元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

愛犬と過ごす時間はかけがえのない宝物。台湾映画『一分間だけ』で号泣

映画鑑賞記録。2014年の台湾映画『一分間だけ』です。正確には、台湾と日本の合作ですが。

最近は犬の映画に本当に弱くて。最後は涙なしでは観られませんでした。

私の好きな台湾の女優さん、張鈞甯(チャン・チュンニン)が主演という点も魅力。

 

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『一分間だけ』(2014年台湾・日本)

原題:只要一分鍾

監督:陳慧翎(チェン・フイリン)

出演:張鈞甯(チャン・チュンニン)、何潤東(ピーター・ホー)ほか

rira-movie.jp

 

原作は、日本の作家原田マハさんの同名小説です。私はこちらは未読なため、原作と映画との比較はできません。原作はもちろん日本が舞台なのを、映画では台湾舞台にアレンジしています。

 

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ファッション雑誌の新米編集者琬真(ワンチェン、張鈞甯)は、恋人で在宅コピーライターの浩介(ハオジエ、何潤東)と暮らしている。ある日、ペット企画の取材で訪れたペットショップで出会った、売れ残りのゴールデンレトリーバーの子犬に一目惚れし、リラと名付け、連れて帰ることに。

しかし、琬真は仕事がどんどん忙しくなり、リラの世話は浩介にまかせっきり。仕事のストレスから気持ちの余裕を失い、リラと浩介に八つ当たりしてばかり。ついには浩介から別れを切り出される。

浩介が去り、一人でリラを飼う琬真。そんな中、リラが病に侵され余命わずかであることが分かる。

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ストーリーはよくありがちというか、先が読めてしまうものなのですが、私はそれでも最後に泣きました(笑)。

 

私が思うこの映画の良い点と悪い点。

良い点はやっぱり、犬です。ワンコ強し。リラが可愛すぎます。ハイタッチにもうやられる。

私も犬を飼っていて、犬種は違いますが分かるんだよなぁ。飼い主が帰って来るのを今か今かと玄関で待っていて、しっぽをブンブン振りながら迎えてくれること。飼い主が寝ている時に容赦なく寄ってくること。

そして、犬がくれる愛情の大きさに本当に救われています。犬と過ごす時間は本当に幸せなもの。

また、舞台が台湾ということで、台湾の主に郊外の風景が素敵で観ていて癒されました。

 

悪い点はね…きっと多くの人もそう感じると思いますが、琬真に全く共感できないのです。

飼い始めはよし。ただ、昇進して仕事がさらに忙しくなってからがひどいです。傲慢で自分のことしか考えない身勝手女。

気持ちの余裕を完全に失って、他人のことを思いやれなくなってしまって。リラにも浩介にも当たり散らし、浩介の気持ちが冷めるのもそりゃ当然です。というか、浩介はとても優しい人柄だし、よく耐えた、と(笑)。

仕事が忙しくて余裕がない、ストレスがたまる。そんな人はたくさんいるし気持ちも分かる。私もそうでした。

けれど、犬や恋人に当たり散らすのは違う。私はいくら忙しくても、気持ちが落ち込んでも、帰宅して愛犬の姿を見ると、それまでのストレスが吹っ飛ぶほど癒されたし救われました。私たちに笑顔をたくさんくれる愛犬ぽーには、本当に感謝しているんです🐶(笑)。

自分がそうなので、飼い犬を可愛がるどころか当たり散らす琬真の気持ちは全くわかりませんし、共感できませんでした。

さすがに、リラが病気になってからは態度を大きく改め、献身的になるのだけれど。そこからはもう、リラの辛そうな様子に涙が止まらなくなりました。クライマックスはもう、泣けて泣けて…。見事に号泣してしまったではないか。

 

あと、これはわりとどうでもいいのだけれど、出てくる日本人モデルの撮影のシーンなんかはちょっと蛇足だったかなと。琬真の仕事の成功シーンを描きたかったのだろうけれど、やや興ざめというか。

 

チャン・チュンニンはとっても可愛くて綺麗。ナチュラルな美しさを備えた好感度の高い女優さんです。大陸のドラマにもちょこちょこ出演しています。

びっくりしたのが、馬思純(マー・スーチュン)が琬真と浩介の友人役でちょっとだけ出演していること。こんなところでチョイ役出演していたなんて知りませんでした~。

 

おまけ。

中国大陸版では、なぜかタイトルが「我的男友和狗」(私の彼氏と犬)となっているのですが…なぜこんなダサいタイトルになったのでしょう(;・∀・)原題の方がずっと良いのにな。

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