ひょんな文通が生み出すラブストーリー。映画『北京遇上西雅図之不二情書』
映画『北京ロマンinシアトル』がなかなか良かったので、2016年に公開された第2弾の『北京遇上西雅図之不二情書』も観てみました。
『北京遇上西雅図之不二情書』(2016年中国)
監督:薛暁路(シュエ・シャオルー)
出演:湯唯(タン・ウェイ)、呉秀波(ウー・シウポー)、陸毅(ルー・イー)ほか
日本未公開です。
『北京ロマンinシアトル』の第2弾ではありますが、ただキャストが同じ呉秀波と湯唯というだけで、話は全く違うし繋がりもありません。役柄の名前も違います。
なので、前作を観ていなくても全く問題ないです。
しかも、舞台はロサンゼルスとマカオ、ラスベガス、ロンドンに変わっています。
シアトルも北京も一切関係なくなりました(笑)。
前作がヒットしたから、故意にタイトルに前作のタイトルを入れたのでしょう。続編だと思って期待して観た人も多かったのではないかと予想します。そしてこの映画も大ヒットしたらしいので、狙い通りというわけか。
前作とは違い、主演の男女はなかなか会いません。
お互いのことを知らず、遠距離で文通をしている間柄なのです。
マカオのカジノで働く姣爺(湯唯)。子どもの頃父親が借金を作ってからずっと、借金に苦しみ生きてきた。
一方ダニエル(呉秀波)は、子どもの頃からアメリカで生活してきた中国人。ロサンゼルスで不動産仲介のセールスをしている。中国からやって来る金持ち中国人客を相手に不動産を売りまくる日々。
そんな見知らぬ二人の手元に舞い込んできた、一冊の本『チャリング・クロス街84番地』。(中国語では≪查令十字街84号≫)
姣爺もダニエルも、なぜこの本が自分に届いたのか分からないまま、殴り書きのメモと一緒に送り返す。送り先はロンドンに実在する題名の住所。
しかし、姣爺の元にはダニエルが送った本とダニエルの手紙、ダニエルの元には姣爺が送った本と姣爺の手紙が送られてきた。そして2人は、お互いの顔も身分も知らないまま、文通を続けることになる。
文通を続けていくうちに、互いの存在がなくてはならなくなってきた2人。会うことはできるのか…?
ラブファンタジーのような、映画ならではのお話!なんだけど、あまりわざとらしい感じはなくて、ほのぼのと良い後味を残す映画だったのではないかな、と思います。
前作よりこちらの方が個人的に好きかも。
呉秀波も湯唯も、前作のキャラクターのイメージが最初は強かったのですが、そのイメージは忘れて観た方が楽しめます。
陸毅がカジノの客としてチョイ役で出てきたのにはびっくりしました(笑)。
まあツッコミどころはたくさんあるものの、斜に構えずに素直に楽しめる映画でした。
そしてこれを観ると、きっと多くの人が、舞台となったロンドンのチャリング・クロス街84番地に行きたくなるのではないでしょうか。実際、映画を観た中国人がたくさん行っていそうですが…。私も行ってみたい!
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