【大阪】仁徳天皇を祀る高津宮。歴史と文化が根付く、都会の癒しスポット★(中央区・御朱印)
大阪市中央区にある、高津宮(こうづぐう)を訪れました。地下鉄谷町線谷町九丁目駅から近く、私は藤次寺から歩いて到着。
↑こちらの鳥居をくぐり、表参道を進みます⛩
↑参道脇にある、北野恒富筆塚。北野恒富(きたのつねとみ)は、明治~昭和前期の日本画家で、この近くに住んでいたそうです。
↑この石段の向こうに、拝殿・本殿が見えます。
高津宮の主祭神は、仁徳天皇。右座に履中天皇と葦姫皇后、左座に応神天皇と仲哀天皇、神功皇后を祀っています。
仁徳天皇は難波高津宮に遷都し、この一帯と非常に縁の深い天皇ですね。
そして、866年(貞観8年)、清和天皇の勅命により難波高津宮の遺跡が探索され、その地に社殿を築いて仁徳天皇を祀ったことが、高津宮の創建となっています。ここにも長い歴史が根付いているのですね。
1583年(天正11年)、豊臣秀吉が大阪城の築城に際し、比売古曽神社の境内(現在地)に遷座しました。
戦災により、建物はほぼ焼失してしまいました。その後、1961年に再建されました。
(参考:「高津宮「御祭神・由緒」)
↑拝殿・本殿。こちらで参拝を。
内部にはさまざまな写真や資料が展示されており、中に入って見ることができます。
歌舞伎や落語などの芸能とも縁が深いようで、七代目市川染五郎さんなど、ここで成功祈願を行った歌舞伎役者さん達の写真とサインが飾られていました(*^^*)
↑カッコいい狛犬さん。ちょうど桃の節句だったので、お雛様が飾られていました🎎
境内には、摂末社も多くあります。
↑朱塗りの鳥居が立ち並ぶ、高倉稲荷神社。とても綺麗にされています。
↑お稲荷さんなので、狐がたくさん。皆目つきが鋭いです🦊
↑赤色に囲まれた内部も、綺麗にされていてとても気持ちがいいです。
高倉稲荷神社の手前には、安産守護の安井稲荷神社があります。
↑高倉稲荷神社のそばには、下へと続く階段が。ん、何ナニ?
↑こんな風に、崖にちょこんと小さな鳥居が!このミニ鳥居、可愛いです⛩
そして、こちらと下の写真は、陰陽石、ですね。
↑こちらも。
さらに下った所には、谷末社。野の神、商業神、山の神が祀られています。
こんな風に、崖の下に末社があるなんて、面白いなぁ。
↑本殿の左隣。こちら側には、絵馬堂を挟んで2つの坂があります。
↑一つは、相合坂。縁結びの坂です。男女がそれぞれ左の階段と右の階段から上り、途中で合流します。合流地点でうまく会えたら、2人の相性は良い、ということだそうで( ´艸`)
↑こちらは、西坂。縁切り坂!ここを上って悪縁を断ちましょう(/・ω・)/
↑面白かったのが、こちら。何の工事だろうと思ったら、井戸を掘っているのだとか(゜o゜)そして、「お手伝い大歓迎!」いいですね~。今の世の中、井戸掘りに携わることができるなんて、なかなか貴重な機会かもしれません( ´艸`)
また、境内には、「高津の富亭」という建物があり、ここでは落語会や各種イベントが開催されている様子。さらに、「富亭カフェ」というカフェが併設されていました。時間があれば、ここのカフェでひと休みしたかったです☕
高倉稲荷神社の御朱印もあるそうで、次回いただこうっと。
そうそう、高津宮は、梅のスポットでもあります。今回はじっくり見られなかったので、また来年かな。
行く前はあまり知りませんでしたが、長い歴史と見所のある、都会のオアシスのような落ち着く神社でした。
高津宮
↓この本でも、高津宮が掲載されています⛩
【大阪】「大阪の融通さん」として親しまれる、藤次寺(天王寺区・御朱印)
大阪の天王寺区にある、藤次寺(とうじじ)を訪れました。
地下鉄谷町線谷町九丁目駅からすぐ。この辺りはお寺も神社も多く、御朱印さんぽが楽しいエリアです。
境内は広くはないものの、長い歴史を持つ、興味深いお寺さんでした。
↑赤い門をくぐって、お邪魔します。
谷町筋沿いで分かりやすいです。
藤次寺は約1200年前、弘仁年間(810~824年)に創建された、高野山真言宗の古いお寺です。公卿・歌人として知られる藤原冬嗣の発願で、その甥の任瑞上人を開基として建立されました。
建立の趣旨が藤原氏を治める寺である所から藤治寺と称し、代々藤原氏の祈願として栄えてきました。
江戸時代には九条家の祈願寺として幕末にまで至りましたが、明治には生玉十坊中の地蔵院を併合して藤次寺と改称し、「大阪の融通さん」という別称で多くの人々から信仰されて参りました。
(「藤次寺について│藤次寺ホームページ」より)
なるほど~。
しかし、1945年(昭和20年)に、戦災で全焼してしまいました。その後、境内地の移転があり、1960年(昭和35年)に現在の建物が完成した、とのことです。
(参考:藤次寺 - Wikipedia)
↑朱塗りの本堂。こちらでお参りを。
御本尊は、如意宝珠融通尊(宝生如来)です。また、吉祥天女像や不動明王像も安置されていて、特に不動明王像は2020年8月に納められたばかりの新しいお不動さんです。「谷町不動尊」と命名されています。
今回は外から手を合わせただけだったので、お目にかかることはできませんでしたが、ご祈念を申し込めば中で拝観できるのかしら?
