前向きな気持ちにさせてくれる、”おいしい”映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』
映画鑑賞記録。2014年の映画『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』をAmazonプライムで観ました。
観て笑顔になれる、温かくてとても良い映画でした。料理の映画は、観ていてすごくお腹がすきますね(笑)。
『シェフ 三ツ星フードトラック始めました』(2014年米)
原題:Chef
監督・ジョン・ファヴロー
出演:ジョン・ファヴロー、ソフィア・ベルガラ、ジョン・レグイザモ、スカーレット・ヨハンソンほか
予告編↓
Amazonプライムでの視聴はこちら↓
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ロサンゼルスにある一流レストランの総料理長カール・キャスパー(ジョン・ファヴロー)は、メニューにあれこれと口出しするオーナーのリーバ(ダスティン・ホフマン)と対立し、突然店を辞めてしまう。次の仕事を探さなければならない時にマイアミに行った彼は、絶品のキューバサンドイッチと出逢う。その美味しさで人々に喜んでもらう為に、移動販売を始めることに。譲り受けたボロボロのフードトラックを改装し、マイアミ~ニュー・オリンズ~オースティン~ロサンゼルスまで究極のキューバサンドイッチを作り、売る旅がスタートした―。
(『映画シェフ 三ツ星フードトラック始めました』公式サイトより)
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プロの料理人であるカールは、料理人としてのプライドを持ち、仕事に妥協はしたくない。しかし、有名レストランの有名シェフといっても、実際はオーナーが上にいて雇われている身なわけであり、オーナーの決定には従わなければならないのです。
ある日店に、大物料理評論家のラムジー(オリヴァー・プラット)が来ると知ったカール。新作の創作料理を披露しようとするカールだが、レストランのオーナーは、定番のメニューを出すよう指示し、カールの意見は却下されます。結果、ラムジーからは酷評され、辛辣な言葉を並べた批評記事が出回ることに。
SNSオンチのカールは、不慣れなツイッターでラムジーへ反論のダイレクトメッセージを送ったつもりが、公開コメントとして投稿してしまい、炎上。再来店したラムジーを罵倒し、その動画がネットで拡散され、とうとう店をクビになってしまいます。
炎上したカールは再就職先もなく途方に暮れますが、チャンスを見出したのはなんとフードトラック。トラック屋台での移動販売です。
夏休み中の10歳の息子パーシーを連れ、フードトラックでキューバサンドイッチを売りながら、アメリカ各地を移動する旅に出ます。
2時間弱の映画の中に、さまざまな素敵要素が詰まっていて、どのシーンも良かったなぁ。
カールは、妻とは離婚し、父親としてもパーシーに十分構ってやれず寂しい思いをさせていて、プライドを持っていたシェフの仕事もクビになり。そこから再起していくさまが、ネガティブでは決してなくて、観ていて気持ちが良いんです。有名シェフだからと奢らず、オンボロなトラックを掃除することから始めた新たな道。そして、誰にも指図されず、自分が良いと思ったものを作り、お客さんに提供し、食べた人の笑顔に励まされる。そんな、料理を作る喜びを、フードトラックを手伝っている10歳の息子に諭すシーンは特に好きです。
嫌な人が出てこないのも、安心して観られました。オーナーだって、カールだって、評論家のラムジーだって、それぞれの思いがあって仕事をしているわけで。それが分かるから、「あいつは間違っている」とか責められないんですよね。
カールを取り巻くキャラクターも、良き理解者が多くて羨ましい。
それにしても、チョイ役で出ているキャストが豪華すぎます!レストランオーナーのリーバはダスティン・ホフマン、レストランの美人ソムリエ・モリーはスカーレット・ヨハンソン、元妻イネズの元夫はロバート・ダウニー・Jr!
