元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

アメリカの格差社会で生きるシングルマザーと娘。映画『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』

映画鑑賞記録。2017年の『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』を観ました。

なにげなく観てみたけれどすごく良かった。その日暮らしのシングルマザーとその娘を描いており、日本からはなかなか見えてこないアメリカの貧困やホームレスなどの社会問題を、皮肉にも明るく強烈なインパクトで訴える映画でした。

 

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フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法(2017年米)

原題:The Florida Project

監督:ショーン・ベイカー

出演:ウィレム・デフォー、ブリア・ヴィネイト、ブルックリン・キンバリー・プリンスほか

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フロリダのディズニーワールド。世界中から観光客が集まるその“夢の国”のすぐそばの安モーテルでは、ホームレスの若いシングルマザーのヘイリー(ブリア・ヴィネイト)と6歳の娘ムーニー(ブルックリン・キンバリー・プリンス)が住み込みその日暮らしをしている。

ヘイリーは定職に就かず、偽物の香水を観光客に押し売りしたり、香水が売れなければ物乞いのように金を恵んでもらったりして暮らしていた。6歳のムーニーはお転婆を通り越したイタズラ好きで、同じモーテルに住む友達のスクーティ、隣のモーテルに住むジャンシーと、毎日面白いことを見つけては笑い転げている。

貧しくも楽しい親子のギリギリの生活。しかしそれは長くは続かず…。

*****

 

ヘイリーは恐らく10代でムーニーを産み、シングルマザーになりました。ヘイリー自身が母親とはいえ精神的には子どもで、何しろ素行が悪すぎる。非行少女そのものです。

全身タトゥーだらけ、口が悪い。定職には就かず(職探しをしてもなかなか雇ってもらえない)、犯罪スレスレ(というか完全に違法)のことをして日銭を稼ぐ。ムーニー連れで偽物の香水を高級ブランドと偽って観光客に売りつけたり、香水を買ってもらえなければ「せめて2~3ドルちょうだい」と物乞いのようなことをしたり。宿泊していないのにホテルのレストランに紛れ込み、ムーニーを連れて無銭飲食。食事は同じモーテルに住みダイナーで働く友人のアシュリーから、おこぼれをこっそりタダで分けてもらう毎日。

口を開けばケンカ腰で相手を罵り、教養がないのがすぐに分かります。モーテルの支配人のボビー(ウィレム・デフォー)に逆ギレして、フロントのドアに自分の使用済み生理ナプキンを貼り付けた場面はさすがにドン引きしました(-_-;)

 

そんな母親のもとで育った6歳のムーニー。口は悪いし、イタズラも悪質で周りの大人に迷惑をかけまくります。

アイスクリーム屋に友達と張り込み、アイスを買いに訪れた客に可愛く頼み込んで、1個のアイスを買ってもらい、その1個のアイスを3人で分けて食べるのが楽しみ。

お金はないけれど、毎日友達と外を走り回り、何か面白いことはないかと探しています。イタズラっ子で憎らしいけれど、そんなムーニーの姿には悲壮感はなくて、毎日笑っている女の子。

 

日本人から見ればきっと、ドン引きしてしまうほど素行が悪い母娘。ヘイリーは母親失格だ、共感も同情の余地もない、自業自得だ。そう思う人も多いと思います。私も、ヘイリーは嫌いです(笑)。周りに対するその態度、もうちょっとどうにかしようよ、娘のためにも、と思ってしまいます。が、母親失格か?と言われると、そう簡単に決めつけるのはどうかとも思うのです。

素行が悪く、経済的に困窮し、子どもの教育もしつけもできず、“まともな母親”には到底見えないヘイリー。

しかし、ヘイリーは娘のムーニーが愛しくて仕方なかった。そのことはすごく伝わってきました。

そんなに素行の悪い母親なのに、娘を怒鳴ったり、暴力を振るったり虐待したり、食べ物を与えず餓えさせたり、どこかに置き去りにしたり、そんなことは一度もありませんでした。娘とまるで姉妹か友達のように、娘と同じ目線で遊び、会話をし、笑い転げる。そんなヘイリーのことが、娘のムーニーも大好き。

雨の日は2人で外に出て、土砂降りの中はしゃいだり。稼いだお金でお店に行き、カートに乗って騒いだり。

ホテルで無銭飲食するシーンも(もちろん無銭飲食はダメですが)、アシュリーが働くダイナーで山ほど注文するシーンも、ムーニーにお腹いっぱい食べさせたい、笑顔が見たいという母心のせめてものやり方だったのでしょう。

