【滋賀】808段の石段を登れば、眼下に琵琶湖が広がる!西国第31番のお寺、長命寺(近江八幡市・御朱印)
滋賀・近江八幡一人ぶらりの続き。
ブログの記事の時系列がバラバラになっていますが、この日は安土城跡(摠見寺)→信長の館→沙沙貴神社→長命寺、と、マイペースに回りました。
滋賀に来たからには、琵琶湖へ行きたい。…と、琵琶湖の湖畔に、長命寺という西国三十三所第31番のお寺があると知り、ぜひとも行かなければ!と向かいました。
JR近江八幡駅から長命寺行きのバスに乗り、終点で下車。ちなみに長命寺行きのバスはラ・コリーナ前にも停まるのですが、私以外の乗客は皆、ラ・コリーナで降りました(笑)。西国のお寺なのに、夏休みシーズンなのに、長命寺へ行くのは私一人(´・ω・)
ちなみに私は今回、ラ・コリーナには時間がなくて行きませんでした。ぜひ次こそは、バウムクーヘンを食べるのよっ!
ラ・コリーナはこんなところ↓
乗客が私一人となったバスに揺られて、終点で降りると、目の前には琵琶湖。琵琶湖を目にするのは初めてでした。
そして、その琵琶湖のすぐそばに立つのが、目的地である西国第31番札所のお寺、長命寺。
縁起の良さそうな名前で、家族と愛犬と私の長寿を願おうと、ルンルン気分で参拝しようとすると…。
↑こちらが入口。その先には、なんと808段の石段が待ち受けていたのでした。
808段て!!
安土城跡でヒーヒー言いながら登山してきたばかりなんですけど(笑)。
最近思い出す中で、階段がきつかった場所と言えば千早城跡ですが、あれでも約560段でした。紀三井寺は231段、あれは可愛いものですね😅
もちろん引き返すわけにはいかないので、登りました。自分との戦いでした(笑)。
山の中なので木々に囲まれ、直射日光は当たらないといえ、季節は真夏。ちょっと登るだけで汗がとめどなく流れます。
それだけでなく、虫はまとわりつくし、マムシは出るし、見たこともないような綺麗なブルーのトカゲさんにも会うし(無理)。虫や爬虫類が大の苦手な私は、それらをよけるのにも必死でした😅
さらに、石段が整備されているとはいえ、山の中を歩くので、熊や猪が出たらどうしよう…と思うと、ビクビクでした(笑)。
↑ここが何段目くらいなのか、全く分かりません(笑)。
やっとの思いで600~700段くらいまで来ると、あれ、駐車場がある!?人も増えている。
ここまで駐車場でやって来て、石段をちょーっとしか登らない手があったとは…。
勝手に、なんだか裏切られた感を抱いてしまいましたよ💧
でも、808段を自らの足で踏みしめて参拝に来た自分は、きっとご利益があるはずだと思うことにしました(笑)。
でもそうだよね、お寺で修業って、楽なことではないのですから。西国巡礼にこのような難所があるのも、納得です。楽してすぐに行ける場所ばかり参拝してご利益をあやかろうだなんて、都合が良すぎるというものですね。808段の石段を登って、自らを戒めるきっかけにもなりました(+_+)
↑聖徳太子禮拝石、とあります。長命寺は、聖徳太子ゆかりの場所でもあるのです。
車で来た人は、この辺りから石段を登ります。
↑ここまで来たら、もう本堂が見えています。
↑808段を登り切って後ろを振り返ると、眼下に琵琶湖が見えました。しばしの感動。
長命寺は、天台宗系単立のお寺。619年(推古天皇27年)に、聖徳太子が開いたと伝わります。山号は姨綺耶山(いきやさん)、なんだかインパクトのある名前です。
御本尊は千手十一面観世音菩薩。千手観音、十一面観音、聖観音の三尊のことで、聖徳太子が刻んだとされる秘仏です。
(参考:長命寺 - Wikipedia)
↑本堂。室町時代、1524年(大永4年)の再建だそう。
↑本堂の入口側から。奥には三重塔が見えます。どちらも重要文化財に指定されています。
↑本堂にて。秘仏なので御本尊を直接見ることはできないため、こちらで手を合わせました。
↑本堂の裏に回ると、開闢長寿大神武内宿禰大将軍御足跡、とあります👣
↑六処権現影向石。武内宿禰がここで祈願し、300歳以上の長寿を得たらしい…さ、300歳!?
↑こちらが、その石です。落ちそうで落ちない不思議な形、確かにパワーを感じる巨石です。
↑三佛堂(右)と、護法権現社が本堂から連なっています。
↑護法権現社。武内宿禰を祀ります。
↑三佛堂。
もとは元暦元年(1184年)に佐々木定綱が建立したもの。今の建物は永禄年間(1558年 - 1570年)の再建と推定されるが、江戸時代の寛政5年(1793年)に改造されている。堂内に釈迦如来立像・阿弥陀如来立像・薬師如来立像の三仏を安置する。
(長命寺 - Wikipediaより)
↑太郎坊権現社。長命寺の総鎮守です。鳥居横の階段を上ると、鐘楼へ行けます。
↑鐘楼。1608年(慶長13年)建立、重要文化財指定です。
↑三重塔。こちらも重要文化財指定、1597年(慶長2年)の再建です。渋めの朱色が個性的で素敵です。
↑もう一度、琵琶湖を見渡しました。
御朱印を3種類いただきました。
↑右から、西国第31番「大悲殿」、左上に西国草創1300年の記念スタンプが押してあります☺隣は「三佛堂」、そして聖徳太子御遺跡第35番「聖徳太子殿」。
石段は大変だったけれど、行ってよかったです。山の中で、神秘さと荘厳さを感じるお寺でした。
さあ、808段を登って来たので、また808段を降りなければなりません。下りも、虫やらマムシやらトカゲやらに遭遇し、一人でヒーヒー言いながら一段ずつ下りました。
地上に降り立つ頃には、膝が笑っていました…見事にプルプルです。
長命寺だけならまだマシだったかもしれませんが、ほぼ登山の安土城跡に行ったその日でしたから、余計こたえました😅
普段運動不足で運動嫌いの人間が、一日に詰め込んで張り切りすぎると、こうなるのですね(´Д`)翌日以降、両足がこれまでの人生で一番ひどい筋肉痛になりましたとさ。