【和歌山】北条政子が創建した金剛三昧院。国宝の多宝塔が見事です(高野山・御朱印)
弘法大師空海が開いた日本仏教の聖地の一つ、高野山。広いエリア内に、有名な金剛峯寺などの他、現在は117のお寺があり、見所はたくさんあります。
高野山には何度も訪れましたが、行ったことのない箇所もまだまだ多いです。
今回訪れた、金剛三昧院(こんごうさんまいいん)もその一つ。金剛峯寺や奥之院、壇上伽藍などの有名スポットより知名度は低いですが、もっと早く来ればよかった!と思ったくらい、魅力的な場所でした。
金剛三昧院は、高野山のメインストリート(大門から壇上伽藍~金剛峯寺~一の橋と続く道)から少し外れた場所にあります。金剛峯寺からも歩ける距離なので、ぜひ歩いて向かうことをお勧めします。
↑高野山のメインストリートから南へ細い道を進むと、金剛三昧院の入口が。すでに秘境感が漂います。
オフシーズンの平日で、コロナ禍ということもあり、高野山全体が観光客少なめの日でした。その中でも特に金剛三昧院は、静寂に包まれており、荘厳で透き通った空気が漂っている気がしました。
↑立派な山門と、こうやくん(高野山のキャラクター)が迎えてくれました。
↑年季の入った、歴史を感じさせる扉も素敵です。こうやくん、可愛いなぁ。(こうやくん好き( ´艸`))こうやくんは、高野山の至る所で出会えます♡
↑扉の右側。銅鑼が吊り下げられていました。
高野山別格本山のお寺である金剛三昧院は、1211年(建暦7年)に、北条政子が、夫・源頼朝菩提のために発願・創建しました。
高野山の中でも、金剛峯寺や壇上伽藍、大門などと共に、「紀伊山地の霊場と参詣道」として、世界遺産の構成要素となっています。
↑境内には、少し雪が残っていました。他に参拝客はおらず、贅沢な貸し切り参拝。
春には石楠花(シャクナゲ)が咲き誇ることでも有名で、5月の上旬頃は、ピンクの花が彩る光景を見ることができます。
↑山門をくぐってすぐ左手側にあるのが、この多宝塔です。国宝です!
1223年の建立で、国内では、滋賀県の石山寺に次いで2番目に古い多宝塔とのこと。
北条政子が、源頼朝、実朝の御霊を供養するために建立しました。
↑近づいてみました。歴史を感じさせる、重厚さに見とれます。素晴らしい。
↑多宝塔のそばには、巨大な天狗杉。パワーを感じます。
↑山門からまっすぐ奥に進んだ所には、本堂があります。
↑本堂で参拝しました。御本尊は愛染明王です。
お賽銭箱の前にある銀の棒のようなものは、大錫杖で、「柱部分を左右に回して錫杖を鳴らすと、愛染様に願いが通じます」とのこと。私も柱を左右に回して、愛染様にご挨拶させていただきましたm(__)m
↑経蔵。重要文化財です。多宝塔と同じく1223年建立。古いですがよく残っており、派手ではないものの引き付けられます。
↑経蔵の上には、小さなお社が。四所明神社で、こちらも重要文化財です。高野山の守り神である丹生(にう)明神、高野明神、気比(けひ)明神、丹生御息の4柱を祀っています。前日の雨で足元がややぬかるんでいたので、四所明神社には手を合わせることができましたが、実はこの上にもお社らしき小さな建物があったけれど、そこまでは行きませんでした。
というか、四所明神社に大きなカラスがとまっていて、ちょっと怖かったんですけどね💦
御朱印をいただきました。
金剛三昧院は、国宝の多宝塔を有し世界遺産に登録されている格式高いお寺でありながら、高野山の中でも特に静寂に包まれた、荘厳な場所の一つだと思います。
今回はオフシーズンで、拝観料も必要なく、境内を自由に散策できましたが、特別拝観期は有料で、御開帳などもされているようです。
そして、金剛三昧院は宿坊にもなっており、お寺に泊まることもできます。高野山のお寺の多くは宿坊も兼ねていますが、ここは世界遺産ということで特別感がありますね★
違う季節にまたぜひ、訪れてみたいです(*^^*)
金剛三昧院