元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【大阪】国宝・如意輪観音像の一年に2日間だけの御開帳!観心寺(河内長野市・御朱印)

大阪の河内長野市にある名刹観心寺を訪れました。(4月18日)

昨年8月以来の再訪です。 

前回の訪問記はこちら↓ 

minghuabj.hatenablog.com

 

701年に役行者によって開かれた後、空海が北斗七星を勧請し、本尊如意輪観音像を刻んだという伝えがある、由緒あるお寺。楠木正成首塚があったりと、見所が多く興味深い場所です。

今回、4月18日にわざわざ再訪したのは、もちろん理由があります。それは、一年に4月17日・18日の2日間だけ、秘仏である国宝・如意輪観音坐像が御開帳されるからです。

一度見ておきたいと思っていた観音さま。見に行けてよかったです!

観心寺の境内については、前回の記事でほぼ紹介したので、今回は御開帳と前回訪れなかった見所について書きます。

 

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↑山門。

山門をくぐるとすぐ受付があります。拝観料は通常300円(大人)ですが、4月17日・18日の特別拝観日のみ、1,000円となります。

コロナ禍のため、金堂で行われる御開帳の特別拝観は、30分毎に最大100名ずつ入れ替わる形式となっていました。

コロナ禍ではあるものの、拝観に訪れた参拝客はそこそこ多く、私は正午頃訪れましたが、案内されたのは14時半の回でした( ゚Д゚)

お寺側も感染予防対策をしっかり頑張っておられたし、その点は安心でした。

待っている間に、境内で前回見過ごしていた箇所や、特別公開されている恩賜講堂に行ったりしてのんびり過ごしました。何しろ周りは山に囲まれていて、何もないので(笑)。

 

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↑金堂に続く階段です。

 

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重要文化財の、建掛塔(たてかけのとう)。楠木正成は三重塔の建立を計画しましたが、1336年に湊川で戦死したため、三重にはならずそのまま建掛塔として今に伝わっています。前回訪れた時は扉が閉まっていましたが、今回は開いていました!

 

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↑中にいらっしゃる大日如来像が見えました。

 

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↑こちらが、今回のお目当てである御本尊・如意輪観音坐像を祀る金堂です。この金堂も国宝★南北朝時代、正平年間(1346~1370年)の建立だそうです。

 

2時間以上待って、ようやくお目にかかれた国宝・如意輪観音像。優しいお顔で、尊い仏像ながらどこかしら強くリアルさを感じる雰囲気があって。「見とれる」という人の気持ちが分かるほど、美しい仏さまでした。私も、見とれました(笑)。

金堂内に入ると、まず、ご住職の方が簡単に説明をしてくださいました。そして、近くで観音さまを見ることができました。

一年に一度、見に来るだけの価値があると思わせる、素晴らしい観音像でした。毎年見に来る人が多いのも納得です。

また、中心に祀られている如意輪観音の両側には、不動明王愛染明王がそれぞれ祀られており、どちらも重要文化財秘仏であり、今回はその扉は閉まっていました。如意輪観音の左右に閉まった扉。なんだかすごくミステリアスな雰囲気を感じました。いつかその扉は開くのでしょうか。お目にかかりたいものです。

さらに、その周りには四天王像が控えており、こちらも重要文化財。境内にある霊宝館にもたくさんの重要文化財が保管されていますし、ここ観心寺は国宝・重要文化財を多数有する宝物の宝庫なのです👀✨

 

さて、こちらもまた重要文化財

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↑恩賜講堂。昭和天皇即位大典のため京都御苑に建てられた饗宴場の一部を移築開創したもので、かなり新しい建物です。それでいて、この重厚感。

内部では、高野山画僧である藤原祐寛先生をお招きして、「高野山百景」の展示が行われていました。

前回訪れた時は、この恩賜講堂も閉まっていました。内部に入れるだけでワクワクします。

 

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↑高い天井で広く、開放感のある講堂です。レトロな造りが、なんだかタイムスリップしたような気分にしてくれます。

 

私が特に目を奪われたのは、何といってもこの天井です。

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↑天井のデザインがすごく綺麗で素敵!青を差し色にしたこの色使い、鮮やかでとっても可愛いです。この天井に見とれ、しばらく眺めていました。首が痛くなるまで(笑)。

 

藤原先生の描く高野山の景色も、じっくり鑑賞させてもらいました。高野山には何度も行ったことがあるので、余計親しみを感じながら、温かい絵に癒されました。

展示されていた「南蛮屏風」(江戸初期の世界地図)以外は写真撮影可とのことでしたので、何枚かパチリ。

 

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高野山弘法大師空海とのつながりが深い観心寺だからこそ、できるイベントなのかもしれませんね。

 

そしてそして、前回見過ごした、後村上天皇御陵へも。

これが、長い長い階段を上った先にあり、普段運動不足の私にはこたえました(笑)。

 

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↑やっとのことで到着。こちらが、後村上天皇御陵です。

 

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天皇陵から、来た道を振り返る。まさに、山に囲まれて静かに眠っておられます。

 

国宝御開帳日だけ授与されている、特別御朱印をいただきました。

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↑北斗七星が輝いているのが素敵です!★

 

いやぁ、国宝の如意輪観音さまにお会いできて、何とも言えないオーラをひしひしと感じました。見に行ってよかった。来年以降もまた来られたらいいな。

 

 

観心寺

住所:大阪府河内長野市寺元475

www.kanshinji.com