元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

ウィル・スミス主演映画『素晴らしきかな、人生』(原題:Collateral Beauty)

映画鑑賞記録。ウィル・スミス主演の2016年の映画、『素晴らしきかな、人生』をAmazonプライムで観ました。

あれ、このタイトルどこかで聞いたことある…。そう、1946年の映画『素晴らしき哉、人生!』ととタイトルがかぶるのですが、リメイクではなく全く別物の話のようで。しかも、1946年のは原題が“It’s a Wonderful Life”、今回のは原題が“Collateral Beauty”。全然違うのに、邦題でがっかりなパターンです(笑)。

映画自体は、私は最後わりと感動しましたし、種明かしに驚かされたし、余韻の残る良い映画だったのではないかと思います。

主演のウィル・スミス以外にも、エドワード・ノートンケイト・ウィンスレットキーラ・ナイトレイなど、助演陣もスターぞろいで豪華でした。

 

『素晴らしきかな、人生』(2016年米)

原題:Collateral Beauty

監督:デヴィッド・フランケル

出演:ウィル・スミス、エドワード・ノートンケイト・ウィンスレットキーラ・ナイトレイヘレン・ミレンほか

Amazonでの視聴はこちら→素晴らしきかな、人生(字幕版)

予告編↓

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舞台はニューヨーク。広告代理店の共同経営者として成功を収めていたハワード(ウィル・スミス)は、最愛の娘を失ったことによって失意のどん底にいた。仕事への熱意を失い、別人のように変わってしまったハワード。しかし、会社の経営にも影響が出てきたため、同僚のホイット(エドワード・ノートン)やクレア(ケイト・ウィンスレット)らは頭を悩ませる。打開策を講じるべく、偶然知り合った3人の舞台俳優に協力を仰ぐのだが…。

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ネタバレを避けたいので詳しくは書きませんが、最後の種明かしは全然気づかなくて、「そういうことだったのかー!」と結構びっくりしました。と同時に、感動してしまったなぁ。

 

正気を失った(ように見える)ウィル・スミスが、ドミノを積み、倒すシーンが何度か出てくるのですが、そのドミノが壮大👀そして、そのドミノが何かを意味し象徴しているのだろうな…とずっと気になっていました。

しかし、考察の浅い私には、それが何なのかはっきりとは分からないし、うまく言い表せません😅

 

ハワードだけでなく、ホイット、クレア、サイモン(マイケル・ペーニャ)ら同僚たちもまたそれぞれ悩みを抱えていて、その悩みに向き合い前に進んでいく姿が少しずつ描かれていたのも良かったです。

3人の舞台俳優が出てくるシーンは、どことなくユーモアもあり。特にヘレン・ミレンの存在感が群を抜いていました。

 

冒頭でも述べましたが、原題が”Collateral Beauty”で、重要なシーンでのセリフにもこのワードが出てくるのに、変な邦題のせいでそれが分かりにくくなっていたのは非常に残念です(´Д`)

 

エンディング曲、OneRepublicの「Let's Hurt Tonight」も素敵でした。耳に残る印象的な曲です。

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中国・深圳の大芬油画村でゴッホの複製画を描き続けてきた男。映画『世界で一番ゴッホを描いた男』

映画鑑賞記録。世界中の複製画が作られるという中国・深圳の大芬油画村で、20年以上ゴッホの複製画を描き続けてきた男性が主人公のドキュメンタリー映画『世界で一番ゴッホを描いた男』をAmazonプライムで観ました。

ずっと観たいと思っていたので、いつの間にかAmazonでプライム対象になっていてラッキーです。

深圳には数回行ったことがあるだけで、この大芬油画村には行ったことがなく、一度行ってみたいんですよね~。行ったことがない場所だけれど、中国の街の様子がやたら懐かしく感じたのもあるし、なかなか面白く鑑賞しました。

 

『世界で一番ゴッホを描いた男』(2016年オランダ・中国)

原題:《中国梵高》China's Van Goghs

監督:余海波(ユー・ハイボー)、余天琦(ユー・ティエンチー)

出演:趙小勇(ヂャオ・シャオヨン)ほか

Amazon.co.jp: 世界で一番ゴッホを描いた男(字幕版)を観る | Prime Video

予告編↓

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baike.baidu.com

 

中国語タイトルは『中国梵高』。「梵高」の読みはFàn Gāo、そう、中国語でゴッホのことです。

 