フロリダの青空の下、すぐそばにはディズニーワールド。そんな環境が強烈な皮肉にもなってしまう、明日の見えない安モーテルで暮らすヘイリーとムーニーの親子。2人の笑顔がとても輝いていると同時に悲しくて、やりきれませんでした。

 

これはアメリカの話ですが、日本でも貧困は社会問題化しています。ネットカフェ難民のように、住まいのない人たちも少なくありませんし、苦しい生活を強いられているシングルマザーだっている。

決して日本も他人事ではないと、他国を見て思います。

 

この映画のタイトルにもなった「フロリダ・プロジェクト」の意味は押さえておきたいところ。

「フロリダ・プロジェクト」とは、ディズニーワールドの開発段階における名称なのだそうです。(フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法 - Wikipedia

さらに、「プロジェクト」という単語。日本語にもなっている通り「計画」や「企画」という意味でもありますが、projectには「(低所得者のための)公営団地」の意味もあります。

この皮肉なタイトルからも、監督の込めた思いが感じ取れます。

ちなみに、Amazonの低評価レビューでこのタイトルに関して「この親のどこに計画性があるのか、何のプロジェクトの要素もない」というようなコメントを目にしましたが、タイトルの意味を知らないとそう思ってしまうのですね…(^-^; 

 

監督のインタビュー記事も興味深く読みました↓。

globe.asahi.com

 

本作は、出演者のうち有名俳優がウィレム・デフォーのみというキャスティングもユニークです。ヘイリー役のブリア・ヴィネイトは、監督がインスタグラムで見つけ主役に抜擢されたというから驚き。

子役たちを含めそこで実際に暮らす人をカメラで密着したドキュメンタリーかのように、皆自然な演技でリアリティがありました。

 

自由の国アメリカの底辺で生きる人たち。考えさせられることが多く、観て良かったです。あのラストも忘れられない。

 

 

 

24歳の女性が砂漠を徒歩で踏破。実話を基にした映画『奇跡の2000マイル』

映画鑑賞記録。実話を基にした2013年のオーストラリア映画『奇跡の2000マイル』です。

とても良かった。すごくすごく悲しい場面もあったけれど、映画としては非常に印象的な作品でした。

(下の方に少しネタバレを書いていますので、読みたくない方はご注意を)

 

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『奇跡の2000マイル』(2013年豪)

原題:Tracks

監督:ジョン・カラン

出演:ミア・ワシコウスカアダム・ドライバーほか

Amazon.co.jp: 奇跡の2000マイル(字幕版)を観る | Prime Video

 

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1977年のオーストラリア。24歳のロビン・デヴィッドソンは、一人で旅に出る。アリス・スプリングスからインド洋へと、砂漠を歩いて横断するのだ。その距離2000マイル、約7カ月の旅。親友でもある愛犬のディギディと、調教した4頭のラクダを連れて。資金も物資もないロビンは、ナショナルジオグラフィック誌に手紙を書く。ナショナルジオグラフィックはロビンの旅を支援することを決めるが、同誌のカメラマンリック(アダム・ドライバー)が数回旅の途中で落ちあい、撮影し、誌面でロビンの旅を紹介するという条件が付いた。

砂漠の旅は予想以上に険しいものだった。髪はボサボサ、照り付ける太陽に焼かれ肌は乾燥しボロボロ。なぜ自分はこんな旅を続けているのだろう…孤独に打ちのめされ、何度もロビンは自問自答する。それでもまた一日、海を目指して歩き続ける。

***** 

 

ロビン・デヴィッドソンは実在の人物で、ロビンの回顧録を映画化したものとなっています。 

24歳のロビンはちょっと変わり者というか浮世離れしているところがあって、小柄で口数は少なく、本当に一人で歩いて長旅ができるのかという不安も感じさせます。そんな、いつも遠くを見ているような個性的なロビンのキャラと、一匹の犬、4頭のラクダ。だだっ広い砂漠。淡々と、旅は進んでいきます。冒険と言えば冒険なのだけれど、派手なアドベンチャー要素はありません。 

 

壮大で厳しい自然を相手に、 時にはなすすべもなく立ちすくむこともある。それでも、旅は良い物だと、私は思います。どんな形であろうと、誰と一緒であろうと。この旅を通して、24歳のロビンは何を思い、何を得たのだろうか。

たとえ何も得られなかったとしても、自分探しの答えが出なかったとしても。この経験は何物にも代えがたいだろうし、その後の人生に大きな影響を与えたことではないかと思います。

