元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

ドローンで肉まんをデリバリー。時代を先取りした演出がニクイ!ドラマ『凡人的品格』

好きな女優さんの一人、蒋欣(ジアン・シン)が主演の新しいドラマ『凡人的品格』を観ました。

全45話、ロケ地は深セン

 

baike.baidu.com

出演:蒋欣(ジァン・シン)、 林永健(リン・ヨンジエン)、童蕾(トン・レイ)ほか

 

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暢歌(チャン・ガー、蒋欣)は、オプラ・ウィンフリーに憧れる司会者志望の駆け出し。元戦場記者の過去を持つ冷徹敏腕TVプロデューサーの展大鵬(ジャン・ダーポン、林永健)を尊敬し、彼に弟子入りを志願する。

司会者への道を歩み始めたものの、展大鵬は人気司会者である妻の方昕然(ファン・シンラン、童蕾)に裏切られ会社は破産。しかし司会者になる夢をあきらめない暢歌、展大鵬の息子展昭(ジャン・ジャオ、梁振倫)らと共に、困難な状況に立ち向かっていく。

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率直に言ってしまうと、面白い!ってほどではありませんでした(笑)。

ただ、おっ!と思った演出があって。

 

大鵬の息子である展昭は、アメリカ留学中の大学生ですが、途中で中国に逃げ帰ってきます。 

展昭が思いを寄せるのが、暢歌の親友である金持ちお嬢様の温迪(張宇菲)。

年上の美人お嬢様である温迪に全く相手にされない展昭は、彼女に振り向いてもらうため、起業して一人前と認めてもらおうと奮起します。

事業内容は、伝説の肉まんを売ること。

展昭の祖父で展大鵬の父である展放は、かつて人気の肉まん屋さんを営んでいましたが閉店。祖父の肉まんを自分の手で復活させたいと、「展家包」の名で起業しました。

 

最初はデリバリー販売でスタートするものの、まったく注文は来ず、軌道に乗れません。

しかし自慢の肉まんをどうしても温迪に食べてもらいたい。温迪の部屋を訪ねても、ドアを開けてくれない。

展昭が思いついたのは、なんと外からドローンを飛ばして温迪の部屋のベランダに肉まんを届ける方法でした。

 

これを見ていた通行人が集まり、ドローンで肉まんを届ける様子を撮影してSNSにアップ。それが拡散され、展家包は一気に話題となり、注文が相次いで入るようになったのです。

 

これ、面白いなぁーと思いました。

ドローンでデリバリー。それがSNSで拡散され売れるようになる。

すごく画期的だし、若者の起業が盛んな中国で、本当にあり得そうな話です。

時代を先取りしたこの演出、今の中国を表していて、勢いがあって良い!と感心してしまいました。

ドラマのロケ地も、中国最先端のIT都市と言われる深センですしね。

 

それ以外にも、普通にMobikeやOfoなどのシェアサイクルが当たり前の風景としてカメラに収まっているし、

ドラマを見ていると、今の中国がよく反映されているなぁと思います。

登場人物が使う連絡手段も、短信(ショートメール)が微博(ウェイボー)やQQになり、微信(ウェイシン)になり。

その時代のカルチャーを映す題材という観点からも、ドラマを観るのは勉強になるのでは、と思っています。

 

さて、ヒロインの暢歌を演じた蒋欣は、『盲約』に続き、なんだかもったいない役だなぁと感じてしまいました。『歓楽頌』みたいな綺麗なお姉さん役の方が好きです(笑)。

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と、ストーリーの軸とはずれたところに注目してしまいましたが、

まあそれでも、全体を通して飽きずに観ることができました。

ツッコミどころは満載ですが、スキマ時間に気軽に観るのもいいと思います。