【大阪】”日本最古の観音霊場”、「あびこ観音」大聖観音寺(住吉区・御朱印)
ずっと伺いたいと思っていたお寺さん。大阪らしい人情味を感じる、心落ち着く場所でした☺
最寄り駅の大阪メトロ御堂筋線あびこ駅から、徒歩約3分。駅を出てお寺と反対方向には、賑やかな商店街があって、食べ歩きも楽しいです🎶
↑駅から近い門はこちら、南門。門をくぐると、まっすぐ本堂に続きます。
境内に入って知ったのですが、実はもう一つ門がありました。
↑こちらの西門。両脇で木々が迎えてくれる、長い参道がとても雰囲気あって素敵。
大聖観音寺(通称:あびこ観音)の歴史は古く、その始まりはなんと今から約1400年前。546年(欽明天皇7年)に聖徳太子が建立した、”日本最古の観音霊場”と伝わっています。
百済と交易をしていた依網吾彦の一族が百済の聖明王から一寸八分の観音像を贈られ、欽明天皇7年(546年)にこの地の人々がその像を祀る堂を建てた。そして、推古天皇14年(607年)に聖徳太子がその観音像を祀る観音寺を建立したとされる。
慶長20年(1615年)の大坂夏の陣の際には、真田信繁の攻撃を受けて逃げてきた徳川家康をかくまったという。江戸時代には最盛期を迎え、塔頭寺院が36を数えるに至った。
依網吾彦(よさみのあびこ)はこの地の豪族で、「あびこ」というこの地名の由来になったのだとか。お寺の山号は吾彦山です。
宗派は元々真言宗でしたが、1947年(昭和22年)に独立して、今は観音宗の総本山となっています。
↑立派な本堂。屋根がカッコいいです!こちらの本堂は、1897年(明治30年)の再建。
こちらに、秘仏本尊の聖観世音菩薩が祀られています。中には上がらず外からのお参りでしたが、荘厳な雰囲気を感じました。
境内は広すぎず狭くもなく、程よい感じが落ち着きます☺
↑護摩堂。不動明王を祀ります。毎年2月の節分の時期には、節分厄除大法会が開かれ、護摩木が焚かれます。こちらの不動明王は「油之不動尊」…なぜ油??と気になりましたが、お寺のHPに説明がありました。
護摩堂のご本尊「不動明王」は、延喜21年(921年)醍醐天皇の皇后ご懐妊の時、安産祈願のため、当寺に寄進されたと伝えられています。皇后がご分娩の時、都度油汗を流され苦悩の身代わりになられたというので、「油の不動明王」と呼ばれるようになりました。毎年、節分厄除大法会の期間中、不動明王の威力をよく発し、さまざまなお願い事を成就させられると伝えられています。
(「節分厄除大法会 – あびこ観音寺」より)
↑おびんずるさんを発見。
↑本堂の背後をぐるっと囲むように、たくさんの石仏が並んでいます。こちらは、西国三十三カ所の石仏群。写真の一番左が、第一番の青岸渡寺です。
そして、あびこ観音さんの名物(?)といえばこちらです。
↑大きな錦鯉たちが悠々と泳いでいます。ここの鯉、とっても大きい!ビッグサイズの鯉さんたちばかりです。暑い日だったので、とても気持ちよさそうに泳いでいました🐟
↑南門をくぐってすぐの所にそびえる大楠。
↑その大楠のそばに、は、鳩の群れ!群れすぎている!
実はちょうど、お寺の方が鳩のエサやりに来られたところでした。鳩さんたちは十分ごはんのタイミングを認識しているようで、お寺の方が持って来られるなり、すごい数の鳩が一斉に集まってきました👀その様子がなんだか面白く、しばらく観察してしまいました😅
御朱印授与所にて御朱印をいただきました。本堂の授与所(お守りなど)とは違う場所です。オリジナル御朱印帳も数種類ありました。
↑「除厄観世音」と「圓通殿」のセットでいただきました。こちらの彩色の印は、令和4年版で、毎年色が変わります。圓通殿とは、本堂の別称です。
書き手さんはご年配のおじいさん。穏やかな方で、気さくにお話してくださいました。戦争も経験されています。まだまだお元気でいてほしいな。
見本を見ながら時間をかけて、とても丁寧にお書きくださいました。「音」の字が味があって良いですね☺「圓」の字はちゃんと丸くなるように、下書きまでされるこだわりよう。そこまで丁寧に書いていただき、なんだか感動してしまいました…。
あびこ駅周辺は、下町のような大阪の賑わいを感じつつ、お寺に流れる空気はとっても穏やか。素敵なお寺さんでした。