【奈良】信貴山朝護孫子寺〜前編 境内には寅がたくさん!本堂の秘仏開扉と、一願成就の空鉢護法(平群町・御朱印)
奈良の生駒郡平群町(へぐりちょう)にあるお寺、信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)へ行きました。
愛犬ぽー🐶を連れてドライブで行けたらなと思っていたのですが、お寺のHPにはペット不可の旨記載されていたので、ぽー君にはお留守番をお願いし、電車とバスで一人GO🚃
JR王寺駅から、バスに乗って向かいました。
信貴山朝護孫子寺は、今から約1400年前、聖徳太子が開いたと伝わります。
聖徳太子が物部守屋を討伐しようと訪れたこの山で、勝利を祈願をすると、天空に毘沙門天が出現し、必勝の秘法を授けられました。その日は奇しくも寅年、寅の日、寅の刻でした。
信貴山境内には、大小の寅さんがやたらとたくさんいますが、この逸話に由来しているそうです。
そのご加護で勝利した聖徳太子は、自ら毘沙門天像を刻み伽藍を創建し、「信ずべき山尊ぶべき山」という意味の「信貴山」と名付けました。
その後、910年(延喜10年)に命蓮上人によって伽藍が整備されました。命蓮上人が醍醐天皇の病を平癒祈願したところ病気が治り、醍醐天皇から「朝護孫子寺」の勅号を賜った、とのことです。
(参考:信貴山 朝護孫子寺 公式ホームページ 【信貴山真言宗 総本山】、朝護孫子寺 - Wikipedia)
2月は寅の月!ということで、朝護孫子寺ではさまざまな催しが開かれています🐯
令和3年2月「信貴山 寅まつり」 : 信貴山 朝護孫子寺 公式サイト
私が訪れたのは寅まつりの日ではないものの、良いタイミングで訪れることができました♡
そして、境内はとてもとても広いです!私はお昼頃到着し、夕方のバスの時間までたっぷりと過ごさせてもらいましたが、それでもじっくり見て回ろうとうすると足りないくらいでした。塔頭寺院も3カ所あります。コロナ禍ではありますが、この日はすこぶるお天気の週末で、参拝客も多かったです。
見所が多いので、記事も2回に分けます~。
↑仁王門。
↑仁王門の両脇にいらっしゃる、仁王像。目力がすさまじいです!
↑休憩所に、小さな寅さんがたくさんいるのを発見🐅
↑中に入ってみました。寅さんのピラミッド🐅🐅🐅
寅は毘沙門天のお使いとされ、信貴山ではこの張り子の寅をお守りとして授与しています。首を振る姿は「よく首が回る(何事にも不自由しない、願いを招く)」というご利益があるといわれているんですって🐯
この山積みに納められた寅さんたちは、2月28日の納め寅供養にて供養されるそうです。
↑じゃーん!信貴山に来たからには、この大きな寅さんの写真を撮らなければ!ですよね。「世界一福寅」とあり、インパクトは抜群です。奥の上の方に見えるお堂は、朝護孫子寺の本堂。
↑正面から。この首、動いているんですよ~( ´艸`)ちょっと上の角度からでないと、お顔の表情をカメラに収めるのは難しいです(笑)。
↑大寅さんの近くにいる、可愛い2匹の小寅ちゃん。
↑赤門。
↑かやの木稲荷。見切れてしまいましたが、御神木は樹齢1500年だそうです🌳
境内にはこの他にも、いくつも鳥居とお社がありました。神仏習合を強く感じます。
↑聖徳太子像。
↑あら、可愛い猫ちゃんに遭遇🐱私が近づくと、「にゃぁ~」と可愛い声で話しかけてくれました。
↑この鳥居をくぐると、いよいよ本堂へ。
↑右奥に建つのが本堂です。
↑ここにも寅さん🐅親子かな?
