元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【大阪】さまざまな表情の聖徳太子に会える!聖徳太子千四百年御聖忌記念特別展『聖徳太子 日出づる処の天子』@大阪市立美術館

大阪・天王寺大阪市立美術館で10月24日まで開催中の、『聖徳太子 日出づる処の天子』を観に行きました。

来年2022年は、聖徳太子の没後1400年。その節目にあわせ開かれる、”千四百年御聖忌記念特別展”です。

聖徳太子に興味のある人にはたまらない、まさに太子づくしな展覧会でした。絵に描かれた太子、そしてさまざまな太子像は、どれもそれぞれ描かれ方や表情が少しずつ違っていて、面白いです。

期間中は前期と後期に分かれており、私が訪れた9月26日は、ちょうど前期の最終日でした。

国宝や重要文化財を多数含む、太子にまつわる多数の宝物が盛りだくさんに展示されていて、見所満載です。

私は夕方訪れて、滞在時間は1時間にも満たず、駆け足での観覧になってしまったのがとても悔やまれます💧もっと時間に余裕を持っていけばよかった!じっくり見ていたら、2~3時間は欲しいところでした(笑)。

 

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天王寺公園内にある、大阪市立美術館。初めて訪れました。内部は大きなシャンデリアがあり、ややレトロさも感じる、なかなか素敵な建造物です。

 

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↑入口。観覧料(当日券)は、大人1800円です。いいお値段しますが、中身がボリュームたっぷりだったし、良しとします(笑)。

 

展示内容は、第1章から第5章までの5部構成に分かれています。

聖徳太子の生涯、聖徳太子信仰の広がり、四天王寺、叡福寺(御廟)と大阪の聖徳太子信仰、近代以降の聖徳太子のイメージ、のそれぞれがテーマとなっています。場所柄か、四天王寺をはじめとする大阪のお寺所蔵のものが多いですが、東北や関東からも数点出張してきています( ´艸`)

前期で見られた国宝は、太子ゆかりの剣「丙子椒林剣」(へいししょうりんけん)、「懸守」、「扇面法華経冊子」、「四天王寺縁起(根本本)」。

重要文化財も多数で、中には先日野中寺で見た金銅弥勒菩薩半跏像や、道明寺聖徳太子童形立像も、こちらに出張してきていましたよ( ´艸`)再会できて、一層親しみを感じました(笑)。また、御廟のある叡福寺からの寺宝も多数出展されています。中でもやはり、絵伝は見ごたえとストーリー性があって面白いですね。見入ってしまいます。

 

しかし、なんといっても一番多いのはやはり、ご近所の四天王寺の寺宝です。四天王寺に、こんなにもたくさん、国宝と重要文化財をはじめとする貴重な宝物が所蔵されていたとは。さすがです。四天王寺所蔵の重要文化財の中には、鎌倉時代舞楽面(蘭陵王)なども含まれています。

 

そして忘れてはならないのが、漫画家・山岸涼子先生の名作『日出処の天子』の原画コーナー!私は確か、高校生くらいの頃に読んだ記憶があります。山岸先生の描く美しい聖徳太子には、何とも言えない魅力があふれている気がします。『日出処の天子』、もう一度読みたくなりました。

 

本当に、さまざまな姿で表される聖徳太子の姿、そして太子信仰を感じる仏像などバラエティ豊かな展示品の数々に、ワクワクしっぱなしの観覧でした。

後期、もう一度行こうかなぁ…。後期のみの展示品も気になるし、もう一度ゆっくり鑑賞したいなぁ、なんて思っているところです。

大阪での開催は10月24日までですが、11月からは東京展が開催されるそうですよ♪聖徳太子ファンの方はぜひ。

 

 

千四百年御聖忌記念特別展『聖徳太子 日出づる処の天子』

開催中~10月24日

大阪市立美術館

住所:大阪府大阪市天王寺区茶臼山町1-82

taishi1400.exhn.jp

www.osaka-art-museum.jp