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中国・深圳の大芬油画村。ここは、世界最大の“油絵村”であり、世界の6割以上の複製画がここで制作されているという。

狭い路地に工房を構え、画工たちはそこで生活しながら複製画を描き続けている。画工の一人、趙小勇(ヂャオ・シャオヨン)は、20年以上もゴッホの複製画を描き続けてきた。彼の工房で制作したゴッホの複製画は、オランダの得意先などが買ってくれる。

独学で油絵を学び、ゴッホを尊敬し、ひたすらゴッホを描き続けてきた彼。いつか本物のゴッホの絵を見たい、という想いが募る。

反対する妻を説得し、パスポートも取得し、いよいよ憧れのオランダ・アムステルダムへ。そこで趙小勇が見たものとは…。

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上述の通り、私は大芬の油画村には行ったことがないけれど、映像で見るととても面白い場所です。狭い路地に構えた小さな工房で、数人の画工たちが汗をかきながらひたすら油絵を描いていく。その様子は、画家が自分のペースでゆったりと時間をかけて納得の一枚を作り上げる…なんてものでは決してなく、まるで工場の流れ作業のように、ただ黙々と手を動かし、機械的に複製画を量産していくのです。

世界中の画廊やホテルやお土産屋さんなどで売られている、名画のポスターなどは、こうやって作られているのか…と、結構、度肝を抜かれました👀

大芬村 - Wikipedia

 

主人公の趙小勇は、深圳の生まれではなく、田舎からの出稼ぎ労働者。実家は非常に貧しく、中学を中退していました。

趙は、同じく工房で働く妻と、2人の子供がいます。子供たちは生まれも育ちも深圳ですが、趙が深圳出身ではなく出稼ぎのため都市戸籍ではありません。高校生の娘は田舎に預けられ、田舎の高校に通っています。しかし、周りの方言が分からない、授業が理解できない…と辛い思いをしている様子。

そんな中国社会の問題も、ところどころ垣間見えます。

 

 

 

(以下、ネタバレを含みます)

 

ゴッホを崇拝し、いつか本物のゴッホの絵を見たい。そんな思いを募らせ、ようやく実現したオランダ・アムステルダムへの旅。

そこで長年の取引先である、現地の商売相手に会います。

趙が目の当たりにしたのは、観光客向けのお土産屋さんで売られているゴッホのポスター。それは、自分が描いたものでした。しかも、卸値の8倍もの価格で売られていました。

自分の複製画は画廊に飾られていると思っていた趙は、ショックを受けます。

 

そして、ゴッホ美術館で、待ちに待った本物のゴッホの絵との対面。

まじまじとゴッホの絵を見つめる趙小勇。本物のゴッホの絵の素晴らしさに圧倒され、打ちのめされます。「色が全然違う」とつぶやく趙。自分は20年以上もゴッホの絵を描いてきて、それを誇りに思ってもいる。しかし、本物は比べようがないほど素晴らしいものでした。

このシーンは、静かだけれどすごく見ごたえがあったな。とても印象に残っています。

 

それから、趙小勇自身が自分に問いかける、自分は芸術家か、職人かという問い。長年油絵を描いてきたのに、オリジナル作品が一つもないんだ、と、どこか悲しげな笑みを浮かべ語る彼。ゴッホの複製画を描く自分の仕事を誇りに思ってきた一方、このままでいいのか、という迷いも生じていたのかもしれません。

全然違うけれど、芸術家とは、オリジナルと模倣品の価値とは…などについて、以前観たドキュメンタリー映画『美術館を手玉にとった男』を思い出しました。

 

この映画は2016年の作品ですが、今の大芬油画村はどうなっているのでしょうか。趙さんは今も忙しく、ゴッホを描き続けているのかな。それとも、オリジナルの作品制作に取り掛かっているのでしょうか。

いつか大芬油画村を訪ねてみたい、という思いが強くなりました☺

 

 

 

 

家族に扮した北朝鮮スパイを描く、映画『レッド・ファミリー』

映画鑑賞記録。2013年の韓国映画『レッド・ファミリー』を、Amazonプライムで観ました。

韓国に潜入している北朝鮮のスパイを題材にした映画です。スパイ映画というともっとハードボイルドなイメージがあったのだけれど、この映画はまぁ、ハードと言えばハードかもしれないけれど、どことなくハートウォーミングな空気すら漂い、シリアスながらセンチメンタルというか、絶望的な希望というか…こう来るか!と、かなり意外な見せ方をする作品だと感じました。

