元・ふわふわ北京日和

北京住み→日本に本帰国。現在は中国に関係あったりなかったりの気ままなブログ。

リウ・シーシー×ジュー・イーロン主演の中国現代ドラマ『親愛的自己』

今年の9月~10月にかけて中国で放送されたばかりの新しいドラマ、『親愛的自己』をYouTubeで観終わりました。劉詩詩(リウ・シーシー)、朱一龍(ジュー・イーロン)主演の現代ドラマです。今のところ、日本未上陸。

恋愛や家庭、仕事に悩むアラサーの男女3組を中心に描いたドラマ。上海が舞台で全体的におしゃれだし、中国語レベルもあまり高くなく、サクサクと観られました。個人的には、前半は面白かったけれど、後半はオイオイ!って感じでした。まあそれでも、いつものように、なかなか楽しく鑑賞しましたけどね。

 

『親愛的自己』(2020年中国)

出演:劉詩詩(リウ・シーシー)、朱一龍(ジュー・イーロン)、闞清子(カン・チンズ)、彭冠英(ポン・グアンイン)、李澤鋒(リー・ザーフォン)、陳米麒(チェン・ミーチー)ほか

baike.baidu.com

 

監督の丁黒(ディン・ヘイ)さんは、『月に咲く花の如く』の監督さん。そして、その『月に咲く花の如く』で趙白石を演じた任重(レン・ジョン)が、本作でプロデューサーを務めているんですね~!どこかでカメオ出演しないかなぁと目を凝らしていましたが、見つけられませんでした(笑)。

 

予告編↓。 

youtu.be

 

本編はこちら↓。これは全45話ですが、YouTubeにはもう一つTV版の全48話もアップされています。

www.youtube.com

 

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付き合って5年のカップル、李思雨(リー・スーユー、劉詩詩)と陳一鳴(チェン・イーミン)。 一鳴は思雨に、サプライズでプロポーズを計画していたが、思雨は仕事を優先しプロポーズの場には現れなかった。その後も、結婚したい一鳴と、仕事が大好きで結婚に踏み切れない思雨は、すれ違いが大きくなっていく。

思雨の従妹・張芝芝(ヂャン・ジージー、闞清子)と思雨の義理妹・顧暁菱(グー・シャオリン、陳米麒)、そして一鳴の親友である劉洋(リウ・ヤン、彭冠英)と雷浩文(レイ・ハオウェン、李澤鋒)、6人の男女を中心に描くストーリー。

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3組のアラサー男女が中心に話が進みます。

李思雨と陳一鳴カップルは、どちらも仕事が順調で、思雨は営業職、一鳴は企画職。大手電池メーカーで働くバリバリの営業ウーマンの思雨は、毎日クライアントとの折衝で多忙を極め、一鳴はチームリーダーとして部下を率いている。結婚したい一鳴と、まだまだ仕事を優先したい思雨。すれ違い、ケンカも増えます。

張芝芝と劉洋夫婦。幼稚園に通う娘がいます。劉洋は仕事が忙しく残業も多い。芝芝は思雨と同じ会社の行政部で働いており、仕事は楽で安月給。劉洋は農村出身、芝芝も普通の家庭の育ちだが、芝芝は娘にいい教育を受けさせたいという思いが強く、無理してエリート幼稚園に通わせています。幼稚園のママ友はセレブばかりで、その輪にしがみつく芝芝と、仕事ばかりで家庭を顧みない劉洋の間も、溝が深まってきます。さらに、劉洋の母も同居し、嫁姑の確執も深刻に。

一鳴と劉洋の親友である雷浩文は、思雨の義理妹である顧暁菱に一目惚れ。雷浩文は金持ちを気取っているが実は平凡な身の上。一方顧暁菱は、玉の輿に乗ることが幸せだと信じる拝金主義者。暁菱にあの手この手でアプローチする浩文のことを友達としてしか見れない暁菱は、金持ちの男性とデートを重ねます。