主演のカールを演じたジョン・ファヴローは、本作で監督・脚本・制作も務めています。
映画でカールたちが作るキューバサンドイッチが、すごくおいしそうです。食べたすぎる🥪
サンドイッチを焼く音から、画面を通して匂いと熱気が伝わってくるよう(笑)。ラテンの陽気な音楽も気分を上げてくれます。ああ、旅行したい~!
あと、ツイッターを絡めたのも現代っぽくて、上手いなぁと思いました。慣れないツイッターで見事に炎上(笑)、挙句の果てにレストランをクビになったカールですが、息子パーシーは現代っ子、ツイッターもお手の物。フードトラックの宣伝に一役買います。ツイッターに泣いたカール、その評判を広めたのもまたツイッターで、さらに親子の絆を強めることにもなり…。SNSって本当に、使い方で変わるものです。
どこを取っても、良いなぁと思えた映画でした。おいしいものを食べて、笑顔になって、また頑張ろう。そんなポジティブな気分にさせてくれました☺
新人ドラマーとスパルタ鬼教師のレッスンの先には…映画『セッション』
映画『セッション』を、Amazonプライムで観ました。ジャズドラマーを目指す名門音大に入学した新入生と、スパルタ鬼教師の、情熱を超えた”狂気”とも言えるレッスンを描くストーリーです。
あまり期待しないで観たのですが、これまで観た音楽映画や熱血サクセスストーリーとは全然違った、ストイックすぎる映画でした。ラストの高揚感、観終わった後の余韻。強烈な印象を残す作品でした。
『セッション』(2014年米)
原題:Whiplash
監督:デイミアン・チャゼル
予告編↓
Amazonプライムでの視聴はこちら↓
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アメリカの名門音大、シェイファー音楽院に入学した19歳のアンドリュー・ニーマン(マイルズ・テラー)。彼はバディ・リッチに憧れ、偉大なジャズドラマーになるこという野心を抱いていた。
ある日、教室で一人練習をしていたところに、学院一の教師と名高いテレンス。フレッチャー(J・K・シモンズ)が訪れ、声をかける。フレッチャーは、アンドリューを、自分が指導する最上位クラスのバンドに引き抜いた。
フレッチャーの指導を受けることになったアンドリュー。待っていたのは、厳しさを通り越し、完璧を求めるあまり生徒を精神の極限まで追い詰める、フレッチャーの狂気のようなレッスンだった。
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フレッチャーは、自分が求めるレベルに達していない生徒を、容赦なく追い詰めます。全員の前で罵詈雑言、見た目や出身を侮辱するような差別的な言葉も厭わず、Fワードも連発。彼のクラスに参加したばかりのアンドリューは、ほんのわずかのテンポのズレを修正できず、そんなアンドリューに椅子を投げつけ、ビンタを何度も食らわせます。思わずアンドリューは泣いてしまいますが、その悔しさをバネに猛練習に励みます。
フレッチャーのやり方は、今ならパワハラや体罰などと批判されてもおかしくない要素を含んでいます。日本でも、音楽に限らず、スポーツでも、そして会社においても、厳しさを通り越した指導は、一昔前までは珍しくなかったでしょう。私は”指導”によりこれほどまでの厳しさを受けたことはありませんが…。
厳しい指導は生徒のため。それを乗り越えて初めて、成長できる、レベルアップできる、一流になれる。それは分かります。でも、指導者がいくらその道で優れた人であっても、教える上での境界線って難しいですよね。
あ、もちろん、この映画はフレッチャーの教え方の賛否や、パワハラ問題に関して伝えたいのでは決してないと思います。フレッチャーの厳しすぎる指導に、観ているこちらも内心とげとげしくなってしまいそうですが(笑)、それに食らいつく主人公のアンドリューもまた、単純な人物ではありません。
アンドリューはフレッチャーの狂気のレッスンに歯を食いしばり、手から血を流しながら、体力と精神の限界までドラムをたたき続けます。せっかく可愛い彼女もできたのに、ドラムが大事だからと一方的に別れを告げ、他のことは一切顧みずにドラムの練習に没頭します。交通事故に遭っても、血だらけの体で演奏に向かいます。もう、彼も”狂気”の域に達していたのかもしれない。
