【北京】西太后が愛した宮廷料理を、胡同の一角で。これぞ北京の醍醐味~厲家菜(徳勝門本店)
后海近くのローカル色あふれる胡同に、由緒ある宮廷料理の本店があります。
厲家菜(れいかさい、リージャーツァイ)。
店名は、”厲家の料理”。清朝において、宮廷の厨房を統括する内務府大臣を務めていたのがまさに厲さんでした。
あの西太后が愛したという、正統な宮廷料理のレシピは、何代にもわたって厲家に受け継がれていて、その味がここで楽しめます。
私の手元にある「地球の歩き方」(`13~`14年度版。古い(汗))には、厲家菜金宝街店が掲載されています。
金宝街店にはまだ行ったことがありませんが、写真を見るからにゴージャスで、予算も600元以上とあります(!)。
しかし、徳勝門本店の方が、古き良き北京をより感じられるのではないでしょうか。
私は数回訪れていて、いずれもこの徳勝門の方に来ています。ここの雰囲気、大好きです。
夜に訪れると、外観はこんな感じです。↓
エントランスを入ると、
趣のある通路を通ります。
↑通路の向こうには、このように静かな佇まい。左側はテーブル席、右側には個室があります。
↑これを書いたのは「溥傑」。そう、あのラストエンペラー溥儀の弟です!
お料理はコースが基本です。
一番安いのは298元/名、次は488元/名。この辺なら、金宝街店よりもお安くいただけるのでは。
もちろん、もっと高いコースもあります。
↑ドリンクはコースとは別です。この燕京ビールのボトル、レトロで可愛い。
以下の写真は、298元コースの一部。
写真は足りないけれど、本当は食べきれないほど品数が多いんです。
↑前菜たち。左下の「翡翠豆腐」は、ここの代表料理だそうです。
最初は初めて見る料理ばかりでしたが、この前菜はどれも外れなくおいしい。私は特に右下のロールキャベツみたいなのが好きです。ちょっとわさびのような味がします。
以下、写真が黄色くなってしまって恐縮です~。
↑この茶碗蒸し、とっても小ぶりで可愛らしい。
↑ここの北京ダックは、他店のようにテカテカに焼いているものとは違います。こういうダックの焼き方は珍しいんじゃないかな?
写真の料理以外にもいろいろ出てきます。
厲家菜の料理は、他の一般的な中華料理とはだいぶイメージが違いました。
宮廷のイメージほど派手さや華やかさはなくて、でもとても上品。
(高いコースには、もっと豪華食材を使ったものもありますが)
そして、日本人の口にもかなり合う! 本当にどれもおいしいです。
金宝街店の方が有名かもしれませんが、この徳勝門本店も訪れる価値は大いにあると思います。
そうそう、この厲家菜は、東京に支店があります。
日本語HPもあり、こちらを拝見すると、より理解が深まりました。
厲家菜(日本)→http://www.reikasai.jp/
店内にあるアルバムを見せてもらったら、著名人と厲さんが写った写真がたくさん!
ミック・ジャガー、ユマ・サーマン、クエンティン・タランティーノ、チャウ・シンチー、ジアン・ウェンなどなど。
名だたる人々も訪れる、名店なんですね。
次行けるのはいつかな~。また絶対行きたいです!
厲家菜(徳勝門総店)
住所:北京市西城区德勝門内大街羊房胡同11号
厉家菜(德胜门总店)电话,地址(图),营业时间-北京美食-大众点评网