↑本堂横にも。
あれ、上に何やら丸い形の…こういう造りは初めて見ました👀近づいて覗いてみたら、弘法大師さんがちゃんといらっしゃいました。
そしてこれは、後から知ったのですが、この藤次寺は作家・山崎豊子さんの菩提寺でもあったのですね!!
行った時には知らなくて( ノД`)調べてから行けばよかったです…。お墓のある場所は分かりませんでしたが、ネット情報では一般公開される期間もあるようで(命日前後?)、多くのファンが訪れているそうです。
私も改めて、きちんと手を合わせにまた来たいと思います。
寺務所で御朱印をいただきました。
↑寶生如来、と書かれています。摂津国八十八カ所巡礼の第19番札所にもなっています。
そうそう、寺務所前には、両替機がありました。お寺に両替機が置かれているのを初めて見ましたよ。ナイスアイディアですね👍
御朱印巡りをしている時は、100円玉が必須ですよね。100円玉が不足している時に、ここで両替できるととっても便利。
こぢんまりとしたお寺ですが、さまざまなエピソードを持つ、興味深い場所だなぁと思いました。またふらりと訪れたいです。
藤次寺
【大阪】菅原道真を祀る、地域に密着した小さな神社。千代田神社(河内長野市・御朱印)
大阪の河内長野市にある、千代田神社へ⛩
近鉄長野線汐ノ宮駅から徒歩約5分。静かな住宅地の中に溶け込んだ、小さな神社です。
↑2月末に訪れました。鳥居の脇の梅の木が、ちょうど見頃を迎えていました。
千代田神社の主祭神は、菅原道真。学問の神様ですね。元々は「菅原神社」という名前が始まりだそうです。
ご由緒については、詳しい創建については記録が残っておらず不明。ただ、ご神体の菅原道真像が平安時代末期の作と考えられており、その頃には存在していたと思われる、とのことです。
(参考:千代田神社「ご由緒」)
↑拝殿、奥には本殿。
拝殿前に、今年の干支である牛さんの大絵馬が🐮この牛さん、コロッとしていて可愛いです♡
↑拝殿そばにある牛さん。菅原道真を祀る神社でおなじみのものといえば、やはり牛さんと梅ですよね🐮今年は丑年でもあるし、いっそう親しみを感じます。
私が訪れた日は、神社には誰もおられませんでした。社務所もなく、拝殿前に、お守りや絵馬などの授与品が置かれた仮設テントが。
と、そのテントに、書置きの御朱印を発見。しかも、もう時期が過ぎてしまったとあきらめていたお正月限定の御朱印を、まだ置いてくれていました。
まだあるとは思ってもいなかったので、初穂料を納め、ありがたくいただきましたm(__)m
↑今年のお正月限定御朱印です。コロナでなかなか初詣にも行きづらいという人も多かった今年、期間中に限らず置いてくれているのは本当に嬉しいです☆彡
千代田神社はこぢんまりとした神社ですが、Facebookやインスタグラムもときどき更新されているので、いつも無人というわけではないようです。御祈祷や神事、行事ごとのお祭りなども行われていますしね。写真から、地域に密着し、地元の人々に愛されてきた神社なのだなということが伝わってきます。
タイミングよく神社の方がいらっしゃれば、通常の御朱印もいただけそうです。(インスタグラムの投稿で拝見しました)
コロナの関係でお祭りなども中止や縮小されたりはしていますが、毎年7月の千代田天神祭はとても賑やかなのだとか。その時期にまた訪れてみたいです。
千代田神社
【大阪】山自体が御神体の神聖な場所~美具久留御魂神社(富田林市・御朱印)&むか新のお菓子
大阪の富田林にある、美具久留御魂神社へ⛩
この神社の名前、初見ではなかなか読めないですよね👀私もその不思議な名前が気になり、行ってみました。
美具久留御魂神社は、「みぐくるみたまじんじゃ」と読みます。
近鉄長野線喜志駅からトコトコ、徒歩10~15分くらい歩いて到着。
↑こちらからお邪魔します。
主祭神は美具久留御魂大神(大国主命)、左に天水分神(あめのみくまりのかみ)・弥都波迺売命(みずはのめのみこと)、右に国水分神(くにのみくまりのかみ)・須勢理比売命(すせりひめのみこと)を祀っています。聞いたことのない神様ばかり👀