何かに本気になることって、中途半端じゃ成功しない。甘くないんだと。ゆるりと楽しくやっているのと、一流のプロは全く違う。ドラムにとりつかれたアンドリューの姿と、一流ミュージシャンを育てたいフレッチャーの姿を見て、ひしひしと感じました。そこまで必死に、何かにのめり込み、血を流すほどの努力をしたことのない私には、分かることはできないものかもしれません。それぞれの道におけるプロフェッショナルな人たちには、頭が下がります。
クライマックスは、食い入るように観てしまいました。フレッチャーとアンドリューのあの表情。それで何か、救われたような気がしました。
無駄な要素が一切なく、嫌な人の嫌な部分は嫌なまま。それがかえって良かったし、この映画が他と一線を画している要素の一つだと思います。高揚のままに余韻を残してくれました。
フレッチャーを演じたJ・K・シモンズは、この役でアカデミー賞助演男優賞を受賞しました。彼の鬼気迫る演技は、カメラを通してもただならぬ迫力と怖さが伝わってくるほど。
監督のデイミアン・チャゼルは、撮影当時なんと28歳。彼自身の経験が元になっているそうです。『ラ・ラ・ランド』の監督さんですね!
『ラ・ラ・ランド』は以前観ましたが、この『セッション』を観て、また観てみたくなりました。
ジム・キャリー主演『イエスマン "YES"は人生のパスワード』笑えて前向きになれる映画
ジム・キャリー主演の2008年の映画、『イエスマン "YES"は人生のパスワード』を、Amazonプライムで観ました。
実は前にも観たことがあって、3回目かなぁ。感想を残していなかったなと思って、久しぶりに観たのですが、やっぱり面白いです👍
たっぷり笑わせてくれる、ジム・キャリーならではのコメディ。笑えるだけではなくて、自分に重ねて前向きにさせてくれる、良い映画だと思います。
『イエスマン "YES"は人生のパスワード』(2008年米・英)
原題:Yes Man
監督:ペイトン・リード
出演:ジム・キャリー、ゾーイ・デシャネル、ブラッドリー・クーパーほか
Amazonプライムでの視聴はこちら↓
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銀行員で融資を担当するカール(ジム・キャリー)は、仕事でもプライベートでも後ろ向きで、人付き合いも面倒くさがり、「ノー」が口癖になっていた。ある日、久しぶりに友人のニック(ジョン・マイケル・ビギンズ)に出くわし、彼から怪しげなセミナーに誘われる。そのセミナーは、テレンス(テレンス・スタンプ)による、全てに「イエス」と答えなければならないというものだった。
それから、何にでも「イエス」を連発するようになったカール。すると運気が上がり、人生が好転したかのように思えたが…。
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「イエスマン」と聞くと、上司に気に入られようとこびへつらい、何でもはいはいということを聞き反対意見は言わない、偉い人にくっつく無能な”持ち上げ役”のような、どちらかというとマイナスでネガティブな印象を持っていました。
しかし、この映画のイエスマンは、そうではありません。
カールは自分が望むか望まないかに関わらず、何にでもイエス、と言ってしまうのですが、それが自分にとって利益があるかどうかは全く分かりません。しかし実際に、「イエス」と言い始めたことによって、なんだか運が味方して、人生がうまくいき始める。あらあら、不思議なものです(笑)。
仕事もプライベートも後ろ向きでイマイチだったカールが、「イエス」のおかげで勝ち組に…かと思いきや、そんな単純な話ではなくて。終始コミカルでユーモラスな雰囲気ながらも、後半の展開にはグッときました。
あまり何も考えずに観られるコメディではありますが、あの時の出来事が、実はしっかり後の伏線になっているという脚本には、「上手い!」と感心しました。
何でもイエスと言いなさい、と言いたいわけでは決してないんですよね、この映画。この映画が本当に言いたいことは、最後まで観た人にはきっと伝わっていると思います。
ジム・キャリーはシリアスな顔をしているとカッコいいのに、ユーモラスな動きや顔芸はやはり彼ならでは。たっぷり笑わせてくれました。彼の映画は、観ると元気が出る気がします。またいろいろ観返してみたくなりました。
