【兵庫】深緑色の大鳥居が迎える、”尼のきふねさん”貴布禰神社(尼崎市・御朱印)
先月に続き、尼崎をぶらり。
尼崎えびす神社の十日えびすに行ってみたかったのと、前回時間がなくて参拝できなかった貴布禰神社へ参拝に伺いました⛩
阪神尼崎駅から徒歩約15分と、てくてく歩いて貴布禰(きふね)神社へ。
初詣客はぽつんぽつんと訪れているのみで、だいぶ落ち着いて心静かに参拝ができました。
国道43号線沿い、貴布祢公園に隣接して鎮座。
↑国道沿いにそびえる、大きな鳥居が目を引きます。思ったよりも大きな神社、広い境内でした。
この鳥居は、珍しい深緑色。それには理由がありました。
平成7年1月17日に起こった阪神淡路大震災で倒壊した石の鳥居に代わって、平成8年12月にお目見えしました。地震で倒壊した石の鳥居の建て替えだったため、鋼板製での建立を決断。朱塗りの鳥居がご社殿とのバランスを欠き、また国道43号線沿いという環境事情から汚れの目立たない深緑が選ばれました。
鳥居の次にくぐる、表門も立派ですね。
表門をくぐり、右手の方に手水舎があります。
↑龍の頭だけがちょこんと出ている、見たことのないタイプの手水舎です🐉
↑頭の上の蛇口をひねると、水が出ますよ🐉なんだかアラジンみたいで面白いビジュアルです( ´艸`)
貴布禰神社は、その創建は不詳ですが、1326年(嘉暦元年)の創建と伝えられているそうです。元は尼崎城内三の丸に鎮座、その後数回の遷座を経て現在地となりました。
戦火に遭い、境内の社殿のほとんどを焼失。現在の社殿は1950年(昭和25年)に再建、2002年(平成14年)に改修されました。
(参考:「御由緒 - 尼崎総氏神 貴布禰神社」)
御祭神は、高龗神(タカオカミノカミ)。京都の有名な神社、貴船神社と同じです。高龗神は漁業や水運を司る水神で、神社では雨乞いも行われ、歴代尼崎藩主の信仰も厚かったそうです。
加茂別雷神(カモノワケイカヅチノカミ)と加茂御祖神(カモノミオヤノカミ)が配祀されています。
↑拝殿前にも鳥居があります。
↑拝殿。こちらで二礼二拍手一礼、参拝させていただきました。
↑拝殿前の狛犬さん。肉付きの良いタイプです( ´艸`)
↑関西学院大学アメフト部の碑🏈この碑以外にも植樹もされていて、この神社は関学アメフト部と何やら関係があるようです。
HPに答えがありました。宮司さんが関学アメフト部OBだったのですね🏈
(参考:「きふねさんの七不思議>その三 - 尼崎総氏神 貴布禰神社」)
境内社も多くあります。
↑本殿右奥にある、白波稲荷神社。元は尼崎城内に鎮座していたそう。
↑白波稲荷神社の狛犬さん。陶器でできているようです。しかし、破損が激しくて…😢この写真の吽の方はそれほど目立ちませんが、もう一方の阿の方は、口元が大きく欠けていてかわいそうな姿でした…( ノД`)
↑白龍大神。
↑市庭戎社。近くの尼崎えびす神社が大勢で賑わっていたのに比べるととても寂しい感じですが、その分、一人一人のお願いに耳を傾けてくれそうです( ´艸`)
↑愛敬三社。可愛霊神(うまいのたまのかみ)・可美霊神(えのたまのかみ)・善哉霊神(えなにえのたまのかみ)を祀っています。聞いたことのない神様ばかりです👀HPによると、250年近く、由緒も明らかにされず、年1回の祭礼も極秘裏に続けられてきたと…な、何だろう、気になります!
(参考:「秋 - 尼崎総氏神 貴布禰神社」)
↑だんじり倉庫。貴布禰神社は、毎年8月1・2日に開催されるだんじり祭りでも知られているそうです。向かい合う2基のだんじりが激しくぶつかり合う、”山合わせ”が迫力満点なんだとか。残念ながら、ここ2年はコロナ禍のため中止されています。いつか見てみたいなぁ。
行事といえば、毎年10月24日に、「尼芋奉納祭」という、ユニークなお祭りも開催されているそうです。尼芋、すなわち尼崎のお芋。おいしそうです🍠
(参考:「尼芋奉納祭が行われました - 尼崎総氏神 貴布禰神社」)
↑干支の大絵馬、こちらの寅さんは太陽をバックにかっこよく立っていました🐯(ライオンキング…?🦁いや、寅🐯です)優しいタッチで表情も可愛らしいです♡
社務所で御朱印をいただきました。貴布禰神社と、境内の白波稲荷神社、2種類の御朱印を拝受できます。
↑どちらも直書きしていただけました。御朱印の説明書きも一緒に渡してくださり、それによると、右の貴布禰神社の御朱印は、尼崎城主・青山家から授けられた「軸のある青山葉菊」が社紋となっています。また、右側に押されているのは、御祭神の龍と、だんじりの山合わせを表しているそうです。
丁寧にご対応いただき、ありがとうございましたm(__)m
尼崎駅周辺の喧騒から離れ、穏やかに参拝することができました。この日もご縁に感謝です(*^^*)