というか、大国主命が美具久留御魂大神であることも新たな発見でした。大国主命は、いろいろな別名を持っているのですよね。
創建は、第10代天皇崇神天皇の10年と伝わっており、非常に古い歴史を持ちます。
現在の建物は、1996年に改築・補修されたもの、とのことです。
↑鳥居をくぐります。
↑下拝殿。
↑ワンコはここから先には行けません🐶でもこれ、可愛いですよね♡
犬連れ禁止の看板を出している神社やお寺は多くありますが、単に「禁止」と書かれているだけでなく、このように「犬ちゃんはご遠慮ください。」「ここまでね!」とイラスト付きで描いてあって、全然悪い気はしないし、犬の飼い主としてとても好感が持てました(*^-^*)
犬連れOKの場所はそれだけで好きになってしまいますが、NGであってもこのような言い方をしてくださる神社の方の配慮に、とても好印象を受けました。そして参拝する私たちの方ももちろん、このような配慮を踏みにじることがないよう、しっかりマナーとルールを守らなければいけないですよね。
↑なんと、神社のキャラクターもいます(´・ω・)みぐくるん。
緑色の不思議な頭をしていますが、これは山を表しているのだとか⛰
↑下拝殿に、お雛様が飾られていました。こういう季節に合わせた演出、素敵ですね。
お雛様を見るのは久しぶりで、子供の頃実家に飾ってくれた私のお雛様を思い出して、なんだか懐かしくなりました。
下拝殿の先には、長い階段が。
↑狛犬さんに挟まれ、この階段を上っていきます。
↑この上にあるのが、上拝殿と本殿です。
↑ここは、山自体が御神体となっており、神聖な場所とされています。その通りに、この山にいると、なんだか違った空気感を感じました。
↑上拝殿。その奥が、本殿です。
ちょうど、神社の方が御祈祷か何かの準備をされていて、本殿への扉が開いており、「良かったら中に入って見ていただいていいですよ」と仰ってくださいました。
お言葉に甘えて中に入り、主祭神を祀る本殿と、その左右に建つ皇大神社(天照大御神などを祀る)、郡天神社(菅原道真を祀る)、利雁神社、南木神社(楠木正成などを祀る)を間近で見ることができました。ありがとうございます(*^-^*)
↑拝殿の横で撮った写真。
山自体が御神体であるため境内も広く、本殿への参拝を終えた後は、山の中を散策しながら、摂末社にお参りです。
山の中に、小さな摂末社が点在しています。
↑白雲宮。神武天皇などを祀っています。
↑支子(きし)稲荷神社へと続く、鳥居が並んだ参道。
↑支子稲荷神社。古さを感じます~。
↑ここにも「犬ちゃんはご遠慮願います🐶」の注意書きが。
↑嘉喜門院御廟所。
↑このような、苔むした地面と緑の木々が覆う御神体(山)の中を、静かに歩きました。
山の斜面にお社が点在し、その山自体が神聖な御神体という、特殊な場所に鎮座する神社。どことなく特別な空気を感じ、心が落ち着きました。
↑この、珍しい神社名を書いていただけて、なんだか嬉しいです( ´艸`)神社の方も優しく丁寧に対応していただけて、良い印象を持ったまま神社を後にしました。
駅まで歩いて帰る途中に、お客さんが続々入っていく和菓子屋さんを発見。甘いものに目がない私もついつい引き寄せられて、自分用のおやつに買って帰りました(/・ω・)/
「むか新」という、泉佐野市発祥の和菓子屋さんです。
↑こがしバターケーキ(3個入り・390円)と、大阪みたらしだんご(6個入り・330円)を購入🍡ぽー🐶はもちろんダメです~。
↑大阪みたらしだんご。お団子の中から、甘辛い醤油ダレがとろ~りととろけ出てきます。冷蔵庫で冷やして食べてもおいしいです。
むか新さんは、南大阪を中心に20店舗展開されているようなので、見かけたらまた寄ってみようっと。
美具久留御魂神社
住所:大阪府富田林市宮町3丁目2053
むか新(富田林店)
住所:大阪府富田林市宮町2-7-50
【奈良】信貴山朝護孫子寺〜後編 開山堂と塔頭三寺。2月「寅の月」特別御朱印をいただきました(平群町・御朱印)
前編はこちら↓
●開山堂
霊宝館の窓口の方から、ぜひ行ってみてとおすすめされた開山堂。
