【奈良】芍薬が咲き誇る石光寺へ。”日本最古 白鳳弥勒石仏”に出会う(葛城市・御朱印)
奈良の葛城市にある、石光寺(せっこうじ)へ初めて行きました。
先日訪れた、和歌山県橋本市の子安地蔵寺と同じく、「関西花の寺」の札所にもなっています。第20番。
花の寺ということで、季節のお花が綺麗だろうなぁと思ったのと、季節に応じてさまざまな御朱印を授与されているということで、ぜひとも行ってみたかったお寺さんです。
二上山を近くに感じながら、畑の多いのどかな小道をてくてく歩き、到着です。
↑山門。「日本最古 白鳳弥勒石仏の寺」「中将姫旧跡」とあります。いろいろなエピソードが眠っていそうで、楽しみ。
↑関西花の寺第二十番。石光寺の文字の下にあるイラストは、寒牡丹ですね。
石光寺の始まりは、天智天皇の時代の670年頃。天皇の勅願で建てられ、役小角(役行者)の開山と伝えられています。宗派は浄土宗。
中将姫伝説ゆかりの地でもあります。聖武天皇の時代(750年頃)、大納言藤原豊成の娘・中将姫が、この寺の井戸で蓮糸を洗い五色に染め、桜の木にかけて乾かしたそうな。そのことから、石光寺は別名「染寺」とも呼ばれています。
花のお寺としても有名で、特に4月の牡丹、5月の芍薬、そして冬の寒牡丹を見に多くの人が訪れるのだとか。
↑「想観の沙(すな)」とありました。「砂」ではなく、あえての「沙」。
右手に受付があり、拝観料400円(大人)を支払います。
↑受付からすぐの位置に、阿弥陀堂があります。御本尊は阿弥陀如来。
扉が開いており、上がらせていただきお参りしましたm(__)m
↑弥勒堂。4月20日から5月20日まで、”日本最古の弥勒石仏”が御開帳されています!ちょうど拝見することができて嬉しい\(^o^)/
日本最古、白鳳時代、石仏…これまでに出会った仏像とはちょっと違うイメージを抱かせます。
そして、弥勒堂の奥に、その石仏はいらっしゃいました。写真撮影は禁止ですが、お寺のHPに写真が載っています。
1991年(平成3年)に、弥勒堂改築に伴う発掘調査で出土したのだそうです。それまでずーっと、長い間眠っておられたのですね…。
実際に対面した石仏さま、頭がとても、大きい!お顔は扁平で、どことなく愛嬌があるような顔つき。そして、胴体と比べても頭が大きいです( ゚Д゚)胴体と顔はつながってはおらず、別々に出土した状態で残っています。
それにしても、よく残っていたなぁ…。なんだかとってもありがたい気持ちになり、石仏さまを眺めていました。
↑右側にたたずむのは、中将姫の像。写真には見切れていますが、手前には、中将姫が糸を洗い五色に染めた「染の井戸」があります。左にある木の幹は、糸をかけて乾かした「糸かけ桜」。
さて、この奥には、花々が咲き誇る、素敵な素敵なお庭が広がります。
私が訪れたのは5月3日。牡丹は既に終わっており、芍薬(アメリカシャクヤク)が見頃となっていました。芍薬以外にも、たくさんのお花が咲いています。
お寺のHPによると、現在芍薬はなんと、約100種、500株。終わってしまいましたが、牡丹はなんと420種、2700株!そんなに種類が存在すること自体知りませんでした~。
↑藤棚の藤の花も、まだ残っていました。
写真は、ごくごく一部です。新緑に覆われたお庭は、決して特別広いわけではないのですが、植え方やレイアウトなどを工夫しているのでしょう、散策がとっても楽しくて広く感じました。
その中に咲き誇る、色とりどりの花たち。こんなに芍薬を見たのは初めてかも。
このお寺には一体、何種類のお花があるのでしょう。季節に応じて咲く花も変わりますし、違った光景を見にまた訪れたくなりますね。
牡丹、芍薬だけでもすごい種類!↓
御朱印をいただきました。
石光寺は、御朱印の種類もたくさんあり、期間限定で授与されているものもあります。
どれも素敵で、今回は4種類拝受しました。
↑一番左は、花曼荼羅(阿弥陀如来と芍薬、期間限定)。「白鳳弥勒石佛」「船乗観音」「中将法如」は、弥勒堂開帳の期間限定です。「白鳳弥勒石佛」には、石仏のお顔のスタンプが👀いつでも石仏さまの姿を思い出せて嬉しいです( ´艸`)
季節を彩る美しい花たちが迎えてくれる、癒しのお寺でした。またぜひ伺えたらいいな。
石光寺
住所:奈良県葛城市染野387