携帯電話もなかった時代、地図とコンパス、そして自らの足を頼りに一歩一歩踏みしめながら前に進んでいった女性。その勇気には拍手を送りたいです。

 

アボリジニとの交流のシーンは好きです。映画の冒頭でも記述がありますが、先住民の描写は当時の状況に基づいています。

 

ロビンを演じたミア・ワシコウスカが良かった。オーストラリア出身の彼女は、この映画にもきっと熱い思いを持って挑んだのではないかと思います。映画ではなく、本当にロビンが乗り移りそこで旅をしているようにしか見えませんでした。

 

時間のある時にゆったりと観たい、一風変わった、けれどもリアルなロードムービーでした。

 

 

【ネタバレ含む感想】

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

私が辛かったのはこのシーンに尽きます。

愛犬ディギディの死。

 

いつもロビンを支えてきた相棒であり親友であったディギディ。砂漠で寝る時もロビンに寄り添って寝てくれるし、ロビンにとってはかけがえのない癒しだったはずです。

そんなディギディが、ある野宿の夜、ロビンが寝ている間に落ちていた毒を舐めてしまいます。

ゼイゼイと苦しそうに息をするディギディ。苦しむディギディを見ていられなくて、ロビンは銃でディギディを殺してしまいます。

 

大好きな愛犬を、自分の手で殺してしまい呆然とするロビン。悲しみに暮れ、数日は歩く気にもならず放心状態でその場にとどまってしまいます。

 

まだ生きられたはずの命が失われてしまった悲しみは、想像もできないほど大きいだろうと思います。自分をいくら責めても責めたりない。

ロビンがディギディを撃つシーン、私も呆然として観ていました。辛くて辛くて、涙が。もし自分だったらと思うと…胸が張り裂けそうです。

ディギディもロビンとラクダたちと、ゴールの海を見てほしかった。無念でなりません。

 

ディギディとの別れの後、リックと再会。リックはロビンに、読者からのファンレターを渡します。そこには子どもの絵で、ロビンとラクダたち、そして黒い犬が描かれていました。

その黒い犬は、もういなくなってしまった。このシーン、涙が止まりませんでした。

 

犬が苦しむのはたとえ映画であっても…辛いですね。

ディギディがロビンと旅を共にし、お互いを信頼し寄り添う姿がとても可愛らしく微笑ましかっただけに、余計こたえました。

犬を飼ったことのある人には、かなり耐えがたいシーンでした。

 

 

 

中級止まりの壁を乗り越えたい人にお薦めのリスニング本『耳が喜ぶ中国語』

中国語を学習するにあたり、これまでさまざまな参考書を買いました。

使って比べてみると分かりますが、自分に合う参考書と合わない参考書があります。

それでも、初級の間は地道に教科書と参考書を順番に読み込み、基本をどうにか叩き込んできました。

 

それから基本は身に着いたものの、“中級の壁”をなかなか越えられずにいました。

中国で働いていましたが、中国人が話すことが、一部は分かるけれど全部は分からない。中途半端な状況が打破できずにモヤモヤしていた時期がありました。

そんな時、一時帰国の際に見つけたリスニングトレーニングの本をやってみたらとても良くて。リスニングに特化して鍛えるには非常に良い教材だと思います。それがこちら。

  

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『耳が喜ぶ中国語 リスニング体得トレーニング』斉霞著 三修社

私がこれを購入したのはもう何年も前で、2010年の発行です。ちょっと古いよなぁと思っていたら、なんと2018年に改訂版が出ていました!

 

『改訂版 耳が喜ぶ中国語 リスニング体得トレーニング』斉霞著 三修社

↑こちらが改訂版。

Amazonで目次を見てみたところ、一部時事的な話題が刷新されているようで、全体の構成は変わっていないので、改定前と同じように使えそうです。

 

使われている単語も易しくはないので、中級学習者向けでしょうか。なので、逆に言えば中級を卒業した人には易しく、物足りなさを感じると思うので薦めません。

STEP1、2、3の3段階構成で、それぞれにたくさんの文章が収録されています。

STEP1は短く優しいと感じるかもしれませんが、STEP2、3と進むごとに文章は長く、難しくなっていきます。特にSTEP3では成語も多用されています。STEP3の文章が聞き取れれば、私の体感だとHSK5級のリスニングは余裕だと感じました。

 