↑下からこの鳥居をくぐり、階段を上っていきます。上からも裏道みたいな所を通って行けますが、やはりこちらから入る方が気持ちも引き締まりますね。
開山堂は、聖徳太子、弘法大師、命蓮上人、歓算上人、そして四国八十八カ所の御本尊を祀っているお堂です。
↑お堂はこちら。
何気なく覗いてみたら、お堂の方に半ば強引に(笑)引き込まれて、断る間もなく、既に説明を聞いていた1組の参拝客と一緒に、八十八カ所のお砂踏みをする流れになりました…(笑)。お堂の方、ぐいぐいと話を進める、なかなか個性の強いおばさまでした(/・ω・)/
しかし、お砂踏みってやったことがなかったし、これも良い経験だと、初めてやってみることに。
お堂のおばさまのインパクトを忘れるほどに(笑)、開山堂の御本尊を一目見て驚きました。ずっと眺めていたくなるくらい、素晴らしいものでした。
というのも、お堂に安置されているのはよく見る仏像のイメージではなくて、一本の木(多分)に、聖徳太子、弘法大師、命蓮上人、歓算上人、そして四国八十八カ所の御本尊が埋め込まれるように彫られているのです。このような像は見たことがなく、驚きました。
お寺のHPに写真があります。これは一目見る価値がある、圧巻の像でした。
その周りを、お砂踏みしながら歩きました~。
お遍路は行ったことがありませんが、これでもご利益を授かることができるなんて、ありがたいですね( ´艸`)
↑開山堂の裏手には、命蓮上人のお墓があります。
●千手院
信貴山には朝護孫子寺の他、塔頭寺院が三カ所あります。そしてそれぞれ、宿坊も兼ねています。
まずは、千手院へ。
↑千手院の護摩堂。御本尊は毘沙門天王です。毎朝ここで、護摩祈祷が行われています。
↑護摩堂から少し上った所に、この大口を開けた寅さんが🐯本当に、信貴山には寅があふれています🐅
↑厄除観音を祀る、観音堂。
↑観音堂の前には、こんな石が。私もちょっと失礼して、腰かけました😅
↑観音堂の左手側には、ずらりとお地蔵様が並んでいます。
そして、この千手院で見逃せないのが、銭亀堂🐢銭亀という名前の通り、金運招福の銭亀善神を祀っています。
人が多く集まっていたため写真は撮りませんでしたが、金運向上を願う人が銭亀さんに願掛けすべく、列を成していましたよ。さらに隣には、貧乏神よけ神社もあります。
私はやっていませんが、お参りの仕方もユニークです。授与所で”一億円札”と”銭亀御守”を授かり、石臼の上にのせて念じ、石臼を回すというもの。
なかなか面白いお堂でした🐢🐢🐢
千手院HP→https://www.senjyuin.or.jp/
●成福院
続いての塔頭寺院は、成福院(じょうふくいん)。
↑融通殿。立派なお堂です。
↑隣の入口。
成福院では、如意融通尊が祀られています。私たちが「融通がきく」などと言う「融通」は、この如意融通尊が由来なのですね👀
↑寅大師像。修行大師像は他のお寺でもよく見かけますが、寅大師は初めてです🐯大師像の脇に寅さんがいますね🐅寅の足を撫でると、ご利益を授かれるそうな。
↑金銀の寅さんが可愛くて🐅写真右に見切れているお堂は、三福神堂。弁財天、大黒天、恵比酒大神を祀っています。
成福院でいただいた御朱印です。
↑如意融通尊、と墨書きされていますm(__)m
成福院HP
●玉蔵院
塔頭寺院、最後は玉蔵院(ぎょくぞういん)へ。成福院のすぐお隣です。
↑成福院を出ると、すぐに玉蔵院の旗がびっしり並んだ通りへ。
↑玉蔵院の入口です。
↑瓦に何やら文字が。百味?気になります。
この玉蔵院は、塔頭三寺の中でも個人的には一番見所が多く、興味深いお寺でした。
玉蔵院の由来は、
鎌倉時代、興教大師覚鑁(かくばん)上人がこの山に参篭された時、毘沙門天さまよりありがたい摩訶不思議な玉『如意宝珠』を授けられ、この寺に蔵められたことから『玉蔵院』と呼ばれるようになりました。
このありがたい如意宝珠がいつの頃からか「融通さん」と呼ばれるようになりましたのが玉蔵院融通堂に祀られる『如意融通尊』です。
覚鑁上人、どこかで聞いたことがあるなぁと思ったら、和歌山県岩出市にある根来寺の開祖でしたね。