 

李思雨と陳一鳴は、前半は自分のことしか考えていないような思雨にイライラすることも多くありました。それに対し、一鳴はケンカしたら自分から折れ、思雨の気持ちを尊重する、優しくて手本のような彼氏で癒されました(笑)。

でも結局、2人とも大人になり切れていなかったし、お互い一番大切なものが違っていたんですよね。前半は思雨があまり好きではなかったけれど、自分が何をしている時が一番楽しいのかを自覚して、後半失敗を重ねながらも笑顔で生きる思雨が、どんどん好きになりました。

反対に、一鳴は前半は好きだったけど後半は、おいおーい!って。女に騙されるタイプだよなぁ、なんて思いながら観ていました(笑)。

 

張芝芝と劉洋は、とてもリアリティがあったのではないでしょうか。お金をかけた分だけいい教育が受けられる中国の世相を、よく反映していると思いました。自分たちの給料の大半を教育費に充て、余裕がないながらも良い幼稚園に通わせ、ママ友とのコネクション作りに余念がない芝芝。そんな芝芝を相手にせず、多忙にかまけて育児もろくにしない劉洋。

この夫婦、どこかで亀裂が入りそう…と思っていたら、案の定💧劉洋は、会社のインターン生である若い女性と不倫に走ります。

芝芝は傷つきますが、そこからの成長がすごく大きかったのがよかったです。仕事にやりがいと楽しさを見出し、娘のために自分が変わるしかないと奮起してからは、見違えるように強くなりました。

 

中国では誰もが知る有名女優の劉詩詩。私は彼女の出演作を観たのは実は初めてでした。どちらかというと華やかなアジアンビューティータイプではなく、ナチュラルで親しみやすい雰囲気を備えた、可愛らしい女優さんだと思います。このドラマの営業ウーマン役は似合っていました。

朱一龍は、『ミーユエ 王朝を照らす月』でミーユエの息子・公子稷役でしたね~!ミーユエの時は、出番も少なく未熟な感じでしたが、その端正な顔立ちに「カッコいいなぁ」と思ったものです( ´艸`)今回の一鳴は、30過ぎの大人の男性オーラを醸し出し、相変わらずカッコ良かったです。朱一龍を観ているだけでも目の保養になりました(´・ω・)ちなみに、ドラマのエンディングテーマも朱一龍が歌っています。

 

その他にも、これまでドラマで見かけたことのある俳優さんたちがちらほら。

雷浩文役の李澤鋒は、『月に咲く花の如く』の王世均役。李思雨の会社の先輩で、営業マネージャーの位置を争うライバルとなる袁慧中(ユエン・フイジョン)役には、『花と将軍~Oh My General~』で趙玉瑾の母・趙太妃役だった張瑶(ヂャン・ヤオ)。

そして、李思雨とひょんなきっかけで知り合い、陳一鳴の転職先のトップとなる女性投資家の王子茄(ワン・ズールー)役は、『好先生』で主人公の元彼女役を演じた車暁(チャー・シャオ)。車暁さんは特に、演技が自然で上手いなぁと思います。今回の王子茄役も、腹黒い嫌な部分も含めて、こういう女いるよなぁ…って思わされました(笑)。

 

個人的には、ラストの終わり方が気に入らないし、「おい、一鳴!潔くしなさーい!」なんて心の中で思っちゃいましたが(笑)、とにかく、人生はこれからも続いていく、ということですな(大雑把…😅)。

 

あとは、舞台が上海なので、外灘や浦東、衡山路辺りの旧租界エリア、静安寺付近など、見慣れた景色が映るたびに懐かしくなっていました。どんどんおしゃれになる上海。また行きたいなぁ。

まあ、サクサク観られるし、今ドキ中国人のリアルに寄り添っているとも思うし、中国語の学習教材としては最適だし、今回もなんだかんだで楽しませてもらいました♪