カールの友人ピーターを演じるブラッドリー・クーパー、若いですね~。イケメンですね(笑)。
カールが恋に落ちる相手、アリソン役のゾーイ・デシャネル、個性的な雰囲気のある女優さんで、良い味出していました。ライブハウスで歌うシーンが面白かった(笑)。どこかで聞いた名前だなぁと思ったら、ドラマ『BONES』の主人公を演じた女優さん、エミリー・デシャネルの妹さんでしたか~。確かに似ていますね。
現実的に、何にでも「イエス」と答えるわけにはいかないけれど、一日だけでも「イエス」の日にしてみたりするのも面白そう。
そして、自分が深く考えずになんとなく、面倒くさくて口に出していた「ノー」。でもこの映画を観ると、「ノー」を言う前に、もしかしたら「イエス」かも?と考えてみようかな、と思えます。
ネガティブな思考に陥っていたり、何をするにも気力が落ち込んでいたりする時に、また観てみたくなる映画でした。
クイーンのボーカル、フレディ・マーキュリーの半生を描いた『ボヘミアン・ラプソディ』
日本でも大ヒットし多くの人を魅了した、映画『ボヘミアン・ラプソディ』を、Amazonプライムで観ました。もう説明するまでもなく、伝説的ロックバンド・クイーン、そのボーカルであるフレディ・マーキュリーの栄光と影を描いた作品ですよね。
私は実は、公開当時住んでいた中国で、映画館で鑑賞していました。クイーン世代ではなく、何曲か彼らの曲を知っているだけだった私も、とっても感動したのです。
しかし、中国で公開されたのは、実は中国当局の検閲によりいくつかのシーンがカットされたものでした😓確かに、話が飛んでいる部分がありました。
これはぜひ、カットされていない全編を観なければと思っていて、ようやく日本語字幕版を鑑賞しました。
『ボヘミアン・ラプソディ』(2018年米・英)
監督:ブライアン・シンガー
出演:ラミ・マレック、ルーシー・ボイントン、グウィリム・リーほか
Amazon.co.jp: ボヘミアン・ラプソディ (字幕版)を観る | Prime Video
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1970年のロンドン。移民の家に育った青年ファルーク・バルサラ(ラミ・マレック)は、空港でアルバイトをしながら、ライブハウスに通っていた。そこで演奏していたバンド「スマイル」のギタリスト、ブライアン・メイ(グウィリム・リー)とドラマー、ロジャー・テイラー(ベン・ハーディ)に声をかけ、ボーカルが脱退したと知り、自分を売り込む。
ファルークは、自らをフレディ・マーキュリーと改名し、新生バンド「クイーン」として活動を始める。
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私はクイーンをリアルに知っている世代ではなく、超有名曲を何曲か知っているくらいでした。フレディ・マーキュリーのことも、名前と顔をなんとなく知っている程度で、特にファンというわけではなく、自分の中では”昔の洋楽”という存在でした。
そんな、クイーンを大して知らない私が観ても、すごく面白かったし、感動しました。
ライブ・エイドのライブシーンは、本当にワクワクしました。あのライブシーンを、映画館のスクリーンで観られたことはすごく良かったなと思います。
当時のクイーンを聞いていたファンの人たちは、いろいろと思うところがあったのではないかと思います。こうじゃない、フレディはもっとこうだった、とか。
私は当時を知っているファンではないので、どれだけリアルに描かれているかは分かりませんが、だからこそ純粋にエンターテインメント作品として楽しめた気がします。ドキュメンタリー映画じゃなく、あくまでも、クイーンを題材とした映画、だと捉えているので。
映画の製作には、クイーンのメンバーであるブライアン・メイとロジャー・テイラーも関わっていますし、彼らが納得ならばそれで良いのではないかな、と思います(*^-^*)
↑ブライアン・メイとロジャー・テイラーのインタビュー動画。素敵なおじいちゃんになられましたね、カッコいいです。
ブライアン・メイを演じたグウィリム・リーと、ロジャー・テイラーを演じたベン・ハーディは、それぞれ本人から指導を受けたそうです。すごい!!