↑浴油堂。ここは何だろう、と思ったら…。
↑こちらに説明書きがありました。そして、御本尊は出世毘沙門天。”出世”とつくと、なんだか上に導いていただけそうな気がします!( ´艸`)
さらに、階段を上ります。
↑融通堂。成福院に続き、こちらも融通さんですね。
↑融通堂のそばには、さらにお堂が。
↑観音さま。
↑弁財天さま。
↑そして、どーんと圧巻。「日本一大地蔵尊」と、三重塔です。
玉蔵院でも御朱印がいただけます。
↑浴油堂の出世毘沙門天さま。
玉蔵院では他にも、融通堂や地蔵尊など、複数の御朱印がいただけます。
玉蔵院HP
そして、2月の内に信貴山を訪れたかった最大の理由は、こちら!
↑2月は寅の月ということで、2月28日まで、朝護孫子寺+塔頭三寺で、寅の特別御朱印を授与しているのです🐯全ていただくことができました!ありがとうございますm(__)m
どれも迫力があり、カッコいいです。金運や勝運が上がりますように☆彡
まだ見れていない箇所がありましたが、バスの時間も近づいてきたので、境内を後にします。
↑開運橋。ここにも寅🐯
↑開運橋からの眺め。写真に写っている橋の近くに、バス停「信貴大橋」があります🚏
そしてこの開運橋からは、なんとバンジージャンプもできます…私は絶対やりません!ブルブル
↑開運橋を渡ると、寅茶屋さんという可愛らしいお店が。
ここで、焼きよもぎだんごを購入しました🍡周辺にはいくつか同じような和菓子やさんがありましたが、ここで人が買っているのを見て、ここにしました(笑)。
↑持ち帰って家でたべました🍡愛犬ぽー🐶の視線を感じますが、もちろんダメです~。
見た目はおまんじゅうっぽいですが、食べてみるとモチモチのよもぎ餅がとってもおいしい!中身はほんのりしょっぱいつぶあんがぎっしりつまっていて、美味でした♡
見所たくさん、御朱印もたくさん、寅もたくさん🐯な信貴山朝護孫子寺。とっても充実の散策ができました。
境内には今回行けなかった場所もあるので、ぜひとも再訪したいです。
【奈良】信貴山朝護孫子寺〜前編 境内には寅がたくさん!本堂の秘仏開扉と、一願成就の空鉢護法(平群町・御朱印)
奈良の生駒郡平群町(へぐりちょう)にあるお寺、信貴山朝護孫子寺(しぎさんちょうごそんしじ)へ行きました。
愛犬ぽー🐶を連れてドライブで行けたらなと思っていたのですが、お寺のHPにはペット不可の旨記載されていたので、ぽー君にはお留守番をお願いし、電車とバスで一人GO🚃
JR王寺駅から、バスに乗って向かいました。
信貴山朝護孫子寺は、今から約1400年前、聖徳太子が開いたと伝わります。
聖徳太子が物部守屋を討伐しようと訪れたこの山で、勝利を祈願をすると、天空に毘沙門天が出現し、必勝の秘法を授けられました。その日は奇しくも寅年、寅の日、寅の刻でした。
信貴山境内には、大小の寅さんがやたらとたくさんいますが、この逸話に由来しているそうです。
そのご加護で勝利した聖徳太子は、自ら毘沙門天像を刻み伽藍を創建し、「信ずべき山尊ぶべき山」という意味の「信貴山」と名付けました。
その後、910年(延喜10年)に命蓮上人によって伽藍が整備されました。命蓮上人が醍醐天皇の病を平癒祈願したところ病気が治り、醍醐天皇から「朝護孫子寺」の勅号を賜った、とのことです。
(参考:信貴山 朝護孫子寺 公式ホームページ 【信貴山真言宗 総本山】、朝護孫子寺 - Wikipedia)
2月は寅の月!ということで、朝護孫子寺ではさまざまな催しが開かれています🐯
令和3年2月「信貴山 寅まつり」 : 信貴山 朝護孫子寺 公式サイト
私が訪れたのは寅まつりの日ではないものの、良いタイミングで訪れることができました♡
そして、境内はとてもとても広いです!私はお昼頃到着し、夕方のバスの時間までたっぷりと過ごさせてもらいましたが、それでもじっくり見て回ろうとうすると足りないくらいでした。塔頭寺院も3カ所あります。コロナ禍ではありますが、この日はすこぶるお天気の週末で、参拝客も多かったです。
見所が多いので、記事も2回に分けます~。
↑仁王門。
↑仁王門の両脇にいらっしゃる、仁王像。目力がすさまじいです!
