元・ふわふわ北京日和

約6年半中国で働き、2019年4月に本帰国。北京で出会った愛犬ぽー(トイプードル×ビションフリーゼ)が相棒★中国暮らしを懐かしみつつ、日本にいながら日々思うことを。

【読書記録】想像もつかないユニークな国と地域がたくさん『国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!』

『国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!』を読みました。地球儀や世界地図をいつまででも眺めていられるほど好きで海外への興味が尽きない私、とても面白く読みました。

 

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『国マニア 世界の珍国、奇妙な地域へ!』吉田一郎 ちくま文庫(2010年発行)

私が読んだのは、この文庫化される前の単行本(交通新聞社、2005年発行)です。もう15年前の古い本で、少なからず各地の情勢は変わっていることと思いますので、それを前提に。

著者の吉田氏のお名前は存じ上げませんでしたが、プロフィールによると「香港ポスト」記者や「香港通信」「香港ビジネスポスト」編集長を経て、現在無所属のさいたま市議になっています。

 

「小さくても立派にやってる極小国家ベストテン」「国の中で独立するもう一つの国」「ワケあって勝手に独立を宣言した国々」「常識だけでは判断できない珍妙な国・地域」「かつてはあったこんな奇妙な国・地域」の五章構成で、52の国(?)・地域を紹介しています。

「極小国家」で紹介されるバチカン市国モナコ公国、ツバル、モルディブ共和国など比較的有名な国から、私の不勉強もありますが全く名前を知らなかったユニークな国・地域がたくさん。

国際的に国とされない自治州や扱いが複雑な国、勝手に独立宣言したけれど認めれられていない国、つい数十年前まで存在していた不思議な国など、日本で生まれ育った身からすると想像を超える背景を持つ国々がたくさんです。世界地図と見比べつつ、訪れたことのない現地の風景を想像して読んでいました。

その仕組みを知らなかったアラブ首長国連邦ハローキティ金貨を発行したクック諸島のニウエ、領土は持たないが100以上の国と外交を結ぶ“国家”マルタ騎士団、かつてはアメリカの領土だったパナマ運河地帯、などなど。

日本にいては想像もつかないことが盛りだくさんです。世界は本当に広く、面白い。

 

ところで、国の定義とは。本書の「シーランド公国」のコラムでは、

一九三三年のモンテビデオ条約によれば、国際法で認められるべき国家の要件は、①国民、②領土、③政府、④外交能力で、シーランド公国はこれらは満たしていそうだが、一九八二年に締結された国連の海洋法では、島について「自然に形成された陸地」と定義しているので、人工島は領土として認められず、人工島だけを支配するシーランド公国は、領土を持たないから国家とは認められないということになる。

とあります。

 

外務省によると↓、国の数は196(日本が承認している国195+日本)。

www.mofa.go.jp

ただし、これはあくまでも「日本が承認している」数なので、日本以外では見解が違う場合が多々あります。

本書『国マニア』の冒頭「はじめに」でも、こう記されています。例えば、上の外務省ホームページでも確認できますが、日本政府の公式見解では東アジアにある国は日本と韓国、モンゴル、中国の四つ。北朝鮮と台湾(中華民国)は国とみなしていません。しかし、中国政府やモンゴル政府の見解では、北朝鮮は国です。

東アジアだけ見てもこのような複雑さなので、ましてや世界レベルでこれを考えると、「国」というものの見方が各国によってかなり異なることは容易に想像できます。 

 

これから生きている間にどれだけ未知の国や地域を訪れることができるか分かりませんが、やっぱり世界を知ることは面白いし、日本に留まっていてはもったいないとつくづく思います。

夢が広がる一冊でした。

 

 

(参考)

www.bbc.com