それにしても、グウィリム・リー演じるブライアン・メイがそっくりすぎてびっくりでした。ブライアン・メイ本人も、「自分かと思った」って言っているくらいです(笑)。
フレディ・マーキュリーを演じたラミ・マレックは、素晴らしかったです。往年のファンの人からしたら、似ていないとか、全然違うとか、いろいろ意見はあるかもしれませんが。ラミ・マレックは、フレディには似ていないけれど、似せようとしたのではなくて、フレディを理解しようとして心から演じているような、そんな印象を受けました。
ラミ・マレックといえば、主演ドラマ『MR.ROBOT / ミスター・ロボット』はかなり面白かったです。いろんな役柄を観てみたいと思わせる俳優さんですね★
リアルタイムでクイーンを知らない世代にも、この偉大なバンドと偉大なミュージシャンの魅力を教えてくれた映画でした。ボヘミアン・ラプソディ、今ではすっかり好きな曲です。
さて、冒頭でちょっと触れたように、私は映画公開当時中国北京に住んでおり、現地の映画館へ観に行きました。
しかし、中国の観客が観たのは、中国当局の検閲により、フレディのセクシュアリティなどに関わるシーンがいくつか、計3分ほど削除されたものでした。確かに、実際観た私も、話が飛んでいるなぁと思いました。
削除された中には、フレディという人間を理解するための、重要なシーンも含まれていたのに、なんでそういうことするかなぁ…💧映画にはとっても感動しただけに、残念でした。
そして、現地で映画館へ観に行った時の写真があったので、思い出に貼り付けておきます。
行ったのは、三里屯太古里にある映画館。
↑中国語タイトルは、《波西米亚狂想曲》(Bōxīmǐyà kuángxiǎngqǔ)。
ちなみに、フレディ・マーキュリーは佛莱迪·摩克瑞(Fóláidí Mākèruì)、ラミ・マレックは拉米·马雷克(Lāmǐ Mǎléikè)。クイーンは皇后乐队(Huánghòu yuèduì)、皇后ってそのまんまですね♕乐队は楽隊の簡体字、バンドのことをこう言います。バンド名だけではなく、「バンド名+乐队」、でそのグループを表すことが多いみたい。
↑チケットは、ネットで予約。当日映画館で発券します。65元は、1元=16円だとすると、約1,040円。日本より安いですね。
中国の映画館は、作品や映画館、上映時間などによって、料金が異なっていました。それほど大作や人気作ではなかったりすると、もっと安く観られました。
英語音声+中国語字幕で、私の語学力ではついていくのがちょっと大変でしたけれどね😅
『僕のワンダフル・ライフ』の続編『僕のワンダフル・ジャーニー』を観て、またまた号泣
映画『僕のワンダフル・ジャーニー』を、Amazonプライムで観ました。2017年の映画『僕のワンダフル・ライフ』の続編です。
『僕のワンダフル・ライフ』感想はこちら↓
前作『僕のワンダフル・ライフ』がとっても良かったので、今作も期待して観ました。またまた、私は号泣です(´;ω;`)
自分も犬と暮らしているからか、出てくるワンコたちに愛着が湧きすぎて、何度も涙腺をやられました😅
前作を観ていなくても楽しめると思いますが、前作からつながっているエピソードもあるので、できれば前作を観てから今作を観た方がより楽しめるはずです🐶
『僕のワンダフル・ジャーニー』(2019年米)
原題:A Dog's Journey
監督:ゲイル・マンキューソ
出演:デニス・クエイド、ジョシュ・ギャッド、キャスリン・プレスコットほか
監督が、前作のラッセ・ハルストレムからゲイル・マンキューソに代わっていますね。