↑休憩所に、小さな寅さんがたくさんいるのを発見🐅
↑中に入ってみました。寅さんのピラミッド🐅🐅🐅
寅は毘沙門天のお使いとされ、信貴山ではこの張り子の寅をお守りとして授与しています。首を振る姿は「よく首が回る(何事にも不自由しない、願いを招く)」というご利益があるといわれているんですって🐯
この山積みに納められた寅さんたちは、2月28日の納め寅供養にて供養されるそうです。
↑じゃーん!信貴山に来たからには、この大きな寅さんの写真を撮らなければ!ですよね。「世界一福寅」とあり、インパクトは抜群です。奥の上の方に見えるお堂は、朝護孫子寺の本堂。
↑正面から。この首、動いているんですよ~( ´艸`)ちょっと上の角度からでないと、お顔の表情をカメラに収めるのは難しいです(笑)。
↑大寅さんの近くにいる、可愛い2匹の小寅ちゃん。
↑赤門。
↑かやの木稲荷。見切れてしまいましたが、御神木は樹齢1500年だそうです🌳
境内にはこの他にも、いくつも鳥居とお社がありました。神仏習合を強く感じます。
↑聖徳太子像。
↑あら、可愛い猫ちゃんに遭遇🐱私が近づくと、「にゃぁ~」と可愛い声で話しかけてくれました。
↑この鳥居をくぐると、いよいよ本堂へ。
↑右奥に建つのが本堂です。
↑ここにも寅さん🐅親子かな?
↑本堂へ、階段を上ります。
↑外からも寅が見えます。
↑本堂外からの景色。ここから見えるのは、三重塔と日本一地蔵尊です。どちらも塔頭の玉蔵院に属しています。
↑朝護孫子寺は、聖徳太子御遺跡霊場の第20番札所になっています。
そして、商売繁盛・金運如意・開運招福・心願成就の徳を厚く授けてくださる毘沙門天さん。
本堂の中に入り、参拝しました。
そして2月中は、毘沙門天王秘仏御開扉が行われています!(2月28日まで、500円)
もちろん、拝観しましたよ★普段は入ることのできない内陣に足を踏み入れ、目の前で御本尊の毘沙門天像を見ることができました。大きくはない像でしたが、なんだか不思議なオーラというか、パワーを感じました。
さらに、御本尊の背後には毘沙門天二十八使者像が並んでおり、そちらも近くで見ることができます。二十八使者が全て揃っているのは珍しいそうで、ずらりと並ぶ姿は圧巻でした。
秘仏拝観すると、お札もいただけました。
本堂で秘仏拝観を終え、なんだか既に胸いっぱいな気もしてきましたが、広い境内、まだまだ山ほど見る所があります。
●霊宝館
↑本堂のそばにある、霊宝館。拝観料は大人300円です。
国宝『信貴山縁起絵巻』が観られるというので、入ってみました。展示されている『信貴山縁起絵巻』は、複製ですけれどね。原本は奈良国立博物館にありますが、展示されているとは限りません。
霊宝館はこぢんまりとしているものの、『信貴山縁起絵巻』やさまざまな寺宝が展示されており、まじまじと観ていました。霊宝館に入る人は少ないのかなぁ、他に人はおらず貸し切り状態でした。
霊宝館の拝観を終えると、受付の方に「これからどこに行くの?」と聞かれ、「下に降りながらいろいろ見ようかと…」と答えたところ、「そんなに早く降りないで!」と言われました(笑)。
信貴山にはたくさん見所があると説明していただき、特に「空鉢護法堂」と「開山堂」はぜひ行ってみて、とのこと。
●空鉢護法(くうはつごほう)
ということで、全然知らなかったのですがおすすめされたので、空鉢護法堂へ行ってみることに。
↑一願成就の神様を祀っているそうです。
霊宝館からは、だいたい15分~20分くらい歩きます。歩くというか、登山です⛰
↑途中にある、虚空蔵菩薩堂。
↑さて、ここから山登りです~⛰
↑途中にある、多宝塔。青い空に美しく映えます。
空鉢護法堂までの参道には、鳥居がたくさん建っていました。
↑行者堂を過ぎると、このような道をひたすら登る登る。
歩いていると2月でも上着を脱ぐくらい暑くて、これは夏は汗だくになってかなり厳しいな、と思った次第です(笑)。(虫も増えそうだし😅)
↑やっとゴールが見えてきました!
