【大阪】”えんまさんのお寺”長寳寺。御朱印にも可愛いえんま大王★(平野区・御朱印)
大阪・平野で御朱印さんぽ👣
前回平野に来た時は、猛暑で思うように歩き回れず、行きそびれたお寺がいくつかあって。
今回訪れたのは、まずは長寶寺(ちょうほうじ)。JR関西線平野駅から徒歩約5分、大念佛寺からも近い場所にあります。そうそう、ちょうど今、大念佛寺の御朱印帳を使っています★
↑山門。「後醍醐天皇行在所跡」の石碑があります。後醍醐天皇が吉野に皇居を移される時に、このお寺を仮の皇居とし、山号「王舎山」を与えたのだそうです。
↑手水舎。ひょうたんの手水は初めて見ました!ひょうたんとカエルさんが向かい合っているのも可愛いです🐸手を清めたら、ひょうたんに水をかけますよ🐸
長寶寺は、大同年間(806~810年)に創建された、高野山真言宗のお寺。開基は、坂上田村麻呂の娘さんであり、桓武天皇の妃でもあった、坂上春子さんという方です。
延暦25年(806)桓武天皇崩御により、春子姫は弘法大師に帰依し剃髪し慈心大姉となられ、坂上田村麻呂が大同年間に(806~810)に創建した長寳寺の開基となったのです。
(長寶寺HP「長寳寺 - 歴史・文化財」より)
御本尊は、十一面観世音菩薩像。
そして、ここは尼寺さんなのですね。坂上春子さんから、代々女性住職さんが受け継いでこられたのでしょうか。
境内は広くはなく、こぢんまりとしていますが、すっきりとしていて落ち着くお寺さんでした。
↑まずは本堂にお参りです。ん?どなたかいらっしゃいますねぇ👀
↑閻魔帳を持った、閻魔大王でした!自由に記念撮影してください( ´艸`) 怖いお顔というよりは、どちらかというと可愛く優しそうなえんま様ですが…😆
ここ長寶寺は、”えんまさんのお寺”でもあります。お寺に伝わる、室町時代に書かれた『よみがえり草紙』によると、
本堂に安置される閻魔王は、永享11年(1439年)6月6日、慶心坊尼を頓死させた。頓死させた理由は、存命中に仏道の修行を怠(なま)けると地獄に堕ちるということを知らせるために、地獄の恐ろしさを見聞させ、逆修を勧めさせるためであった。閻魔王は「閻魔大王の証判を持つ物は地獄に落ちない」といい、閻魔王の証判をもっていた慶心坊尼は地獄に堕ちた3日後に蘇生したという。
その後、嘉吉元年(1441年)10月15日、読経中の慶心坊尼が青蜘蛛(くも)をつかむと青蜘蛛は舎利に変わったという。嘉吉2年(1442年)、慶心坊尼が逆修供養を営んだ際に、客僧が来訪し、閻魔王の木像を刻んで姿を消した。その客僧が閻魔王であったという。(「長寶寺 - Wikipedia」より)
地獄に落ちて、よみがえった尼さん!
毎年5月18日に、秘仏である閻魔大王と御本尊十一面観音菩薩像がご開帳されています。いつか見てみたいなぁ。
↑えんま様だけでなく、こちらの方も。僧侶の方かな?
↑もうすぐ丑年が終わってしまいますが、まだ牛さんが飾られていて、丑年の私は嬉しい🐮なんとも味のある顔をした牛さんです。
↑大みそかには、こちらで除夜の鐘が鳴らされるのですね。
↑楠木大明神⛩
↑本堂前の、如意輪観音さま。優しいお顔です。
↑輪廻塔。
↑密祖堂(大師堂)。弘法大師像が祀られています。
庫裡のインターフォンを鳴らし、御朱印を拝受しました。ご丁寧に対応くださり、ありがとうございましたm(__)m
↑御本尊の十一面観世音の御朱印です。左上で、えんま様が見ていますよ~👀
摂津国三十三カ所の第31番。聞いたことのない霊場だったので調べました→
↑摂津国三十三カ所の散華も渡してくださいました。この散華、可愛いです♡
他に、摂津国八十八カ所第38番札所でもあります。
規模は小さくても、このように歴史があって、温かさを感じるお寺に出会えるとほっこりします。この日もご縁に感謝です★
長寶寺