【大阪】”悪縁を断つ寺” 鎌八幡円珠庵。真田幸村ゆかりのお寺(天王寺区・御朱印)
玉造周辺で御朱印さんぽ。
どんどろ大師善福寺から歩いて5分くらいの場所に、「鎌八幡」の名で知られるお寺があります。それがこちら。
↑「悪縁を断つ寺」と、鎌の絵がとても目立っています!
お寺の名前は、円珠庵。別称である「鎌八幡」の名で知られています。
看板にある通り、ここは「悪縁を断つ」ご利益で有名です。鎌が刺さった御神木があると知り、和歌山のかつらぎ町にある丹生酒殿神社の鎌八幡宮を思い出しましたが、天王寺にもあったのですね👀
さて、この鎌八幡円珠庵。事前にネットで見た情報から、ちょっと怖くて近寄りがたいイメージを勝手に抱いていました。境内の撮影は禁止で、一見さんが気軽に訪れにくいようなお寺だと思っていたのです。
が、せっかく近くまで来たのだし、ご縁をいただけたらいいなと、足を踏み入れることにしました。
↑山門。こちらからお邪魔します。
この中に入ると、撮影は一切禁止です。撮影機材などが見つかった場合は没収されることもあるので、マナーは守りましょう。
境内にも貼り紙がありましたが、このところ観光などで訪れる参拝者で、マナーが悪い人が増えていて困っておられるそうです☹静かにお参りする場所ですので、大勢での参拝や大声での会話は控えた方がよいかと思われます。
来庵者の心得 - 【公式ホームページ】 悪縁を絶つ寺 鎌八幡 - 新規サイト002
昔、この辺りに一本の榎の霊木があり、人々の信仰を集めていました。時は下り、大阪冬の陣の時に真田幸村がこの信仰を聞き、鎌を打ち付け、鎌八幡大菩薩として祈念したところ、徳川方に勝利したと伝えられています。
そして江戸時代初期、国文学者でもある高僧・契沖阿闍梨がこの鎌八幡の境内に居を定め、円珠庵と称しました。
契沖は深く鎌八幡を信仰し、鎌八幡は祈祷寺として信仰が広まりました。
(参考:鎌八幡の由来 - 【公式ホームページ】 悪縁を絶つ寺 鎌八幡 - 鎌八幡(円珠庵))
境内はとてもこぢんまりとしており、静寂が漂っています。
そして、鎌八幡。御神木自体はそれほど大きくはないものの、たくさんの鎌が刺さっているさまはやはり驚きの、目を見張る光景でした。撮影禁止なので写真はありませんが、丹生酒殿神社の鎌八幡宮と同じようなイメージです。
周りにはおびただしい数の絵馬が掛けられていて、私が訪れた時も熱心に手を合わせている人が数名いらっしゃいました。
悪縁を断つ、というと、何か恨みを抱えた人が来るような所なのかと勝手に怖いイメージを持ってしまっていたのですが、そればかりでは決してないんですよね。
悪縁とは、人に限ったことではありません。例えば、断ち切りたい病気、厄払い、悪運などもそうです。実際に、「旧暦5月5日」には頭痛・高血圧・中風封じが、そして「9月7日または8日(白露の日)」にはぜんそく・風邪・気管支炎封じの行事が行われています。
行事予定 - 【公式ホームページ】 悪縁を絶つ寺 鎌八幡 - 鎌八幡(円珠庵)
御朱印をいただこうとしたところ、明るい声で女性の住職さまが出てきてくださいました。
いただいた御朱印は、力強い筆致でとてもインパクトがあります!
↑摂津国八十八カ所の第15番札所にもなっています。真ん中の印に、鎌がありますね!
絵馬は鎌のイラスト、そして鎌の形のかっこいいお守りもありました。
小さなお寺ですが、なんだか大きなパワーをいただけた気がして、行ってよかったです。この日もご縁に感謝。
鎌八幡円珠庵