【大阪】大阪夏の陣の歴史を刻む、おおさか十三佛のお寺ー常光寺(八尾市・御朱印)
大阪・八尾市で御朱印さんぽの続き。八尾天満宮の近くにある、常光寺を参拝しました。
近鉄八尾駅から徒歩約6分。商店街を歩いていると突如現れる、年季の入った大きな看板の先にあります(笑)。
↑こちらから入ります。手前の喫茶店が気になりましたが、この日は立ち寄らず。
↑山門。立派です!見ごたえのある山門を目にすると、個人的にテンションが上がってしまいます。
山門の下で、近所の子らしき少年たちが、居座ってゲームに興じておりました😅
↑山門では、大きな仁王像が出迎えてくれます。
↑「八尾地蔵尊」とある通り、御本尊は地蔵菩薩。お寺の紹介が石に刻まれているのも良いですね👍
常光寺は、臨済宗南禅寺派のお寺。臨済宗のお寺ってこれまであまり訪れたことがないので、個人的には新鮮です。
奈良時代に、聖武天皇の勅願で行基が創建したと伝わる、歴史のある古刹です。行基さん!
1389年(康応元年)、足利義満が高野山参詣の帰途にここを訪れ、自ら揮毫した扁額が寺宝として残っているそう。
その後、1615年(元和元年)大阪夏の陣の戦乱に巻き込まれました。
しかし、この寺を以心崇伝が抱え寺としていてため、徳川家康が「寺を荒らすな」との制札を発して、心無い雑兵の乱暴を厳重に戒めたため、寺はなんの被害も受けませんでした。
この戦いで藤堂高虎は、当寺の廊下で長曽我部家臣の首改めをしたとのこと。その廊下の板は、そのまま天井板に上げ今も残っていますが、一面に血の跡がしみついており、『常光寺血天井』として来訪者の目を見張らせています。
そのとき討死した藤堂家家臣七一士の墓も、本堂後ろに並んでいます。(常光寺HP「−河内音頭発祥の地 常光寺− 常光寺の歴史」より)
ここもまた、歴史を刻んできた場所なのですね。血天井、見たかったけれど、どこにあるのかそもそ見られるのか、分かりませんでした💧後から調べたところによると、方丈の縁側の天井がそうだったようです。
↑山門をくぐると、広くはないですがすっきりと落ち着く境内が広がります。
↑本堂。
中には入れませんでしたので(多分)、外からそっとお参りしました。
上でも述べたように御本尊は地蔵菩薩ですが、この地蔵菩薩像はなんと、平安時代初期の820年頃、小野篁の作と伝えらえているそうです。小野篁、歴史の授業で出てきましたよー!
御開帳などはされているのか不明。小野篁作の地蔵菩薩像、見てみたいものです。
↑おおさか十三佛のお寺の一つでもある常光寺。おおさか十三佛のお寺でおなじみ、ネパールから寄贈されたマニ車もちゃんとありました。ちゃんと回してきましたよ。
↑森本行誓宝筐印塔。初めて聞くお名前ですが、森本行誓は、八尾発展の基礎を作った人だそうです。
↑ここは、”河内音頭発祥の地”でもあるそうな。河内音頭とはこれまた初めて聞くもので、全く知りませんでした。しかしWikipediaを読むと、河内以外でも大阪、そして全国的に広がっているそうで、もしかしたら私もどこかで聞いたことがあるのかもしれません。
よく見ると、「元文部大臣 塩川正十郎書」とあるではないですか。塩じい!そして、この石碑を支えている巨石は、大阪城築城の際の残石なのだそうです。
↑鐘楼。
↑阿弥陀堂。
お堂の前にはシーソーがあります。境内には他にも、ブランコや鉄棒がありました。子供が遊べるお寺、良いですね。地域に親しまれてきた場所なのだな、と感じます。
寺務所で御朱印をいただきました。
常光寺は他に、河内西国霊場第3番札所でもあります。
おおさか十三佛のお寺なので、スマホで御集印も忘れずに!
↑にっこりほっこり、な可愛らしい地蔵菩薩さんが出てきてくれました♡
これまであまり知りませんでしたが、歴史を刻んできた由緒あるお寺さんに伺うことができて良かったです。
今回の八尾さんぽはここまで。八尾にはまだまだ気になる所がたくさんあります!
常光寺
住所:大阪府八尾市本町5-8-1