、祇園駅へ。祇園駅の周りに、行きたい神社とお寺があったのです🎶

駅の目の前、街ナカにある都会のお寺、東長寺へ。

 

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↑山門。「九州八十八カ所第一番霊場」「九州三十六不動霊場第三十六番札所」のお寺です。

 

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↑ここは、弘法大師空海が開いた真言宗のお寺。実はすごい歴史のある所でした。

東長寺は、806年(大同元年)、弘法大師空海が唐で修業の後帰国し、博多滞在の際に建立したと伝わります。

お寺でいただいたパンフレットによると、

密教が東に長く伝わるよう祈願された寺です。弘法大師、実に三十三歳のときです。真言宗では大師創建の寺としては日本で一番古い霊場です。

へぇぇ!!

で、上の写真の石碑には、上に「南岳山東長密寺開創千弐百年記念」とあり、左に「西安 青龍寺住持 寛旭」とあります。

ここから読み取るに、この石碑は、開基1200年の2006年に、空海が唐で修業したお寺、西安青龍寺のご住職さんから贈られた(?)か何かの記念のようです。

これだけで私はテンションが上がってしまいました。中国在住時、西安へ旅行へ行き青龍寺にも訪れたので。

まさかその後帰国して、和歌山県高野山の近くに住み、御朱印集めも始めるなんて、当時は1ミリも想像していませんでしたよ😂

 

山門をくぐると、ゆったりとした境内が広がっています。

ガイドさん(ボランティアの方々かな?)もいらっしゃいました。

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↑右側の見切れているお堂が本堂です。その奥には赤い五重塔。左側の大きな木と、背後のビルとのコントラストが、現代の都会の中にあるお寺というミスマッチさを醸し出しています。だけど、このアンバランスな感じ、悪くないかも。私は好きですよ(笑)。

 

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↑本堂。とても大きいです!秘仏本尊の千手観音菩薩像は平安時代中期の作で、国の重要文化財です。弘法大師坐像と不動明王像も祀られています。

本堂の扉は開かれており、広い内部の荘厳な雰囲気を感じられました。

 

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↑長ーい本堂。右奥に見えるのは大仏殿です。こちらに、お寺一番の見所があるので、この後向かいます!

 

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五重塔とモクモクした大木🌳

 

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↑遠くからは、大木に隠れて見えなかったけれど、大きなお墓がありました👀

こちらは、福岡藩主黒田家の墓所です。東長寺は、黒田家の菩提寺となりました(2代藩主黒田忠之から)。ここには2代忠之、3代光之、8代治高のお墓があります。

 

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五重塔。2011年に竣工したばかりの、まだ新しい塔で、朱色が輝いています。ライトアップされることもあるようです。

 

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五重塔の奥、本堂の横にひっそりと佇むのは、大師堂。

 

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↑山門をくぐってすぐの所にある、六角堂。1842年(天保13年)の建立です。写真ぶれました💧

 

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東長寺のハイライト、福岡大仏を見に行きます!福岡に大仏があるなんて実は知りませんでした😅

 

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↑大仏殿の2階で見られます。拝観料50円というのが良いですね😆

2階に上がり50円をお支払いすると、蠟燭と線香がいただけますので、火をつけて線香を上げました。

内部は撮影禁止のため、大仏さんの写真はありませんが、10.8mの大仏さんは迫力がありました!ちなみに、Wikipediaによると、高さ10.8mというのは煩悩の数108にちなんでいるとか。木像の釈迦坐像では、日本最大級の大きさだそうです。

こちらの大仏さん、実は1992年にできたばかりの新しい像です。近年できたにしても、これだけ信仰を集めていて、すごいなぁと素直に思いました。大仏さんの前には椅子が設けられていて、座ってじっくりと大仏さんを拝むことができます🙏私も、座ってしばらく眺めていました。

 

それから、大仏さんのお尻の下には通路があり、そこで地獄・極楽巡りが無料でできます✨せっかくなので入ってみました。

まずは地獄体験。地獄とはどのような所かを表した地獄絵図が何枚も展示されていて、小さな子は怖がりそうです。

その先は、光が全くない真っ暗闇を進みます。頼りは一本の手すりのみ。私はこちらの方がビビりました(笑)。「博多の真ん中でなんばしよっとやろか」なんてことは…思ってません!(笑)

その真っ暗闇のどこかに、実は「仏の輪」という光の輪があり、その輪に触れると極楽に行けるのだそうです。

…あれ、私、見てない。触ってない。

どこにあったのーーー???ずっと真っ暗だったやーん!

ということで、仏の輪がどこにあったのかは分からずじまいで、暗闇の中を進むことだけに集中していたらいつのまにか出口にたどり着いておりました。私は極楽に行けるのでしょうか😂

 

本堂にある寺務所で、御朱印をいただきました。

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↑「千手尊」の墨書きの横には、「ふくおか大仏」の文字も。左の紙には、大仏さんのハンコが押されています。

 

いやぁ、博多のこんな街ナカに、これほど立派で由緒ある、そして大きな大仏さんのいらっしゃるお寺があったとは!

拝観してよかったです。なんだか胸いっぱい(笑)。

 

 

東長寺

住所:福岡県福岡市博多区御供所町2-4

yokanavi.com

お寺のHPは検索してもヒットせず、今はないようです。