右側に並んでいるのは、八体の「星祭り本尊」。
↑こちらが、空鉢護法堂です!お堂の周りは狭いので、全体の写真が撮れず😅
一願成就の神様に、手を合わせました。お百度巡りをしている人もいました。
↑お堂の周りには、小さなお社がたくさん!
↑お堂の裏に祀られている、弥勒如来。なんだか日本語が気になる…。
そして、鳥居には「織田信長公 お市」と書かれているではありませんか。なんかすごい新しいんだけど…。どういうことだろう💦
↑小さなお社がぎっしりと並ぶ様子が、なんだか珍しくて。
↑空鉢護法堂からは、素晴らしい景色を眺めることができました。登ってきてよかった!知らずにスルーしなくてよかった~。霊宝館の方、ありがとうございます(笑)。
↑空鉢護法堂のそばには、信貴山城址。1577年(天正5年)、松永久秀が織田信長に背き、大軍の総攻撃を受け籠城。そして落城、廃城となりました。
そちらにも行ってみたかったのですが、歩き疲れてしまったので、距離を考えてやめておきました😅次はぜひとも奥之院へ行ってみたいです!
本堂でいただいた御朱印です。
↑通常御朱印は7種類!私は今回、御本尊毘沙門天(右)と、聖徳太子御遺跡(左)をいただきました。聖徳太子御遺跡も毘沙門天と書かれていますが、押してある印が異なりますね。
後編に続きます。
【大阪】2021年は開創1200年!”日本三不動の一”といわれる瀧谷不動尊(富田林市・御朱印)
大阪の富田林にある、瀧谷不動尊(たきだにふどうそん)へ行きました。
↑こちらから入りました。私は駅から行ったので、一番近いこの入口から入ってしまいましたが、もっと奥に歩けば山門がありました。
瀧谷不動尊は、正式な寺号は「明王寺」ですが、山号の「瀧谷山」にちなみ「瀧谷不動尊」の名が有名です。眼病平癒と厄除け、商売繁盛などに特にご利益があるとされています。
821年(弘仁12年)に、空海が開いた道場だそうで、ここも弘法大師空海ゆかりのお寺なんですね。知りませんでした~。
御本尊は不動明王、重要文化財です。普段は非公開ですが、毎月8日、18日、28日にご開帳されています。ご開帳の日にまた行かなくては!日本三不動の一つとも言われています。(諸説あり)
特に毎月28日はお不動さまのご縁日で、とりわけ賑わうとか。滝谷不動駅からお寺までの道路が歩行者天国になり、道には露店も出るそうですよ。
※現在はコロナの関係で、どうなっているかは分かりません。
(参考:「ご縁日 - 年間行事 | 瀧谷不動尊」)
境内は主に2つのエリアに分かれています。私が入ってきたのは道を挟んで北側のエリアで、こちらに本堂や多宝塔、寺務所などがあります。
↑手水舎と、その右には子安地蔵尊、奥には弁財天が祀られています。手水舎はコロナのため、使えなくなっていました。
↑鐘楼堂。
↑本堂。
↑この先に、不動明王さまがいらっしゃいます。こちらでしっかりと参拝。
ここでは毎日お護摩祈祷が行われており、この日も中で多くの人が祈祷を受けていました。内部は撮影禁止です。
また、本堂の隣の法楽殿は、交通安全祈願殿となっており、お祓いを受ける車がずらりと並んでいました。
↑観音堂。
↑寺務所の前に、こんな蛇口が👀御加持水です。
↑ありがたい水です。私も一杯いただこうと思いましたが、他に誰もやっていなくて、コロナも気になるし、遠慮しておきました😅次はぜひいただいてみたいです。
↑本堂の裏には鳥居が。この山道を登っていきます。
「イノシシ注意」の案内があって、ちょっとビビりながら…🐗「イノシシよ、出てくるんじゃないぞ」と心の中でつぶやいておりました😅
↑途中に、鎮守社があります⛩
↑そしてその先には、多宝塔!まだ新しいなぁと思ったら、昭和59年の建立だそうです。