この本とCDの使い方は、下記の通り。

1.まず、1トラック分の音声を聞きます。

2.書籍で中国語を確認します。

3.分からない部分は、日本語を確認します。

4.聴き取れない部分がなくなるまで、音声を繰り返し聞きます。

これに、私は4の後に「音読する」を加えて、声に出して読む練習をしていました。つまり、

1.音声を聞く

2.中国語を確認する

3.日本語を確認する

4.聴き取れない部分がなくなるまで音声を繰り返し聞く

5.音読する

を1セットとして、一冊分全スクリプトを練習しました。

リスニングのトレーニングになるのはもちろん、初出の単語を覚え、話す練習にもなる。とても効果的で、私には合っていたように思います。

 

さて、中国語の学習という面以外の、この本のもう一つのお気に入りポイント。

それは、掲載されている文章が良質で面白い、という点です。

中国の社会や文化を紹介したり、時事やトレンドを扱ったりしていて、中国を知るという側面からも興味深く一つ一つのスクリプトを消化していました。

たとえばこの、「中日汉字意思的差别」とか。

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STEP2の「上楼,男士先行」も良いですね。

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せっかく中国語を聞くならば、良い文章が題材だとさらに学習が楽しくなる気がします。 

そういう意味でも、この本が気に入っています。

 

特に独学で勉強する中級学習者には、良い教材になるのではないかと思います。

そしてこのシリーズ、スピーキングを鍛える『口が覚える中国語』もあるのですね!さらに韓国語とスペイン語もあります。これらも試してみようかな。

 

  

 

 

ジョージ・クルーニー×ジュリア・ロバーツ主演映画『マネーモンスター』

映画鑑賞記録。2016年の『マネーモンスター』です。ジョディ・フォスター監督、ジョージ・クルーニー×ジュリア・ロバーツ主演という豪華キャスト作品です。

緊迫したサスペンスかと思って観たら、ハラハラしながらもどちらかというとお気楽娯楽映画で終わったような印象です。それほどシリアスに気負わずに観られました。

 

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マネーモンスター(2016年米)

原題:Money Monster

監督:ジョディ・フォスター

出演:ジョージ・クルーニージュリア・ロバーツほか

Amazon.co.jp: マネーモンスター (字幕版)を観る | Prime Video

 

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人気の財テク番組「マネーモンスター」の司会を務めるリー(ジョージ・クルーニー)。ある日、生放送中に配送業者に扮した男がスタジオに侵入し、リーを人質に脅迫する事件が発生する。その男カイル(ジャック・オコンネル)は「マネーモンスター」の視聴者で、番組で薦めていたアイビス社の株を買ったが、株が急落し全財産を失っていた。

生放送でリーの運命を全世界の視聴者が見守る中、番組ディレクターのパティ(ジュリア・ロバーツ)はリーを救うべく動き出す。

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テンポ良く、目が離せず面白く鑑賞しあっという間に時間が過ぎました。事件と板食いがリアルに進行するという演出が新鮮で、ドキドキ感や疾走感もたっぷり。

ただ、ジョージ・クルーニージュリア・ロバーツという大物スターを主役に抜擢したわりには、なんだか不完全燃焼かな、という気も正直否めないかな、と。私は昔からジュリア・ロバーツが大好きなのですが、ジュリアの役もジョージ・クルーニーの役も、別に二人じゃなくてもよかったんじゃ…と思ってしまいました。

…と思ったのだけれど、監督であるジョディ・フォスターのインタビュー↓を読むと、主役がその2人でなければならなかったのだなぁと腑に落ちるところはあります。

www.cinemacafe.net

 

とはいえ、映画から考えさせられることも少なくないし、皮肉や風刺が効いているところはさすがだなぁと感じました。

ジョージ・クルーニー演じるリーは、人気者だけれども決して好感度が高いわけではなさそうです(笑)。調子に乗って都合の良いことばかり言うような、専門家というよりはタレントのような存在。番組を盛り上げるためにダサい衣装で楽しそうにダンスまで披露する。

そんなリーが人質にとられても、テレビの前の視聴者はあまり心配しているようには見えず、それどころか娯楽番組を観ているかのように他人事。しかし、メディアを鵜呑みにして消費する私たちは、実は誰でもカイルのような状況に陥るかもしれない。一部の大企業の手のひらの上で転がされ、ある日奈落の底に突き落とされるかもしれないのに。「マネーモンスター」の視聴者の描き方は、そんな一般大衆への風刺というか、気づきを提示しているようにも見えました。

 

99分と尺も短めなので、ササッとそこそこ面白い物が観たいという時にはぴったりかも。

 