↑本堂へ、階段を上ります。
↑外からも寅が見えます。
↑本堂外からの景色。ここから見えるのは、三重塔と日本一地蔵尊です。どちらも塔頭の玉蔵院に属しています。
↑朝護孫子寺は、聖徳太子御遺跡霊場の第20番札所になっています。
そして、商売繁盛・金運如意・開運招福・心願成就の徳を厚く授けてくださる毘沙門天さん。
本堂の中に入り、参拝しました。
そして2月中は、毘沙門天王秘仏御開扉が行われています!(2月28日まで、500円)
もちろん、拝観しましたよ★普段は入ることのできない内陣に足を踏み入れ、目の前で御本尊の毘沙門天像を見ることができました。大きくはない像でしたが、なんだか不思議なオーラというか、パワーを感じました。
さらに、御本尊の背後には毘沙門天二十八使者像が並んでおり、そちらも近くで見ることができます。二十八使者が全て揃っているのは珍しいそうで、ずらりと並ぶ姿は圧巻でした。
秘仏拝観すると、お札もいただけました。
本堂で秘仏拝観を終え、なんだか既に胸いっぱいな気もしてきましたが、広い境内、まだまだ山ほど見る所があります。
●霊宝館
↑本堂のそばにある、霊宝館。拝観料は大人300円です。
国宝『信貴山縁起絵巻』が観られるというので、入ってみました。展示されている『信貴山縁起絵巻』は、複製ですけれどね。原本は奈良国立博物館にありますが、展示されているとは限りません。
霊宝館はこぢんまりとしているものの、『信貴山縁起絵巻』やさまざまな寺宝が展示されており、まじまじと観ていました。霊宝館に入る人は少ないのかなぁ、他に人はおらず貸し切り状態でした。
霊宝館の拝観を終えると、受付の方に「これからどこに行くの?」と聞かれ、「下に降りながらいろいろ見ようかと…」と答えたところ、「そんなに早く降りないで!」と言われました(笑)。
信貴山にはたくさん見所があると説明していただき、特に「空鉢護法堂」と「開山堂」はぜひ行ってみて、とのこと。
●空鉢護法(くうはつごほう)
ということで、全然知らなかったのですがおすすめされたので、空鉢護法堂へ行ってみることに。
↑一願成就の神様を祀っているそうです。
霊宝館からは、だいたい15分~20分くらい歩きます。歩くというか、登山です⛰
↑途中にある、虚空蔵菩薩堂。
↑さて、ここから山登りです~⛰
↑途中にある、多宝塔。青い空に美しく映えます。
空鉢護法堂までの参道には、鳥居がたくさん建っていました。
↑行者堂を過ぎると、このような道をひたすら登る登る。
歩いていると2月でも上着を脱ぐくらい暑くて、これは夏は汗だくになってかなり厳しいな、と思った次第です(笑)。(虫も増えそうだし😅)
↑やっとゴールが見えてきました!
右側に並んでいるのは、八体の「星祭り本尊」。
↑こちらが、空鉢護法堂です!お堂の周りは狭いので、全体の写真が撮れず😅
一願成就の神様に、手を合わせました。お百度巡りをしている人もいました。
↑お堂の周りには、小さなお社がたくさん!
↑お堂の裏に祀られている、弥勒如来。なんだか日本語が気になる…。
そして、鳥居には「織田信長公 お市」と書かれているではありませんか。なんかすごい新しいんだけど…。どういうことだろう💦
↑小さなお社がぎっしりと並ぶ様子が、なんだか珍しくて。
↑空鉢護法堂からは、素晴らしい景色を眺めることができました。登ってきてよかった!知らずにスルーしなくてよかった~。霊宝館の方、ありがとうございます(笑)。
↑空鉢護法堂のそばには、信貴山城址。1577年(天正5年)、松永久秀が織田信長に背き、大軍の総攻撃を受け籠城。そして落城、廃城となりました。
そちらにも行ってみたかったのですが、歩き疲れてしまったので、距離を考えてやめておきました😅次はぜひとも奥之院へ行ってみたいです!
本堂でいただいた御朱印です。
↑通常御朱印は7種類!私は今回、御本尊毘沙門天(右)と、聖徳太子御遺跡(左)をいただきました。聖徳太子御遺跡も毘沙門天と書かれていますが、押してある印が異なりますね。
後編に続きます。