妊娠と家族に悩む3人の女性を描いたドラマ『天使的城』。矢野浩二さんも出演
好きな女優さんの一人、馬蘇(マー・スー)が出ているので観た、2015年放送のドラマ『天使的城』。
馬蘇の中国語はすごく聞き取りやすくて、リスニングの勉強にも良いです(笑)。
舞台は深セン。主人公は、学生時代同じクラスだった3人の女性。
陳爽(馬蘇)はタクシードライバー。子どもの頃から男勝りの性格で、ちょっとガサツで女性らしさに欠ける。夫の李飛翔(李晨)も同じくタクシードライバーで、性格は優柔不断、頼りない。金銭的に余裕がない生活をしているため、子どもは望んでいなかったが、ある日妊娠が発覚する。
関莎莎(袁姍姍)は二流の女優。愛人など憎まれ役ばかり回ってくるため、役柄の影響で世間の評判は良くない。同じく芸能人の彼氏がいて、妊娠が発覚。しかし、売れ出した彼氏はスキャンダルを恐れて、莎莎とは隠れて付き合っており、莎莎に中絶を迫る。
趙蘇杭(応採児)は弁護士。会社員の夫と2人暮らし。ある日、蘇杭は病院の検査で、自分は妊娠できない体と知る。それを知った姑の態度が急変。息子と離婚してくれと蘇杭に強要する。
そんな3人の女性が、数年ぶりに再会し、友情を育みながらそれぞれ成長していくドラマです。
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妊娠や家族にまつわる女性の苦悩を、3人の立場から描いたドラマ。
社会問題も垣間見えて、なかなか面白かったです。
趙蘇杭の姑が、子どもが産めない蘇杭と息子を離婚させるべく、
田舎から若くて世間知らずの、健康で妊娠できる女性を呼び寄せ、息子を誘惑させようとするシーンなんかはドン引きでした…。
陳爽は経済的理由から、子どもを望んでいませんでしたが、
予想外の妊娠に、中絶と出産の間で悩みます。出産を望んでいなかったのに、妊娠するとお腹の子どもに愛着が湧いてくる。しかし夫は優柔不断で頼りなく、子どもをあまり望んでいる様子でもない。おまけに、同居している兄嫁とは、家の権利を巡ってバトルが勃発。
中国の現代ドラマって、よく次から次にいろんな問題が起こるなぁ~(特に家族関係)と思って観ていますが、これも然り。
家族の距離が良くも悪くも近すぎて、日本人からするとちょっと鬱陶しいくらいに思える時もありますが(言葉が悪くてすみません)、
そういうのって、外国人からすると普段は分からないので、ドラマを観ると勉強になったりします(笑)。
馬蘇が男勝りな性格の女性を演じていて、個人的にツボでした。
そして、このドラマには、中国で活躍する日本人俳優・矢野浩二さんも出演しています。
矢野さんは、日本ではあまり知られていませんが、中国では一番有名な日本人俳優ではないでしょうか。
このドラマでは、吹き替えなしに、中国人役をこなしています。素晴らしい。
趙蘇杭を好きになる麦克文(袁弘)の従兄で大企業のトップ、麦克白を演じています。
ついでですが、袁弘って濃いですよね~。間違いなくイケメンではあるけれど(笑)。
この『天使的城』の第一部とも言える、同じ監督作のドラマ『今夜天使降臨』も面白かったです。こちらも馬蘇主演。この2つは全く別物なので、どちらから観てもOKだと思います。
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