日本版予告編(字幕版)↓🐶
Amazonプライムでの視聴はこちら↓🐶
Amazon.co.jp: 僕のワンダフル・ジャーニー (字幕版)を観る | Prime Video
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イーサン(デニス・クエイド)とハンナ(マーグ・ヘルケンバーガー)夫妻の元で幸せに暮らす犬のベイリー(声:ジョシュ・ギャッド)。孫娘CJが生まれ、CJを温かく見守っていたベイリーだったが、ある日イーサン夫妻と口論になったCJの母親グロリア(ベティ・ギルピン)が、CJを連れて出て行ってしまった。
その後ベイリーは、大きな病を患い、イーサンの腕の中で息を引き取ろうとしていた。イーサンは、生まれ変わってCJを守ってほしい、とベイリーに告げる。ベイリーは生まれ変わり、CJを探す旅に出る。
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今回は、ベイリーが生まれ変わって犬生を繰り返し、そのたびにCJを探し見守ろうと奮闘します。
幼かったCJは成長し、母親との関係や恋愛、人生に悩み傷ついて。そんな時にいつも、そばにはベイリー(それぞれの犬生で名前も見た目も変わるけれど( ´艸`))がいてくれることは、どれだけの大きな力を与えてくれたことか。
犬がそばにいる喜び。本当に、犬の力ってすごいなぁと感じます。その存在が、人間にとてつもなく大きな支えになってくれる。毎日毎日、愛犬といられて幸せです(笑)。
本作はCJを中心に描かれていますが、本当の主人公はやっぱり、イーサンだと思うのです。
ラストシーンはもう、感動してしまって胸がいっぱいで。涙が止まりませんでした。
『僕のワンダフル・ライフ』『僕のワンダフル・ジャーニー』の2作は、繋がっている一つの作品だと私は捉えています。他でもない、イーサンとベイリーの物語。
イーサン役が、『僕のワンダフル・ライフ』に続きデニス・クエイドが続投しているのも嬉しかったです。
登場するワンコたち、皆可愛かった~。特に、モリー(ビーグル種のミックス)と、マックス(ヨークシャーテリア)にキュンキュンしちゃいました。
中身のベイリーの声はずっと同じなので、その男性の声とそれぞれの犬とのギャップも面白いです🐶
我が家の愛犬ぽー君、相変わらず元気な甘えん坊です。
↑ブログにはお久しぶりの登場だワン🐶
この子がいてくれて本当に幸せです。いつまでも元気でそばにいてね(*^-^*)
『ハムレット』を五代十国時代に脚色した、チャン・ツィイー主演映画『女帝[エンペラー]』
章子怡(チャン・ツィイー)主演の中国映画『女帝[エンペラー]』をAmazonプライムで観ました。2006年の作品。
中国の有名映画監督、馮小剛(フォン・シャオガン)が監督を務めています。チャン・ツィイーの他、ジョウ・シュンやホアン・シャオミンなどのスターが脇役で出演しているし、豪華キャストと有名監督作なのに、ネットで見かけたレビューは酷評が多くて😅なんでそんなに低評価なの?と興味をそそられて(笑)、興味津々で観てみました。
『女帝[エンペラー]』(2006年中国)
原題:《夜宴》
監督:馮小剛(フォン・シャオガン)
出演:章子怡(チャン・ツィイー)、葛優(グォ・ヨウ)、呉彦祖(ダニエル・ウー)、周迅(ジョウ・シュン)、黄暁明(ホアン・シャオミン)ほか
Amazonプライムはこちら↓。プライム対象でない期間もありますので、都度ご確認を。