好きか嫌いかは別にしても、結構衝撃的で印象に残る映画でした。

 

『レッド・ファミリー』(2013年韓国)

原題:붉은 가족

監督:イ・ジュヒョン

出演:キム・ユミ、チョン・ウ、ソン・ビョンホほか

Amazon.co.jp: レッド・ファミリー(字幕版)を観る | Prime Video

予告編↓ 

www.youtube.com

 

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妻・スンへ(キム・ユミ)、夫・ジェホン(チョン・ウ)、祖父・ミョンシク(ソン・ビョンホ)、娘・ミンジ(パク・ソヨン)は、周りが羨む幸せそうな4人家族。しかし、それは表の顔にすぎない。4人は北朝鮮から送られたスパイチームで、家族を演じながら、祖国からの任務を遂行している。

そんなスンへ達ニセ一家の隣には、夫婦喧嘩が絶えず、いつも騒がしい一家が住んでいる。隣の一家を嫌悪し見下しているスンへ達だったが、交流が増えるにつれ、心を動かされていく。

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韓国に潜入している北朝鮮スパイの話は、事情に疎い私には真偽のほどは分かりませんが、それでもネット上で聞こえてくることがあったりなかったり。

それが、家族を演じているという設定がまず驚き。4人は家族を演じて韓国社会で暮らしているわけですが、北朝鮮に残してきた本当の家族を常に想っているんですよね。志願してスパイになったのか、強制的にスパイにされたのかは分からないけれど、この映画のスパイたちは、任務に失敗すると、自分の命どころか北朝鮮に残してきた家族までが危険にさらされる。なので、任務は絶対完遂しなければならない。

故郷の本当の家族を想いながら、韓国で他人とニセの家族を演じている4人。この時点でもう、感情がついて行かなさそう…。

そんなニセ家族4人の隣には、普通の韓国人家族が住んでいます。これがまた、金遣いの荒い妻と、家庭を顧みない夫のケンカが絶えず、毎日騒がしい。スンへ達ニセ一家は、この隣の一家を「資本主義の馬鹿どもが」などと罵り、見下し、嫌悪しています。

しかし、そんなお隣さん達との付き合いが増えるにつれて、心を動かされていくスパイ一家なのです。スパイでも、普通の家族に憧れ、故郷に残してきた家族と平凡に暮らせたらどんなに幸せか。そんな思いがすごく伝わってきました。

 

スパイの任務を遂行しながら祖国に忠実なニセ一家の4人。しかし、韓国で暮らす時点でもう、どこかで祖国への疑問を感じていたのではないかな、と思います。

この映画はクライマックスがやはり一番の見どころだと思うのですが、確かに最後の演出にはあっと驚かされました。どこかしら滑稽にさえ見えるのだけれど、それがものすごく皮肉的で、強烈な印象を残してくれました。

 

この映画にどれだけリアリティがあるのかは、正直分かりませんが、完全なフィクションとも思えないのがまた恐ろしくもあり…。これが実話だと言われれば納得してしまいそうなほどです。韓国と北朝鮮の問題は自分が不勉強なのもありますが、本当に複雑で難しい。

また観たいとはあまり思わないけれど、観てよかった映画です。

 

 

 

 

 

失業した中年セールスマンがGoogleのインターンに挑戦!映画『インターンシップ』

映画鑑賞記録。2013年の映画『インターンシップ』をAmazonプライムで観ました。失業した中年セールスマンの2人が、Googleインターンシップに挑戦するストーリー。Wikipediaによると、日本では劇場未公開だったようです。

 

インターンシップ』(2013年米)

原題:The Internship

監督:ヴィンス・ボーン

出演:ヴィンス・ボーン、オーウェン・ウィルソンほか

 

予告編↓

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Amazonプライムでの視聴はこちら↓

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時計販売会社のやり手セールスマン、ビリー(ヴィンス・ボーン)とニック(オーウェン・ウィルソン)は、デジタル化の時代の波に押され会社が倒産したことを告げられる。突然失業した2人は再就職先を探すが、ある日ビリーがGoogleインターンシップ募集を見つけ、応募することを決める。

しかし、時代の先端を行く大企業Googleインターンシップに参加するのは、極めて優秀な学生ばかり。ITオンチな中年の2人がかなうはずもないのだが、2人はそれまで培った経験とセールストークで、学生を巻き込んでいく。

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Googleを舞台に描かれるストーリー。Googleの全面協力を得て、Google本社でロケを実行したそうです(「インターンシップ : 作品情報 - 映画.com」より)。