 

 

【和歌山】愛犬と一緒に丹生官省符神社へ初詣&慈尊院でペットお守りを買う

初詣に行きました。

もちろん愛犬ぽーを連れて行きたいので、犬と一緒に行ける近場の神社はどこだっけ…ということで、九度山町世界遺産丹生官省符神社(にうかんしょうぶじんじゃ)へ。

前回の訪問記はこちら↓ 

minghuabj.hatenablog.com

元日に行ったので混んでいるかと思いましたが、にぎわってはいたもののそれほど混雑はしておらず、快適に参拝できました。この穴場感、やっぱり好きだなぁ。 

 

● 丹生官省符神社

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↑鳥居。石段の下には慈尊院があり、慈尊院から階段を上って来るとこの鳥居が迎えてくれます。

裏側からも入れます。私たちは裏側の方向にある駐車場に車を停めて(勝利寺側)、裏側から入ってきました。

真ん中の輪をくぐりますよ~。

 

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↑うん、初詣っぽい。お正月っぽい!なんせ日本のお正月が久しぶりなもので…(笑)。

御神酒や梅昆布茶が振舞われていました。体が温まります。

 

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↑今年の干支、ねずみさんです🐭ここで記念撮影をする人多数。

 

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↑ぽーくんはスリングに入っています。神社の外を散歩しましたよ。

他にもワンコを数匹見かけました。やっぱり犬連れに愛される場所なのですね🐶大きなスタンダードプードルちゃんも2匹いました。ダックスフンドやチワワなども。

 

丹生官省符神社で参拝を終え、下の方にある慈尊院へ。

 

慈尊院

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↑シンボルの多宝塔。

 

弥勒堂(本堂)でお参りを済ませて、奥の方へ。

やっぱりこのお方に新年の挨拶をしておかないと。

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高野山案内犬、ゴンちゃんです!ゴンの碑に挨拶し、ペット安全を祈願しました。

ぽーくん、偉大な先輩にちゃんと挨拶をしなさい~🐶

前回記事でも少し触れましたが、ゴンについて詳しくはこちら↓

jison-in.org

 

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↑なんとかツーショットが撮れました( ´艸`)

 

慈尊院ではペットのお守り(500円)も販売していたので、一つ購入しました。人間用のお守りやおみくじは買わないのに、犬には甘々です(^-^;

「どこに付けようか」なんて話していたら、お寺の方に「お守りは人間様が持っておいてくださいね」と笑って言われちゃいました(笑)。さすがに首輪には付けられないもんね(笑)。

 

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↑こちらがペットお守りです。

今年も一年、元気で健康で過ごせますように。 

 

やっぱり犬に優しい丹生官省符神社慈尊院、好きな場所です。心が穏やかになった気がしました。

 

 

丹生官省符神社

住所:和歌山県伊都郡九度山町慈尊院835

niujinja.sakura.ne.jp

慈尊院

住所:和歌山県伊都郡九度山町慈尊院832

jison-in.org

 

 

 

突然親友の子どもを育てることに。ハートフルなラブコメ映画『かぞくはじめました』

映画鑑賞記録。2010年のラブコメかぞくはじめました』です。

赤の他人の独身女性と独身男性。共通の友人夫婦が亡くなり、遺言により残された子どもを二人で育てることになる…というドタバタハートフルコメディです。

 

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かぞくはじめました(2010年米)

原題:Life As We Know It

監督:グレッグ・バーランティ

出演:キャサリン・ハイグル、ジョシュ・デュアメルほか

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warnerbros.co.jp

ダサい邦題が気に入らない(笑)。まあ、映画の内容をうまく言いえているとは思いますけれどね。

 

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ベーカリーを経営するホリー(キャサリン・ハイグル)。仕事は軌道に乗り、事業を大きくする計画を立てていた。彼氏のいないホリーに、親友のアリソン(クリスティーナ・ヘンドリクス)から男性を紹介されデートする。その男性は、アリソンの夫の親友メッサー(ジョシュ・デュアメル)。しかし、出会いから相性は最悪でデートは失敗に終わる。

お互いの印象が最悪のホリーとメッサ―だったが、ある日、アリソン夫妻が事故で急死してしまう。残された二人の娘ソフィーを心配するホリー。すると、夫妻は遺言で万一夫妻に何かあった場合は、ホリーとメッサ―に娘を託す、と遺していたことが判明する。

