元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

【大阪】”大阪最古の神社”いくたまさんで、60年に一度の干支御朱印。生國魂神社(天王寺区・御朱印)

大阪で「いくたまさん」と呼ばれ親しまれている、生國魂神社(いくくにたまじんじゃ)へ行きました。

大阪の神社といえばここ!という有名な神社の一つでありながら、初めての参拝です⛩

天王寺区にあり、地下鉄谷町線谷町九丁目駅から徒歩5分くらい。高津宮藤次寺もすぐ近くにあります。

 

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↑逆光で暗くなってしまった下手な写真ですが😅さすがの風格、大きな鳥居がカッコいいです。

 

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生國魂神社の創建年は不明ですが、社伝によると、初代・神武天皇が九州より日本統一の旅に出発し、難波津(大阪湾)に着いた際、現在の大阪城を含む一体に、生島大神と足島狼を祀ったのが始まりと伝えられています。

約2700年もの歴史を有する、大阪最古の神社といわれます。とてつもなく古い、由緒ある神社なのですね。

御祭神は、生島大神(いくしまのおおかみ)、足島大神(たるしまのおおかみ)、大物主大神(おおものぬしのおおかみ)。

生島大神足島大神、聞いたことがない神様だなあと思ったら、いただいてきた「生國魂神社略誌」には、

生島・足島大神は日本国土そのものであり、大地に生を受けるものすべてを生かし育て守護される広大無辺の御神徳があります。

とのこと。生島・足島大神は、『古事記』や『日本書紀』などの神話に記されていない神なのだとか。

(参考:「難波の大社 生國魂神社略誌」、生國魂神社 - Wikipedia

生成発展・五穀豊穣・健康長寿・縁結び・社運隆昌・家内安全などにご利益があるそうです。 

 

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↑鳥居をくぐると、広い境内。初詣には来たことがありませんが、きっとすごい人混みなのだろうなぁと思います。

 

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↑拝殿、奥に本殿。こちらで二礼二拍手一礼します。このような造りの拝殿は初めて見ました。広くて明るく開放的で、風格を感じます。

本殿は「生國魂造」(いくたまづくり)と呼ばれる独特の建築様式です。戦災や災害などで幾度の焼失を経て、現在の社殿は1956年(昭和31年)に再建されました。

 

いくたまさんには、たくさんの境内社があり、一つ一つを参拝して回るのも面白いです。

それぞれがどのような神様を祀り、どのようなご利益があるかを丁寧に紹介してくれていて、とても親切だなぁと好感を持ちました。

 

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↑拝殿のすぐそばにあるのは、天満宮と住吉社。

 

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天満宮。こうやって、それぞれのお社に、モチーフやイラストが描かれた絵馬とご利益が紹介されているのです。こういうのいいなぁ(*^^*)

天満宮はもちろん、学業成就ですね。

 

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皇大神宮

 

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↑その奥にある、「生玉の社」。緑豊かな散策路に、たくさんの境内社が鎮座しています。

 

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↑精鎮社。えびすさんとべんてんさんを祀ります。

このガラスは何だ、工事中?と思ったら、覗いてみると下は池になっていて、鯉がたくさん泳いでいるではありませんか>゜)))彡保護してあるのか、ガラス越しでしか見られませんでしたが。

鮮魚を取り扱う商人や、漁師、釣り人からの信仰が厚い、とあります。

 

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↑朱塗りの社が3つ並んでいます。

 

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↑一番左は、稲荷神社。へぇ、佐賀県の祐徳稲荷の御分霊なんですね!私佐賀出身なので、ちょっと嬉しい(笑)。

 

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↑稲荷神社の隣には、源九郎稲荷神社、鴫野(しぎの)神社と並びます。

 

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↑鴫野神社。心願成就・縁結び・悪縁切りなどを祈願します。淀姫の信仰が厚く、よく参拝したという弁天社を、大阪城近くからここに移したものだそう。

 

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↑「心」の文字に鍵がかかったイラスト、インパクトがあります!女性の守護神としても親しまれているようで、たくさんの絵馬がぎっしり掛けられていました。

 

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↑さらに、4社が並んでいます。

 

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↑一番左は、城方向八幡宮(きたむきはちまんぐう)。大阪城鬼門の守護神として祀られていたことから、城方向=北向き、で、「きたむき」と読むのですね。勝運・方除の神です。

 

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↑鞴(ふいご)神社。鞴とは火おこしの道具のことで、金物・かまど・台所の神様として信仰されています。

 

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↑家造祖(やづくりみおや)神社。大阪城築城に際し、家造りの祖神として建立されました。

 

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↑絵馬にも家🏠土木建築業界の守護や、各家庭円満の神様として親しまれています。

 

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↑最後は、浄瑠璃神社近松門左衛門をはじめ、文楽関係諸霊を祀っています。

 

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 ↑芸能上達を祈願します。近松門左衛門の『曾根崎心中』などの作品には、生國魂神社が登場します。

 

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↑生玉の社。都会のオアシスのような、一息つける場所です。

 

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井原西鶴像。生國魂神社の境内で、一昼夜24時間かけて「矢数俳諧」を行い、一人で四千句を読み上げたのだとか。

 

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↑「お玉茶屋」というお茶処を発見。入ってみたかったけれど、この日はお休みでした。いつも開いているわけではなくて、土日祝日など決まった日だけの営業のようです。次はぜひここで一服したいな。

 

さて、ご存知の人も多いと思いますが、生國魂神社では毎年1月に、干支御朱印を授与されています。

ネットで見かけて、今年のお正月はぜひともいただきたいと思っていたのに、大阪が緊急事態宣言になって…泣く泣くあきらめていました( ノД`)

そうしたら、インスタグラムで、干支御朱印の受付が延長されていることを知りました。

本来は1月中の授与ですが、コロナ禍を鑑み2月末まで延長。しかし緊急事態宣言が明けてから参拝する人へ配慮してくださり、なんと3月末までいただけることになりました!

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↑この通り。

 

私、いろいろな神社の初詣御朱印をいただきたいなと思って楽しみにしていたのですが、大阪が緊急事態宣言になってしまって、1月中に行くのを仕方なくあきらめた神社も多かったのです。こんな状況下だし、柔軟な対応をしてくれたらいいのにな、って思いました。

そんな中、いくたまさんのこの対応は、まさに”神”!(神社だし( ´艸`))緊急事態宣言中、行きたくても行けなかった人へ配慮してくださり、その対応は素晴らしいと感じました。一気に好感度が上がりましたよ~★

 

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↑ということで、3月でも無事に、干支御朱印がいただけました。辛丑です🐮

いくたまさんの干支御朱印は、60年で一巡するので、私の場合、同じ御朱印はもう生きている間にいただけないと思います(笑)。毎年いただきたくなっちゃいますね。

 

その長い歴史と、見所の多い境内、そして参拝者への対応。どれをとっても、好きな神社となりました。また足を運ばせてもらいます! 

 

 

生國魂神社

住所:大阪府大阪市天王寺区生玉町13-9

ikutamajinja.jp

 

↓この本でも、生國魂神社が掲載されています⛩