元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

北京現地採用。中国人の同僚女性たちとの思い出

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↑北京のスタバである日の一人ランチ。

 

中国2社目で働いていた時の話。日系企業の中国現地法人で、現地採用で働きました。

 

私は、ランチは一人で食べたい派です。たまには同僚と食べるのもいいけれど、毎日はちょっと疲れるし、私は一人の時間を勉強や情報収集などして活用したくて。

しばらく一人ランチを貫いていたのですが、ある時から半ば無理矢理、中国人女性社員の輪に入らされることになりました。断らせてくれなかった💧

皆日本語が話せる人ばかりで、仕事中の会話は日本語のことが多かったのですが、

ランチで私以外中国人女性となると、中国語でしゃべるしゃべる。

しかも、私以外は子持ちのお母さんたちばかり、30代から40代。話すことは子育てのことが大半でした。

正直、私は全然興味なくてうんざりしながら適当に相槌打ってランチ食べて。一人の方が時間を有効に使えるのに…。と、何度思ったことか。

でも、断らない自分も悪いし、まあ聞いているだけでも中国語のリスニングの練習だと思えばいいか、と思って付き合っていました(笑)。

そんなことを思ってはいたけれど、彼女たちにとっては、貴重な子育て情報交換の場でもあったのだろうなと思います。

私も、もっと前向きに、同僚たちのことに関心を持てばよかった…と、今となっては反省する部分もあります。

当時は日本人上司たち(おじさま駐在員)と社風がどうしても自分に合わなくて嫌いだったせいで、会社全体のことを好きになれずにいました。

でも、現地の中国人同僚たちは良い人が多かったし、もっと自分から壁を取り払って付き合えば良かったのに…と。もうとっくに退職したし今更遅いのですが、彼ら彼女らに対して申し訳なかったなと思う気持ちもちょっとあります。

 

私の勤務先は、女性社員も多く、30代から40代前半くらいの人が多かったです。

女性社員のほとんどが、子持ちのママたち。私の感覚だと、都市部に限るかもしれませんが、中国人のホワイトカラーは日本よりも女性が活躍していると思います。結婚や出産で仕事を辞めるなんてほぼありません。共働きが当たり前で、よほどの富裕層でなければ専業主婦にはならないです。

帰宅後は子どもの世話があるから、残業もあまりしないし(とはいえ、日本人上司が目を光らせていたので、仕事が終わらなければやっている人は多かった)、飲み会もできるだけ行きたくない。でも日本人上司に誘われると断れなくて、帰りたいのに仕方なく付き合わされる中国人部下たち。「あーあ、日本人の悪い習慣だ」と思いながら見ていました。私も帰りたい派でしたし(笑)。日本人上司は、「こういう時に付き合える人が出世するんだ」という、時代錯誤なことを平気で言っていたわ…。

 

結婚して子どもを産んで、子育てをアイさん(お手伝いさん)や両親たちに手伝ってもらいながら、仕事を続ける。それが当たり前という空気があって、結婚や出産へのプレッシャーは日本よりもさらに大きいです。

私も、中国人に何度も言われました。「結婚しないの?」「子ども早く産まないと」みたいな。

余計なお世話だと思うけれど、中国人はそのあたり、プライバシーもずけずけと聞いてきます。ただし悪気はなく、ただの好奇心であることがほとんどなので、私もそれは割り切って慣れましたし、別に嫌な気もしなくなりました。

(どちらかというと、日本人駐在員おじさんがそういうことを平気で女性社員に聞いてくることの方が嫌でした。日本ならセクハラ発言ですが、日本の監視が届かない海外では平気でやっている人多いです。)

 

自社でも他社でもそうでしたが、やっぱり中国人の女性はパワフルな人が多かったな。強くて言いたいことは隠さず言って、面倒見が良くて。

ときどき、おとなしく控えめな女性に会うととても新鮮です(笑)。

農村などの地方では、まだ男尊女卑が根強い所もあるので、あくまでも私が感じた都市部のホワイトカラー層の女性たちに対する印象ですが。

都市部のホワイトカラー層で言えば、女性の活躍は日本よりもずっと進んでいるように感じていました。役職者の女性も多いし、ちゃんと権限持って商談に臨むから、日本のように「持ち帰って上司に相談して後日お返事します」なんてダラダラはならない。その場で話が決まって、物事が進むスピードがとても速い。

 

中国ならではの問題もたくさん発生するし、海外で働く大変さはもちろんありましたが、日本の外に出てみることって本当に大事だと思っています。見える世界が変わります。

 

中国で働いた思い出は、またポツポツと気が向いたら記していきます。