Amazon.co.jp: 女帝 [エンペラー] (字幕版)を観る | Prime Video
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唐滅亡後の五代十国時代。皇帝の弟・厲(リー、葛優)が、兄である皇帝を殺害し、皇位に就いた。先帝の皇后の婉(ワン、章子怡)は、先帝の皇太子で義理の息子である無鸞(ウールアン、呉彦祖)に密かに思いを寄せていたが、厲帝は無鸞をも抹殺しようとしていた。婉は無鸞を守るため、厲帝との結婚を承諾し、再び皇后となる。婉は、欲望に溺れる厲帝に身を捧げながらも、心の中では復讐を誓っていた。
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なお、映画の原題は『夜宴』で、邦題は全く違ったものに変えられています。Wikipediaによると、
なお、女性の場合はエンペラーではなく、エンプレスであるが、日本の邦題をつける際に多々ある“承知の上”で間違った表現をつけた一作。
とのことです。
この映画、シェイクスピアの『ハムレット』を、五代十国時代のある王朝に置き換えて脚色したものなのですね。私は『ハムレット』をあまり覚えていなくて(ずっと前に、ケネス・ブラナー主演の1996年版映画は観たことがあるのですが😅)、 そのため『ハムレット』には引きずられず比較することもなく、これはこれで一つの新しい作品として鑑賞できたのですが、『ハムレット』と比較して「えーっ」と思ってしまう人もいるでしょうね。
さて、私は全体を通して、なかなか楽しく鑑賞できました。チャン・ツィイーにジョウ・シュン、ダニエル・ウー、ホアン・シャオミンと、中国のトップ俳優が15年前にはこうだったのか~なんて、ストーリー以外のところでニヤニヤと楽しむことができたのもありますが。
逆に、出演者をあまり知らない人が見ると、すっごくつまらない映画になっているだろうな、というのはよく分かりました(笑)。私も、途中飽きかけましたし😅
チャン・ツィイーは日本でも有名な中国人女優の代表格だと思いますが、彼女の魅力もあまり発揮できていないように見えました。演技力はさすがだけれど、もっと妖艶さを兼ね備えた女優さんが合っていたのかな、なんて思ったり。眉毛のマロなメイクが気になって気が散ってしまった、というのもあります(笑)。
ジョウ・シュンもホアン・シャオミンも、こんな脇役なんてもったいない!まぁ、15年前の映画なので仕方ないのかもしれません。
意外にも、『狙った恋の落とし方。』などでフォン・シャオガン監督作によく出ている、葛優の厲帝役はハマっていました。これまで、『狙った恋の落とし方。』や『手机』の冴えないおじさんというイメージが強かったのですが、今回の、いかにもいやらしい皇帝役はなかなかのハマり役でした。
あと、この映画はワイヤーアクションや流血シーンが多いです。流血シーンも、グロさを強調している演出があって、グロいのが嫌いな私は目をそらしていました😅確かに、その演出いらないんじゃない?と言う部分は目に付いたかな。
フォン・シャオガン監督は、中国では広く知られた有名監督で、私も
『唐山大地震』、『わたしは潘金蓮じゃない』、『手机』などは好きな映画です。
その一方で、『私人定制』や『狙った恋の落とし方。』は、私にはイマイチでした。あ、日本でも公開された『芳華』はすごく評判がよくて、これは絶対観なければ!と思っているところです。
それにしても、あのラストシーン、誰がやったのーーーーー!?!?!?!?!?!?