↑多宝塔からの景色。富田林を含む南河内は、自然が多くのどかな光景が広がっています。賑やかで都会といった大阪のイメージとは、ちょっと違いますよね。
↑こちらから入るのが正しかったのかな?まだ綺麗な山門です。
さて、この山門を出て、道を挟んで南側のエリアへと移動しました。
南側には広い駐車場があります。
駐車場に面しているのが、この明王殿。
↑ここもピカピカで新しいですね。平成23年の建立です。
お正月時期の交通安全祈願殿にもなっています。
↑坂を下っていくと、一願不動堂があります。水掛不動尊が祀られています。
↑その先には、瀧行堂と瀧不動堂があります。石像不動尊を祀るお堂です。
↑写真だと見えづらいですが、小さな滝が流れています。
そしてここでは、「身代わりどじょう」という、何ともユニークで珍しい願掛けができます。
↑1杯200円。このずらりと並んだ缶の中には、どじょうさんが入っていますよ👀
これは一体何かというと…。
当山のお不動さまは、昔から色々のご利益があると云はれているが、その中でも特に眼病にご霊験があらたかな事が伝えられている。そしてお不動さまに目を助けてもらおうとお願いするときに、どじょうを持って参り、これを瀧谷の川に放って、お不動さまにお願いすれば、このどじょうの目が自分の目に代わって、身代わりとなり、自分の目を明けてもらえるという信仰があるからである。
瀧谷の川に放ったどじょうが身代わりになって、自分の目を助けてもらうという信仰は今も生きていて、瀧行場には何時もこの放生の為のどじょうが用意されていて、毎月二十八日などにはこれを川に放ち、祈願をこめて帰る人も多い。もっとも最近では、お願いは眼病平癒に限らず、色々のお願いでも皆このどじょうを放つ人が多いようである。
(「どじょう不動 - 霊験記 | 瀧谷不動尊」より)
どじょうを川に放ってお願いすると、どじょうが身代わりになって、自分の目を助けてもらえるという信仰からきているのだそうです。へぇ、面白い!
私も、やりましたよ~。
↑私のどじょうちゃん。写真ではボケていますが、元気に動いています。
動画も撮ったんですけど、はてなブログには動画が貼り付けられないので、インスタグラムにアップしました(それもブレブレ💧)。
このどじょうちゃんを、下の川に放ちます。しかし、私のどじょうちゃんはなかなか感から出てこないし、川に飛び込んだ瞬間が分からなかったしで、なんだかスムーズにいかず(笑)。これでもご利益があるのだろうか、なんて、願掛けしながらも前途多難な予感がソワソワしてしまったのでした😅いや、スムーズにいかないからこそ、困難があっても乗り越えられるということかなと、前向きに前向きに捉えることにします(笑)。
↑この上にも見所がありますよ。
↑惣拝所。西国三十三所のミニ霊場巡りの拝所です。階段を上がると…。
↑ガラスの向こうには、ブロンズの観音様が!両側のステンドグラス風な曼荼羅が素敵です。
↑ずらーり。私もまだ、ほとんどのお寺に行ったことがありません。
↑一番上には、三宝荒神堂。
↑三宝荒神堂から北を望むと、多宝塔が綺麗に見えます。
この風景が気に入り、周りに誰もいない中、しばらく眺めていました。
いただいた御朱印です。
↑中央の墨書きは「阿遮羅殿」と書かれています。これは、「不動明王のいらっしゃる宮殿」という意味なんですって。
(参考:「授与品・その他 | 瀧谷不動尊」)
また、今年2021年は、開創1200年にあたる年。右上には「開創壱千弐百年」の印も押されていて、今年ならではの特別感が嬉しいです♡
ちなみに、御朱印をいただいた寺務所内部はピカピカで、お寺というよりどこかのオフィスのようでした💦
1200年の歴史あるお寺ながら、新しいお堂が多くて、明るく足を踏み入れやすい雰囲気の場所でした。
次は、28日の縁日に来てみたいです。
滝谷不動尊
住所:大阪府富田林市彼方1762