元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【奈良】ならまちの崇道天皇社、ここにも興味深いご由緒が。限定御朱印も見逃せない(奈良市・御朱印)

ならまちさんぽ👣御霊神社から南に徒歩5分ほど、崇道天皇社(すどうてんのうしゃ)を参拝しました⛩

御霊神社と崇道天皇社は、南都二大御霊神社と呼ばれ信仰されてきました。

 

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↑人の多いならまち中心部からちょっと離れており、この辺りはわりと静かです。朱塗りの大きなとりいと、まっすぐに伸びる参道が気持ち良いですね。

 

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狛犬さん。手足が太く、どっしりした佇まいです🐕

 

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↑小ぶりの門も良い雰囲気。看板にある通り、この奥の本殿は、国の重要文化財に指定されています。

 

崇道天皇社は、平安時代の806年(大同元年)の創建と伝わる神社です。

御霊神社と同様に、こちらもご由緒がとても興味深いものでした!

崇道天皇社主祭神は、早良親王光仁天皇の皇子で、桓武天皇の同母弟です。

延暦3年(784年)桓武天皇平城京からの長岡京への遷都を望み、信任厚い藤原種継を造長岡宮使に任命されましたが、遷都後まもない延暦4年(785年)9月に種継が射殺されます。犯人はすぐ捕らえられ処刑されましたが、大伴・佐伯両氏を始めとする反対勢力の仕業であると感じた桓武天皇は、きびしい詮議をすすめ、終にその累は皇弟早良親王に及びます。

同年9月28日、早良親王は廃位され乙訓寺に幽閉されました。親王は無実を主張されましたが、天皇は許すことなく、淡路島に配流が決まります。淡路島に向かう途中、京都の南方山崎の高瀬橋のほとりで親王は息途絶え、遺骸はそのまま淡路仁井の里に埋葬されました。

(「由緒/御祭神 - 崇道天皇社」より)

しかし、その後、皇太子が発病し、桓武天皇の妃、桓武天皇早良親王の生母が相次いで亡くなり、疫病が流行し、洪水も発生。早良親王の祟りと恐れられました(平安時代っぽい!)。

桓武天皇は、早良親王を手厚く祀ります。そして、その魂を鎮めるために、

延暦19年(800年)に、追尊の儀を執り行わせ、早良親王崇道天皇と追称しました。

桓武天皇崩御後、大同元年(806年)に安殿皇太子が人皇第五十一代平城天皇に即位されると、父であった桓武天皇の志をつぎ、崇道天皇の霊を紀寺の里に祀らせました。これが当社の創建です。

(「由緒/御祭神 - 崇道天皇社」より)

うわぁ、とっても平安時代っぽいお話です。言葉が不謹慎かもしれないけれど、このようなドラマみたいなストーリーがあったなんて、やっぱり平安時代は面白いなぁ、と思います。昔から、日本史で好きな時代は平安時代でした(笑)。

話がそれましたが、現在は、疫病災厄除け、健康長寿、家庭円満などを願って、多くの人の信仰を集め続けています。

 

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↑手水舎。

 

御霊神社と同様、こちらも境内はこぢんまりしていますが、綺麗に整備され、気持ちよく参拝できる空間です。日差しが強く、暑い日でしたけれどね☀

 

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↑拝殿、奥に本殿があります。二礼二拍手一礼で参拝🙏

上述の通り、本殿は重要文化財春日大社の春日若宮社の旧殿を、1623年(元和9年)に移築したものだそうです。

 

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↑本殿の向かいには、小さな天満宮と稲荷社が、可愛く隣り合って祀られていました。

 

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↑参道脇には、祓戸社。

 

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↑参道からの図。本殿は参道の先ではなく、左側に位置している、ユニークな配置です。

それにしても、後の会社ビルの文字が、なんとも雰囲気を削ぐというか…仕方ないですけれども😅朱色の鳥居が青空に映えるのに、なんともなぁ😅

 

社務所御朱印をいただきました。御朱印の種類が豊富でびっくり!

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↑通常御朱印、直書きでいただきました。通常御朱印はもう二種類ありました。

 

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↑5月の月替わり御朱印「八十八夜」、見開きで直書きしていただけます!書き上がりを渡していただけたとき、思わず「わぁー綺麗ですね」と声に出しちゃいました。御朱印帳に直接書いていただくのって、やっぱり特別感がありますね。もちろん書置きでも嬉しいですけど(*^^*)今回は通常の片面御朱印帳に書いていただきましたが、次回は、見開きの御朱印帳を持って行って書いていただこうっと!

他にも、片面の月替わり御朱印がありました。

さらに!

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↑見開きの切り絵御朱印です。こちらは、御霊神社とのコラボ御朱印!こちらも綺麗♡

 

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↑2社をつなげると、こうなります。素敵です!

 

今回拝受したのは以上ですが、他にも季節の切り絵御朱印などがありました。オリジナル御朱印帳も授与されており、通常の片面御朱印帳が2種類、見開き御朱印帳も1種類出されています。

社務所でご対応くださった宮司さんらしき方がとても気さくな方で、つかの間の楽しい時間を過ごせました。

 

御霊神社も崇道天皇社も、春日大社東大寺興福寺元興寺といった近くの世界遺産群に比べると規模は小さいしやや地味な存在かもしれませんが、そのご由緒はとても興味深く、古くから人々の思いを受け止めてこられた場所なのだなぁとしみじみ感じます。

御朱印にも力を入れられていて、気持ちの良い参拝ができる2社。毎月は難しいかもしれないけれど、また伺わせてもらいます😆

 

 

崇道天皇社

住所:奈良県奈良市西紀寺町40

sudoutennousha.jimdofree.com