元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【大阪】熊野王子社の一つ・阿倍王子神社で、お正月限定御朱印をいただく(阿倍野区)

安倍晴明神社に参拝した後は、すぐ近くにある阿倍王子神社(あべおうじじんじゃ)へ。

安倍晴明神社よりも境内が広く、初詣の人はそこそこいましたが、密集することはなく参拝できました。

 

f:id:minghuabj:20210105200243j:image

↑西側の鳥居です。

 

f:id:minghuabj:20210105200249j:image

↑参道の両脇にどーんどーんとそびえる、大きな木が存在感大で迫力があります。

 

f:id:minghuabj:20210105200345j:image

f:id:minghuabj:20210105200401j:image

↑御神木でした!それぞれに神様が宿っているのですね🌳

 

阿倍王子神社は、仁徳天皇によって創建されたという歴史ある神社です。空海とも縁があるそう。

当神社の縁起絵巻「摂州東成郡阿倍権現縁記」によれば、当社は仁徳天皇によって創建され、平安時代の初期、天長3年(826)弘法大師空海が、淳和天皇の勅命で当社に参り、疫難退散の祈祷を修して功なり、疫病を治癒する寺という意味の「痾免寺」(通阿倍)の勅額を朝廷より賜ったとされています。

(阿倍王子神社公式HP「御由緒」より)

主祭神は、伊邪那岐大神(いざなぎのおおかみ)、伊邪那美大神(いざなみのおおかみ)、速素盞鳴大神(はやすさのおのおおかみ)、品陀別大神(ほんだわけのおおかみ)。品陀別大神は、応神天皇ですね。

 

ところで、「阿倍王子」とは、何ぞや?どこの王子??なんて、勉強不足の私はとんちんかんなことを思っていたのですが😅

公式HPと、Wikipediaで調べて知りました。

そもそも阿倍王子神社は、和歌山の熊野大社(本宮・新宮・那智山)の末社。かつては阿倍王子と言い、熊野神社九十九王子の一つでした。

では九十九王子とは何かというと、

熊野古道沿いに在する神社のうち、主に12世紀から13世紀にかけて、皇族・貴人の熊野詣に際して先達をつとめた熊野修験の手で急速に組織された一群の神社をいい、参詣者の守護が祈願された。

九十九王子 - Wikipedia

で、阿倍王子神社は、

四天王寺住吉大社のほぼ中間の位置にあり、熊野参詣の街道・熊野街道筋にあたることから、やがて当社に王子社が祀られるようになった。それが九十九王子のひとつ「阿倍王子」として、後鳥羽天皇が熊野御幸を行った平安時代後期には、窪津王子(大阪市中央区)、坂口王子(同)、郡戸王子(同)に次ぐ4番目の王子となっていた(「後鳥羽院熊野御幸記」)。後に郡戸王子と当王子の間に上野王子(天王寺区)が設置され、5番目の王子となるが、戦国時代の戦乱により途中の坂口、郡戸、上野の各王子が焼失。安土桃山時代には2番目の王子となっている。

現在、大阪府内の九十九王子で唯一、旧地に現存している王子である。

阿倍王子神社 - Wikipedia

なるほど~。一つの神社を参拝するだけでも、勉強になります(^o^)

旧地に現存している数少ない王子。歴史を感じます。

 

f:id:minghuabj:20210105200349j:image

↑拝殿。色鮮やかで立派です。初詣シーズンだったので数組並んでいましたが、待ったのはせいぜい5分程度。やはりコロナで参拝客も控えめなのでしょうか。

 

f:id:minghuabj:20210105200458j:image

↑丑年の大絵馬。

 

f:id:minghuabj:20210105200452j:image

末社の、葛の葉稲荷神社(右)と御烏社(左)。葛の葉とは安倍晴明の母のことですね。左の御烏社に祀られているのは、写真では見づらいですが、八咫烏大神(やたがらすおおかみ)です。熊野大神の御使いである、八咫烏。熊野とのつながりを思わせます。

授与所には、とってもキュートな「やたがらすおみくじ」がありましたよ🐦

 

f:id:minghuabj:20210105200514j:image

あべの筋側からの鳥居から入れば、なんとこんな、石造りの手水があったのでした。とはいえ今は、コロナのため柄杓が使えなくなっていますが。

 

f:id:minghuabj:20210105200504j:image

あべの筋に面した、東側の鳥居。

 

f:id:minghuabj:20210105200541j:image

八咫烏さんと、狛犬さんとお稲荷の狐さん。皆マスクをしています。

早くコロナが収まり、マスクを外せる日々が戻ってきますように…。

 

社務所御朱印をいただきました。

安倍晴明神社と同様、こちらもお正月限定の御朱印が授与されていました♪

 

f:id:minghuabj:20210112210541j:image

↑じゃーん、金色に輝いています。まぶしい!本当に、目を細めるくらいまぶしいんですよ(笑)。なんともご利益がありそうな御朱印、ありがたや~。

御由緒を学んだので、「熊野権現第二王子社」の意味も今ならちゃんと分かります。

御朱印はいただくだけではなくて、やはりせめて何が書いてあるか、印にはどういう意味があるかくらいは知っておくべきだと、自分の中で思っています。それぞれちゃんと、意味のあるありがたいものですから。

 

熊野王子社は、和歌山にも少ししか残っていないんですよね。他の王子社旧地にも足を運んでみたいです。

 

 

 
 
 
View this post on Instagram
 
 
 

A post shared by sayakans (@sayakans_bj)

www.instagram.com

 

阿倍王子神社

住所:大阪府大阪市阿倍野区阿倍野元町9-14

abeouji.tonosama.jp