もちろん映画なので現実とはまた違うと思いますが、Googleの雰囲気、そして採用に際しどんなことを大切にしているのか、どんな人材を求め育てようとしているのかなど、会社が大事にしていることが伝わってきて興味深かったです。Googleインターンってこんな感じなのかな?どこまで実際と近いんだろう、と気になります。

映画自体は、まあ都合の良いサクセスストーリー×コメディという面が強く、現実はそううまくはいかないよね、と思ってしまうのは仕方ないにしろ(笑)。私は面白く鑑賞しました。

 

Googleのインターシップに参加しているのは、入社を目指す学生たち。なんてったって天下のGoogleですから、そりゃもう一流の秀才たちが集まってくるわけです。

そんな中に飛び込んだ、ITの時代の波に取り残されている中年男性2人。完全に浮いている2人は、頭脳では到底学生たちにかないません。

それでも、2人はトップ営業マンとして培ってきた社会人経験や営業の実力が何よりの武器なわけで、それはいくら頭のいい学生たちでも持ち得ないもの。

中年2人の経験や実力、そして優秀だが社会を知らないプライドの高い学生たち。そんな彼らがチームワークを築いた時に生みだすものには、感銘を受けました。

仕事って、誰かと協力して行うものですから。特に会社で働く人にとっては、一人で完結できることなんてないのではないでしょうか。

中年2人を疎ましく思っていた学生たちも、徐々にビリーとニックと打ち解け、頼りにしていく様子は、観ていて嬉しくなりました。

 

ヴィンス・ボーンとオーウェン・ウィルソンの中年コンビが、生き生きと若者を引っ張っていっているような(笑)姿が微笑ましかったです。

しかし、個人的にキャストで一番気になった人物、それは…。

ドラマ『シリコンバレー』の”ビッグヘッド”(ジョシュ・ブレナー)がいるじゃないですか!彼を見たら、やっぱり「あー、ビッグヘッド!」って思っちゃいます(笑)。

 

これから就職する学生さんも、経験を積んできたベテラン社会人も、どちらの立場で観ても楽しめる内容だったのが良かったです。ラストもうまくまとまっていたような。

私がこれを観たのは直近の転職前だったので、働くことに対するモチベーションを上げてもらえたような気がしました。

 

 

 

 

 

ドタバタコメディ映画『モンスター上司2』、今回はモンスター上司感あまりなし

映画鑑賞記録。2014年の映画『モンスター上司2』をAmazonプライムで観ました。前作『モンスター上司』の続編ですが、Wikipediaによると、日本では劇場公開されなかったようです。

今回もおバカ満載のコメディで笑わせてくれました。が、タイトルの「モンスター上司」色はありません(笑)。

モンスター上司2』(2014年米)

原題:Horribe Bosses 2

監督:ショーン・アンダース

出演:ジェイソン・ベイトマンチャーリー・デイジェイソン・サダイキスジェニファー・アニストンケヴィン・スペイシークリス・パインほか

Amazonプライムでの視聴はこちら↓ 

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前作『モンスター上司』の鑑賞記録↓ 

minghuabj.hatenablog.com

 

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友人同士のニック(ジェイソン・ベイトマン)、カート(ジェイソン・サダイキス)、デール(チャーリー・デイ)は、上司に悩まされるのではなく、自分が上司になろうと、独立して起業することに。3人でビジネスを立ち上げたが、悪徳投資家のハンソン(クリストフ・ヴァルツ)に騙されて財産を失ってしまう。

追い詰められた3人は、怪しい知人のディーン(ジェイミー・フォックス)にまたも相談。ハンソンの息子レックス(クリス・パイン)の誘拐を計画するのだが…。

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冒頭でも述べましたが、今回は、「モンスター上司」感は全くありません(笑)。前作のモンスター上司であったジェニファー・アニストンケヴィン・スペイシーは少しだけ出てきますが、もう上司ではないしね。やりすぎモンスター上司のハチャメチャが見られる前作の方が面白かったかな、と思います。

今作は、起業した3人の男が騒動に巻き込まれる、いや巻き起こす(自業自得感満載ですが…(笑))ドタバタコメディ、という感じです。お下品な下ネタジョークは相変わらず満載、それ以外でも笑わせてくれました。軽い気持ちで、深く考えず観られます。