初めての子育てと、彼氏でもない相手との同居生活がいきなり始まった…。

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気軽に観られてなかなか面白く鑑賞しました。

子どもが残されたのならば、普通は夫妻の親戚が引き取ったりするものだけれど、そうはいかなかったというところがなんとも映画的(そこはツッコむな、という感じですね(笑))。でも、この無理矢理な設定が不思議と違和感なくまとまっていく上手さ。

仕事を楽しみ、気ままな独身生活を楽しんでいた一人の女性が、いきなり自分の子ではない赤ん坊を育てることになる。しかも、嫌っている相手と。

当然、子どもの育て方なんて分からないし、相手は1歳の天使のようなモンスター。上手くいかないことだらけで、金銭面でも苦しくなり、やりたい仕事も実現が遠のく。

 

順調だった人生が途端に様変わりし、何度も心が折れそうになりながらも、放り出すことはできない。それほどまでに親友との絆が強かったこと、羨ましいなとも思います。

まだ言葉を話せないソフィーがホリーに向かって「ママ」と言ったシーンは、ジーンときました。

自分の子ではないけれど、この小さな命が愛しくてしょうがない。育児を通して大人も成長していくのだな、ということを、暖かく観ることができました。

 

なりたくてなった家族ではない。ならざるを得なかった、血のつながりのない家族。

それでも、時間が経ち、さまざまな困難やぶつかり合いを乗り越えて愛情あふれる家族になっていく。

なんというか、縁、運命、そういうのも時に人生には大事なんだなぁ、としみじみ感じることのできる映画でした。

 

大切な存在と出会えること。人とのつながりって良いな、と思えます。それが、初めからうまくいかなかったとしても。自分の計画通りじゃなかったとしても。

ハッピーな気分になりたい時に観たい映画です。

 

 

 

 

2020年あけましておめでとうございます

2020年になりました。あけましておめでとうございます。

昨年は、6年7カ月過ごした中国から、犬を連れて本帰国し日本で新しい生活をスタートさせた、変化のある年でした。

北京情報を現地からお届けしたいという趣旨で始めたこのブログも、帰国したので北京情報はなく、書きたいことをマイペースに更新する趣味ブログとなってしまいました。

それにもかかわらず多くの方に読んでいただけて嬉しいです。ありがとうございます。

今年もどうぞよろしくお願いいたします。

 

愛犬ぽーくんからの年賀状ですよ~🐶🎍

 

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↑まあ、君は来年も再来年も同じ抱負だと思うけれどね( ´艸`)

中国に行ってから年賀状とは無縁になっていて、今回も帰国したからといって年賀状をせっせと作る気は全く起きず。年賀状は卒業しました(^-^;

その代わりに、PIC COLLAGEで新年カードを数パターン作って、親しい人やお世話になった人に送っています。住所教え合うのも面倒だし、このくらい気楽で良いよ、うん。

 

日本で年末年始を過ごすのは7年振り。中国にいた間は日本のような連休もなかったし、年末年始は一度も帰国しませんでした。

とはいえ、その年と会社によって4連休くらいになったこともあったので、近場で中国国内旅行に行ったりしたこともありました。

何してたんだっけ?と振り返ってみると、

2013年元日→初中国で年越し。上海発「無錫で過ごすお正月」という1泊2日の日本人向けのツアーに一人で参加したものの、私以外は当然2名以上での参加で、一人でのツアー参加がそれはそれは居心地悪かったです(笑)。もう二度と一人でツアーには参加しないと誓いました(笑)。

2014年元日→まさに1月1日、上海から北京に移動し北京に上陸。2日から北京で勤務開始。正月?何ソレ?状態でした(笑)。この日から私の北京生活は始まりました。

2015年元日→青島にいた。しかし沿岸部の青島は、北京に負けず劣らず寒かったです。

2016年元日→広州にいた。寒い北京を抜け出そう!と、広州&香港&マカオ弾丸旅へ出かけました。

2017年元日→北京にいた。たぶんまったりしていたのでしょう。

2018年元日→北京にいた。確か、乾山寿司で飲んでいたような… 

minghuabj.hatenablog.com

2019年元日→イースト ベイジンで犬連れステイケーション🐶 

minghuabj.hatenablog.com

 

そして今は、帰国したからといって特に年末感も正月感もなく、まったりしています。

昨年は帰国してからというものの、在宅ワークということもありちょっとまったりし過ぎた気もします。充電期間ということで(言い訳)

今年はもっとアクティブに動きたいなぁと思っているところです。

 

今年も愛犬共々、どうぞよろしくお願いいたします!