【和歌山】龍の天井絵が迫力満点!弘法大師自作の波切不動尊を祀る、南院(高野山・御朱印)
4月以来の高野山へ。
今回、まず向かったのは、女人堂から下った所にある、南院(波切不動尊)です。徳川家霊台のお隣。
南院も、徳川家霊台も、以前行ったことがあるけれど、その時はまだ御朱印集めを始める前だったので、今回は御朱印をいただきました。
前回の訪問記↓
↑こちらから、お邪魔します。
金剛峯寺や壇上伽藍、奥之院などのメインの見所に比べて、この辺りは人通りも少なく比較的静かです。
南院は、奈良の東大寺に住んでいた、子島真興僧都という人により建立されました。
御本尊は波切不動明王、重要文化財に指定されています。なんと、弘法大師空海の自作と伝わる貴重な仏像です。
秘仏で普段は見ることができませんが、毎年6月28日のみ御開帳されているとか。見たいなぁ。写真はお寺のHPに掲載されています。
大師が唐よりお帰りの際、嵐に遭われ海上荒れ狂う最中この不動明王に祈願したところ、全身から光を放って荒波を切り鎮め大師をお救いになったという伝承より浪切不動明王と尊称されます。
平将門の乱、元寇の役など数々の国難を救い、また高野全山の祈願本尊として不思議な霊験をあらわされています。
右手に後三条天皇の御自作の知恵の利剣(りけん)を、左手に慈悲の羂索(けんさく)を持ち火炎を吹き出す全身青黒色のお姿は、あらゆる邪悪を破り、さまざまな恐怖のいっさいを除いて全ての衆生を救いつくす為、汗と膏(あぶら)にまみれて働かれているお姿を示しています。
(「【高野山真言宗別格本山浪切不動尊別当】南院」より)
という、すごいお不動さんです👀
↑本堂。華美さのない、質素な雰囲気がかえって格調高さすら感じます。こういう雰囲気のお堂、好きですよ。
本堂で手を合わせたら、上を見上げるのをくれぐれも忘れずに。
なぜかというと、天井には…。
↑どーーーん!!!迫力満点の、龍の絵が描かれているのです🐉これはカッコいい。
↑お顔部分をアップで🐉
こちらは、鳴龍(なきりゅう)。吉田高嶺画伯による、八大波切龍王の天井絵です。とても生き生きと描かれており、臨場感があります。八大龍王は、御本尊の使者なんですって。
龍のお顔の真下で手を叩くと、音が響いて伝わります。私以外に参拝者はおらず、一人で手を叩いてみましたよ👏
お堂の中にも上がらせていただきました。
↑本堂のそばには、可愛らしい仏舎利塔が。
↑正面から。
この仏舎利塔は、1988年(昭和63年)に、なんとスリランカの大統領から贈られたものだそうです。その理由は、スリランカのお坊さんが、ここ南院で修業をしたというご縁からだとか。
南院は、宿泊施設(宿坊)も兼ねています。
↑本堂側とは別の入口があります。宿坊利用者は、こちらから入れる様子。
寺務所で御朱印をいただきました。
↑弘法大師御守本尊、とあります。
こちらは御本尊の御朱印。また、近畿三十六不動尊霊場の第36番札所でもあり、そちらの御朱印もいただけます。
南院のお隣の徳川家霊台も、久しぶりに拝観しました。
(写真は以前の記事にて)
御朱印は、受付でいただけます。先に御朱印帳を預けて番号札を受け取り、帰りに渡してくださいます。
↑三つ葉葵の朱印がカッコいいです!
この辺りは比較的静かで寂しさもありますが、宿坊を兼ねたお寺が点在しており、落ち着いて散策を楽しむことができます。高野山観光の際には、時間が許せばぜひこちらにも。
南院
徳川家霊台