主役3人の掛け合いを見ていると、どうしても、「あんたたち、自業自得だよね…」って思ってしまう私は、冷めているのでしょうか(笑)。わりと冷静なニックと、どうしても自己中なカート&デールの3人組の掛け合いは面白いけれど、まあ仕方ないよね、と。そこに、悪徳投資家の息子ハンソンが加わって、輪をかけてバタバタ、とても賑やかです(笑)。

 

主役3人をはじめ、前作からのキャストは変わらずに続投しているのは良かったです。妖しさ満載のジェイミー・フォックスもまた出てくれて嬉しい。

やっぱり前作の方がインパクト強すぎて楽しかったなぁ。前作の内容はずっと覚えていても、この「2」は、しばらくすると内容を忘れてしまいそうです(笑)。

 

 

 

 

 

ドラマにハマったファンも満足でした!『劇場版 ダウントン・アビー』

映画鑑賞記録。『劇場版 ダウントン・アビー』を、Amazonプライムで観ました。

1900年代初頭の英国貴族とその使用人たちを描いた、大人気テレビドラマ『ダウントン・アビー』(全6シーズン)の映画化。このドラマが大好きで、映画版も概ね高評価のようなので、観るのを楽しみにしていました。

ドラマをずっと観てきたファンには、大満足の仕上がりでした。ダウントンワールドって、なんでこんなに素敵で幸せな気分になれるのでしょう。

ドラマのラストに出てきた主要キャラクターが皆続投していて、また一同に会しているのもとっても嬉しいです。

 

『劇場版 ダウントン・アビー』(2019年英・米)

原題:Downton Abbey

監督:マイケル・エングラー

出演: ヒュー・ボネヴィル、エリザベス・マクガヴァン、ミシェル・ドッカリー、ローラ・カーマイケル、アレン・リーチ、マギー・スミスほか

 

予告編↓

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イギリスの郊外に佇む大邸宅「ダウントン・アビー」には、グランサム伯爵ロバート・クローリー(ヒュー・ボネヴィル)と妻のコーラ(エリザベス・マクガヴァン)、長女メアリー(ミシェル・ドッカリー)らクローリー一家と、使用人たちが暮らしている。 

ある日、イギリス国王ジョージ5世と、メアリー王妃夫妻が、ダウントン・アビーを訪れるという知らせが届く。国王夫妻をもてなすため、壮大な準備にとりかかる一家と使用人たちだが…。

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ドラマのシーズン1の第1話は、1912年、タイタニック号沈没から始まりました。そしてこの映画で描かれるのは、ドラマのシーズン6最終回から2年後の、1927年です。 

第一次世界大戦を経て、貴族の暮らしも変わり、機械化などの近代化も進み。激動の情勢の中、たくましく生きてきたダウントン・アビーの貴族と使用人たちは、今回も頼もしいです。

 

ドラマを観なくても、これはこれで綺麗にまとまっている映画なので、映画だけ観てもきっと大丈夫です。

ただ、ここまで来るのにさまざまな試練を乗り越えてきた人たちばかりなので、ドラマを観てから映画を観た方が、何倍も楽しめると個人的には思います。

ドラマの世界にどっぷりハマっていた私は、映画冒頭でのダウントン・アビーの佇まいと、あの音楽を聞くだけで、なんだか胸がいっぱいになってしまうほどでした(笑)。

懐かしのキャラクターが続々登場するのも嬉しくて、一視聴者に過ぎないのに、なんだか同窓会みたいな懐かしさで心が温かくなりましたよ~。

 

ドラマの大筋がざっくりおさらいできる動画がありました。もちろんドラマの内容はネタバレ。執事のカーソンさんと、家政婦長のヒューズさんが紹介してくれています☺ 

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ダウントン・アビーのすばらしさは、当時の華やかな貴族世界を再現した衣装、デザイン、音楽はもちろん、深みのある脚本があってこそ。

そして、単に貴族の栄光と衰退を描いただけではなく、貴族に仕える使用人たちにスポットを当てた点もすごく良いです。使用人だからといって、貴族の言いなりで仕えているだけでは決してなくて、使用人たち一人一人が、それぞれの仕事にプライドを持って、胸を張って働いているところがとても好き。皆カッコいいんです。ドラマでは、使用人たちにもさまざまな事件やトラブルが起こりますが、脚本のどこにも無駄がなくて、観れば観るほどキャラクターに愛着が湧きました。

私のお気に入りは、メイドのアンナです。パットモアさん、モールズリーさんはいつも笑わせてくれました( ´艸`)

 

