【和歌山】一つの境内に二つの神社がある!紀伊国一宮の日前神宮・國懸神宮(和歌山市・御朱印)
JR和歌山駅前の和歌山市観光協会でレンタサイクルを借りて、向かったのは日前神宮・國懸神宮(ひのくまじんぐう・くにかかすじんぐう)です。
↑白く堂々とした、大きな鳥居が迎えてくれました。
日前神宮・國懸神宮は、紀伊国一宮。一宮は一国に一社とは限らず、紀伊国にはなんと三社もあります( ゚Д゚)残りの二社は、かつらぎ町の丹生都比売神社と、和歌山市の伊太祁󠄀曽神社。伊太祁󠄀曽神社にはまだ行ったことがありません。
丹生都比売神社訪問記↓
まず、ここはなぜ「日前神宮・國懸神宮」と、二つの神宮の名前が掲げられているのかと不思議だったのですが…。
なんと、一つの境内に「日前神宮」と「國懸神宮」、二つの神社があるのです。一つの神社の境内に、摂社や末社がたくさんあるのはよくあることですが、これは珍しいのではないかと。
日前神宮・國懸神宮の創建はなんと、初代神武天皇2年と伝えられているそうな。HPによると、なんと創建2600年余!日本で最も歴史ある神社の一つとされています。
上のご由緒書きの通り、日前神宮の主祭神は日前大神(ひのくまのおおかみ)。國懸神宮の主祭神は國懸大神(くにかかすおおかみ)。聞いたことのない神様だなぁと思ったら、とんでもない。どちらも実は、天照大神(あまてらすおおみかみ)の別名なのですって。
そして、日前神宮は「日像鏡(ひがたのかがみ)」、國懸神宮は「日矛鏡(ひぼこのかがみ)」という鏡をそれぞれ御神体としています。へ、鏡?
これは、『日本書紀』の中の「天の岩戸」のエピソードと深い関わりがあるのです。
日前神宮は日像鏡(ひがたのかがみ)を御神体として日前大神を奉祀し國懸神宮は日矛鏡(ひぼこのかがみ)を御神体として國懸大神を奉祀しております。
神代、天照大御神が天の岩窟に御隠れになられた際、思兼命(おもいかねのみこと)の議(はかりごと)に従い種種の供物を供え、天照大御神の御心を慰め和んで頂くため、石凝姥命(いしこりどめのみこと)を治工とし、天香山(あめのかぐやま)から採取した銅を用いて天照大御神の御鏡(みかがみ)を鋳造しました。
時を同じくして鋳造された天照大御神の二体の御鏡が、日前國懸両神宮の御神体として奉祀されたと『日本書紀』に記されております。
それほどの古い由緒を持つ神社とは。恐れ入りました~!
さて、境内は広く、ぜひ写真に収めたいところですが、残念ながらご神域は撮影禁止となっています。
ただ、1カ所だけ自撮り台があって、スマホやカメラを置ける台がありました。しかし、おひとりさまの私は、神社で自撮りするつもりはありません(笑)。
せっかくなので、その自撮り台にスマホを置いて撮ってみたのですが…。
↑それがこの写真。何も分かりません(笑)。
ということで、写真は以上です(笑)。
この参道を進むと、その先はT字路のようになっていて、右に進むと國懸神宮、左に進むと日前神宮。特に順路はないようなので、どちらから参拝してもいいみたい。
日前神宮、國懸神宮とどちらの社殿も同じような造りをしていたのはあえてでしょうか。そしてこの境内、高台にあるわけではないのに、森の中にいるような荘厳な雰囲気が満ちていました。境内も社殿もきらびやかさや派手さはなく、至って質素なのですが、独特の世界観が漂っていて、格式の高さを感じました。さすが、古代から続く神宮です。
気持ちの良い参拝ができました。まあ、梅雨入りしたし蚊や虫が増えそうな感じはしたので、虫除け対策して行くといいかと思います。
社務所で御朱印をいただきました。コロナ対策のため、書置きのみの授与でした。
この日はレンタサイクルで次の神社へ向かいました。それはまた次回。