【大阪】空海の遣唐使船が出港した跡地から始まった、築港高野山釋迦院(港区・御朱印)
大阪・港区で御朱印さんぽ👣
港住吉神社よりも、大阪港駅(大阪メトロ中央線)に近い場所にあるのが、築港高野山釋迦院というお寺です。大阪港駅から南へ約200m。
高野山はもう何度も行っている、言わずと知れた聖地ですが、”築港高野山”との山号を持つお寺とは??とても興味を惹かれ、参拝に伺いました。
↑山門。観光寺院ではなく参拝者もほとんどいませんでしたが、お彼岸の時期だったこともあり、近所の方やお墓参りの方がちらほらと訪れていました☺
↑広すぎず狭すぎず、すっきりと居心地の良い境内です。「よくお参り下さいました」の看板が嬉しいですね。
築港高野山釋迦院は、1910年(明治43年)に開基した比較的新しいお寺です。宗派は高野山真言宗。
重要なのは、お寺が建立された場所です。
元は、弘法大師空海が、804年遣唐使船で唐へ渡るために出向した出帆した場所の跡地(難波津)に建てられたお寺なのです。空海が唐に渡ったのを顕彰するため、大阪府南河内郡河南町の弘川寺の塔頭「釋迦院」の次号を移し、大伽藍を建立したのが始まりです。
しかし、戦時の大阪大空襲で焼失。1952年(昭和27年)に現在地に移り、再建されました。
なるほどなるほど、と、思わずうなずいてしまうような背景を持つお寺だったのですね。
↑かつての境内図。現在の寺の規模は小さいですが、創建当時は約7,800坪とかなり大きな境内を有していたのだそうです。
阪神淡路大震災で被害を受けてしまい、現在の本堂や庫裡は1997年に新築再建されたもです。
↑本堂。御本尊は弘法大師です。
↑山門近くにあった、浪曲塔。Wikipediaによると、戦前、港湾労働者の間で浪曲が盛んだったのだそうです。
海に近いお寺だからか、港湾関係者に向けた塔や碑が建てられているのが印象的でした。
↑山門入ってすぐ左側に祀られている、稲荷大明神。
↑稲荷大明神の手前には、えええっ、鯖大師!?!?>゜)))彡
鯖を持った弘法大師さん🐟
↑水が流れる涼しげな音がするなぁと思ったら、こちらでした!一願不動明王。
↑こちらのお不動さんは、大阪四不動の一つです。大阪四不動とは、大阪市内の東西南北の4寺の不動明王を巡る霊場で、ここは西。私は以前、福島区の了徳院(北)を参拝した時に初めて聞いた霊場でした。東と南はまだ訪れていません。
↑十三重塔と、その前に立つ修行大師。塔の周りは、四国八十八ヶ所お砂踏み所になっています。
↑四国巡礼のお寺の名前がずらり。
↑日限地蔵堂。
↑おもかる尊、とあるので持ち上げてみました。うーーーん、重かったような…😅
本堂裏の庫裡のインターフォンを鳴らし、御朱印を頂戴しました。
↑摂津国八十八ヶ所霊場の第33番札所になっています。ご丁寧に対応くださりありがとうございましたm(__)m絵葉書や開運暦もいただきました。
静かで気持ちの良い空間で、良いお参りができました。この日もご縁に感謝です🎶
築港高野山釋迦院