クローリー一家の中で好きなのは、次女のイーディス(ローラ・カーマイケル)かな。先代伯爵夫人のバイオレットを演じる、ハリーポッターシリーズのマクゴナガル先生役でもおなじみのマギー・スミスはさすがの貫禄で、物語に欠かせないスパイス的存在でした。バイオレットの英国貴族的なセリフや皮肉めいた言い回しが面白かったな。映画でもお元気そうで、嬉しい限り。

ダウントン・アビーを観て、イギリス英語に浸るのも楽しい時間でした。

 

ドラマの映画化って、がっかりなことも少なくないですが、これはドラマファンが納得の仕上がりで、個人的には感無量です(笑)。

とっても素敵な作品なので、映画はもちろんですが、ドラマを観ていない人はぜひ、ドラマをおすすめしたいです。

 

...と、映画の続編制作が決定しているではないですか!またダウントンの皆に会えるのが、今から楽しみです。

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憎き上司への復讐計画!?コメディ映画『モンスター上司』

映画鑑賞記録。2011年のコメディ『モンスター上司』をAmazonプライムで観ました。憎き上司を排除しようと立ち向かう3人の男たちによる、ドタバタコメディ。おバカさも満載で、笑わせてくれました。

 

モンスター上司』(2011年米)

原題:Horrible Bosses

監督:セス・ゴードン

出演:ジェイソン・ベイトマンチャーリー・デイジェイソン・サダイキスケヴィン・スペイシージェニファー・アニストンコリン・ファレルほか

 

予告編↓

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Amazonプライムでの視聴はこちら↓

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友人同士のニック(ジェイソン・ベイトマン)、カート(ジェイソン・サダイキス)、デイル(チャーリー・デイ)の3人は、それぞれの職場で、上司に不満を抱いていた。

会社員のニックは早朝から深夜まで身を粉にして働き、やっと昇進のチャンスを掴んだかと思ったが、パワハラ上司ハーケン(ケヴィン・スペイシー)に阻まれる。カートは恵まれた社風の中で働いていたが、人望を集めていた社長が倒れ、社長の息子のボビー(コリン・ファレル)が後継者に。ボビーは仕事への意欲はまるでなく、薬物中毒でかなり問題のある人物だった。デイルは歯科助手として働いているが、上司である歯科医のジュリア(ジェニファー・アニストン)の行き過ぎたセクハラ行動に頭を抱えている。

これ以上我慢できない3人は、バーで出会った怪しい男ディーン(ジェイミー・フォックス)のアドバイスの元、”上司排除計画”を立てるが…。

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上司3人がもう行き過ぎていて、いくらなんでも現実にこんな人物はいないだろう、と思ってしまうほど(笑)。そんなトンデモ上司を、ケヴィン・スペイシージェニファー・アニストンコリン・ファレルといった有名俳優が楽しそうに演じているから、これまたギャップが面白いのです。ジェイミー・フォックスも怪しい役で出てくるし、なにげにキャストが豪華!

ジェニファー・アニストンの”ビッチ”歯科医には驚きましたけど(笑)。見てる分には面白いですが、実際あんな女性上司がいたら本当に迷惑です😅ヤバすぎるコリン・ファレルも、こんな役やるんだ!と意外でした(笑)。

ケヴィン・スペイシー演じるハーケンが一番現実世界のパワハラ上司に近い感じでしょうか。部下の2分の遅刻を執拗に責め、部下が断れないのを分かっていて朝から高級ウイスキーを飲ませたり、部下の昇進を阻んだり。

まあ、日本でよくあるパワハラは、ここまで大胆な感じではなくて、もっとネチネチとしたイメージや、個人攻撃ではなく社風として当然になってしまっていて声を挙げられない、なんてパターンが多い印象があります。私自身も何社かで働き、何人もの上司と仕事をしましたが、パワハラやセクハラを受けたことがないのは幸運でした。パワハラに近いシーンは何度か見ていますけれどね…。大っ嫌いな上司もいましたけどね😅

 

上司排除計画を立てた3人の男たちですが、計画を始めてからは、ポンコツぶりが露呈しグダグダ。下ネタなどお下品な場面も満載で、久々にアメリカのおバカなコメディで笑いました。

上司に限らず、職場での人間関係って何かしら嫌なことがあることも多いけれど、あまり悩まず笑って前に進めたらいいな、なんて思いました(笑)。

 

この映画、続編もあったのですね。Amazonプライムでも配信中なので、観てみようっと。

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