元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【奈良】6.7mの地蔵大佛に感動。ならまちエリアの福智院(奈良市・御朱印)

ならまちさんぽ👣最後はならまちの東端に位置する、福智院を参拝しました。

崇道天皇社璉珹寺から天理街道をひたすら北にトコトコ、興福寺の方へ向かって歩きました。

駅から行くなら、JR奈良駅近鉄奈良駅どちらからも、徒歩20分は歩きます。ならまち散策しながら行けばそれほど時間を感じないとはいえ、徒歩が厳しければ近くにバス停「福智院町」もあるのでバスでも行けますよ。

奈良の数々の有名なお寺に比べると、前記事の璉珹寺同様、知名度は下がるかもしれませんが、参拝してよかった!とても印象に残るお寺でした。

 

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↑山門。

ならまち中心部のにぎわいからは少し離れていて、この辺りはわりと静かです。お寺の中も、私が訪れた時は先客が一人のみでした。

 

福智院は、真言律宗のお寺。その始まりは古く、736年(天平8年)、聖武天皇の発願により、玄昉(げんぼう)という僧が建立した「清水寺(しみずでら)」が前身となっています。その後、福智院と改称し鎌倉時代に再興したものの、明治の神仏分離令廃仏毀釈運動により、領地などが失われ、荒廃へ向かいました。それから徐々に立ち直り、現在に至るとのことです。

(福智院パンフレットを参考)

 

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↑山門をくぐってすぐ、2層の屋根を持つ本堂がそびえます。

 

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↑本堂を斜めの角度から。

境内は広くはなく、この本堂がおそらく唯一のお堂。この本堂は鎌倉時代の1254年(建長6年)建立で、国の重要文化財に指定されています。

外から見るとそのすごさはよく分からなかったのですが、中に入れるのかな?と覗いてみたら先客の方がいて拝観していたので、私も拝観することに。

拝観料500円を支払いお堂の中に入ると…これがすごかったんです!

 

本堂の中に足を踏み入れると、すぐ目を奪われるのが、御本尊の地蔵菩薩像です。

この地蔵菩薩さまが、思わず「わぁー!」と声をあげてしまいそうなほど、立派な仏像でした。なんといっても…大きい!!!こんなに大きなお地蔵さまも、珍しいのではないでしょうか。

しかも、こちらのお地蔵さまは坐像。座っています。お地蔵さまは立った姿の立像が多いと思うのですが、座った姿は珍しいです。

像の高さは2.7m、台座と光背を含めた全体の高さはなんと6.7m!どっしりと座ったお地蔵さまのその姿は、「地蔵大佛」と呼ばれるのも納得の、かなりの存在感です。

いやぁ、びっくりしました。こんなに立派な仏像に思いがけず出会えるとは。

鎌倉時代の1203年(建仁3年)の作とされ、本堂と共に国の重要文化財に指定されています。(本堂内は撮影禁止なので写真はありません)

お寺の方が、こちらの地蔵菩薩さまとお寺の由緒を詳しく説明してくださいました。拝観中は他に参拝客もなく、この約7mの地蔵大佛さまを目の前にお堂を貸切状態で拝ませていただき、なんとも贅沢な時間でした~。

本当に、至近距離で見せていただけるので、まじまじと細部まで見入ってしまいました。背中の光背にもたくさんの小さな仏像が施されていて、見ごたえがあります。

圧倒されました。大きなパワーをいただけたような気がします✨

 

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↑本堂前にも小さなお地蔵さん。こちらはまだ新しそうです。

 

御朱印をいただきました。

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↑御本尊の「地蔵大佛」の御朱印です。直書きしていただけました。

 

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↑書置きでいただいた、可愛らしい絵入りの見開き御朱印。「阿吽」と書かれています。

絵入りの見開き御朱印は、全部で4種類ありました。

 

地蔵大佛さんの他に、秘仏の十一面観音菩薩立像もいらっしゃり、こちらは期間限定で御開帳されるようです!

(10/17~10/23、11/1~11/7、3/17~3/23の期間中)

そちらも見てみたいなぁ。

 

この日のならまち御朱印さんぽはここまで。ならまちやその周辺は、まだまだ行ったことのないお寺や神社がたくさんあります。それはまた次回のお楽しみ😆

 

 

福智院

住所:奈良県奈良市福智院町46

narashikanko.or.jp

お寺の公式HPはないようです。