熱血刑事VS巨大財閥!痛快アクションの韓国映画『ベテラン』
映画鑑賞記録。韓国映画『ベテラン』をAmazonプライムで観ました。警察VS悪徳財閥の闘いを描く、痛快アクションです。
やりすぎでしょ~と思う部分もあるものの、まあそういう演出と割り切って(笑)。社会問題をうまくエンターテインメントに昇華させた、スカッとする映画でした。
『ベテラン』(2015年韓国)
原題:베테랑
監督:リュ・スンワン
出演:ファン・ジョンミン、ユ・アインほか
Amazon.co.jp: ベテラン(字幕版)を観る | Prime Video
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ソウル警視庁のベテラン刑事ソ・ドチョル(ファン・ジョンミン)は、気性は荒いが部下に慕われる熱血漢。友人のトラック運転手が賃金不払いに遭い、本社に抗議しに行ったところ、意識不明の重体に陥る。それを知ったドチョルは、その会社である巨大財閥とその御曹司チョ・テオ(ユ・アイン)に疑惑の目を向け、捜査に乗り出す。
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飽きさせない展開でスカッと観られて、面白かったです。
アクションは結構、遠慮なしにガンガン攻めてくるので、痛そう~うう~なんて思ってしまうシーンもありましたが。暴力シーンや流血シーンは苦手なので😅
それにしても、韓国の巨大企業の横暴っぷりは、想像のはるか上をいきますね~。もちろん、現実は分からないし全部がそうではないだろうし、映画だから創作部分もたくさんあるでしょうけれど、この映画の巨悪企業・シンジン財閥にもモデルになった実際の事件があるわけで。
主人公のソ・ドチョル刑事の友人であるトラック運転手が、賃金未払いのため会社に待遇改善を訴えますが、会社は「本社と交渉しろ」と冷たくあしらいます。そして本社、シンジン財閥に直接抗議に訪れた運転手は、御曹司のチョ・テオと面会します。テオは話を聞く気などさらさらなく、運転手に暴行を加えました。
これは、SKグループ創業者の甥が系列企業の運転手に金属バットで暴行を加えた、という、実際に起こった事件を元にしているそうです。
その他にも、日本でもニュースになった大韓航空の”ナッツ姫”など、韓国の巨大財閥の横暴さや傲慢さゆえのスキャンダルは、たびたび聞こえてきます。そんな、理不尽な振る舞いをする巨大な権力への批判や、経済格差といった社会問題もしっかり提起されており、それがうまくアクションエンターテインメント作品として仕上がっているな、と感じました。
こういう点、先日観たドラマ『シグナル』もそうでした。(シグナル面白かったなぁ…ロス気味です(´Д`))
『シグナル』では警察内部の人間関係が悪すぎて、観ているこっちもキーッ!となる場面が多かったですが(笑)、『ベテラン』はチームワーク抜群(かな?)だし上司もいい人だし(そして笑わせてくる)、『シグナル』を観た後だから余計安心できました(笑)。
ベテランの熱血刑事、ソ・ドチョル役のファン・ジョンミンさんは、飄々とした感じがこなれていて、楽しそうに演じてらっしゃるなぁーと思いながら観ていました。ドチョルの性格は、頭より先に体が動くタイプで危なっかしいけれど、観ていてこんなに安定感を感じるのはすごい。
そして、なんといっても財閥の御曹司テオ役を演じたユ・アインが強烈でした。他人を完全に下に見て、自分は選ばれた人間だから何をしても構わないとばかりに、やりたい放題。女性に対する横暴な行いは、演技とは分かっていても嫌悪感が拭えないくらいでした。主人公の刑事を完全に食ってるんじゃないか、というくらいの存在感です。
ユ・アインさん、以前観た映画『ハッピーログイン』とは全然別人でした。個性的で印象に残る、演技派の役者さんですね。
最近はどちらかというとドラマばかり観ていて、映画を観る頻度が落ちていますが、やっぱり韓国映画も面白い!
韓国語の勉強もしながら、お気に入りを見つけていこうと思います。